日本企業、不動産市場で存在感
” 日本企業によるオーストラリア不動産市場への進出が加速している。米指数算出会社MSCIのデータによると、過去2年間の日本から同部門への投資総額は60億豪ドル(約5,400億円)に達し、過去22年間の累計投資額に匹敵する規模となっている。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が報じた。
法律事務所ハーバート・スミス・フリーヒルズ(HSF)がまとめた「2024年日豪投資リポート」によれば、同年の日本からの投資案件のうち、5件に1件が不動産関連だった。対象も高級オフィスビルから未開発地の住宅建設、さらには建設会社への出資まで多岐にわたる。
リポートの著者、イアン・ウィリアムズ氏はAFRに対し、「日本企業はこれまで存在しなかった新たな投資市場を創出している」とコメント。「まず、開発や認可に関わるリスクを引き受けられる大規模投資家が1社参入する。一度完成すればリスクは低減し、他の投資家も進んで持ち分を取得する。こうして、多くの投資家が複数の都市や分野にまたがるポートフォリオを構築できる」と説明した。
この動きを象徴する取引として、2日には小田急電鉄がシドニーの最高層オフィスビル「セールスフォース・タワー」への共同出資を発表した。三菱地所グループ傘下のファンド持ち分を取得した形で、小田急にとってはオーストラリアで3件目の不動産投資案件となった。
AFRは、「日本の大手企業が切り開いた道に、近年中規模企業も追随し始めていることを示している」と分析している。”(出典:NNA ASIA)
高止まりしている不動産市場で然るべき役割を果たしてくれると記事を好意的に読め、投機的な立ち位置でないと良いですが・・
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2025年6月16日分の掲載記事です。
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