オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2022年5月消費者マインド、利上げ不安でまた下落

2022年5月消費者マインド、利上げ不安でまた下落

” ウエストパック・メルボルン研究所は11日、オーストラリアの5月の消費者マインドが90.4ポイントと、前月から5.6%下落したと発表した。

生活費の高騰と政策金利の上昇に対する不安が圧力となり、ビクトリア州で新型コロナウイルス流行の第2波が原因で厳格なロックダウン(都市封鎖)が敷かれていた2020年8月以来の低水準となった。

消費者マインド指数は、個人の財政状態や景況感、出費状況などについての質問から割り出した経済指標。

100ポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回り、100ポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。調査は約1,200人を対象に行われた。

「今後12カ月の経済見通し」は前月比5.8%下落の90.4ポイント、「今後5年間の経済見通し」は4.1%下落の96.2ポイントとなった。

一方で家計への信頼感では、「前年比の家計」は前月比0.3%上昇の79.6ポイント、「今後12カ月の家計見通し」は11.2%下落の93.3ポイントとなった。

今後12カ月間の失業者数の増加見込みを示す失業予測指数は、前月比10.5%上昇の109.6ポイントとなった。

「住宅の買い時」は1.6%下落の77.5ポイント、住宅価格予想指数は9.4%下落の121.4ポイントだった。

ウエストパック銀行のチーフエコノミスト、エヴァンス氏は「インフレ圧力はここから緩和されるかもしれないが、消費者は、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)がこれから利上げを続ける予定であることを認識している」と指摘。

「銀行の預金金利が上昇するとの見通しはあるものの、金利上昇の見通しは明らかに消費者の重荷になっている」と述べた。”(出典:NNA ASIA

コロナ禍からアフターコロナへのシフトが色濃くなってきている状況をもとに、好感を持って受け止められる統計が散見される中、こちらは慎重さ感じられる結果ですね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年5月16日分の掲載記事です。

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