ドナルド・トランプ大統領候補の開発行為を通じて考える未来の地球:『ホール・イン・ザ・マネー!大富豪トランプのアブナイ遊び』鑑賞記

来るアメリカ大統領選挙で共和党の指名を受ける見通しの Donald Trump:ドナルド・トランプのゴルフ場開発を巡る

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地元住民とドナルド・トランプと深刻化する対立・・

地元住民等との対立を描いた『ホール・イン・ザ・マネー!大富豪トランプのアブナイ遊び』を視聴。

先日、鑑賞した『マーロン・ブランドの肉声』を検索していた際に、

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<< 2016年5月2日投稿:画像は記事にリンク >> マーロン・ブランド没後11年を経て公開された肉声で振り返った、伝説とされた影で向き合った深い闇:『マーロン・ブランドの肉声』鑑賞記

本作の存在を知り、内容に興味を持っていたもの。

ドナルド・トランプにスコットランド人ジャーナリストが迫る!映画『ホール・イン・マネー!~大富豪トランプのアブない遊び~』予告編

といっても、予告編であらかたの筋書きは想像出来てしまい・・ 実際、その通りでしたが、98分とまとまった尺からさまざま考えさせられる一本でした。

大統領候補が振るう剛腕

スコットランドの湾岸沿いで持ち上がったゴルフ場開発計画で、近隣住民たちとの衝突に(水資源などの)自然にかかる荷重な負担が、未来へ責任を果たせないと、

狭義ではドナルド・トランプの実像に、広義では同様の開発行為へ警鐘を鳴らした内容と受け止めました。

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作品の中ではDonald TrumpとAlex Baxter監督の直接対決シーンも

自然、景観に恵まれた手付かずの土地を安価で仕入れ、富裕層をターゲットとして食指が伸びる形で、付加価値を加えた形で開発を行うもので、

不人気であれば使い捨てされてしまう虚しさに、非力な住民たちと行政を抱え込んだ開発側との対立に無力感を感じながらも、

立ち上がることで開発中止を勝ち取ることも出来、声を上げることの大切さ、団結することの重要さなどを映像を通じて学べます。

開発か、保護か・・

アメリカのロサンゼルスで約半年、自然環境保護団体に身を置いたことのある私としては、立場が必然的に自然を護る側に傾いて視聴していました。

潤沢な資金を持つ開発業者と、ローカルの寄付に頼らざるを得ない環境保護団体側のアンバランスさは実感として理解していたつもりも

その時から10数年の時が経過しても、同じ構図は変わることなく世界各地で起きており・・

「市場で欲する人がいる限り、この構図は無くなることでないのだなぁー」と。

来たる大統領?の横顔

ドキュメンタリー作の主人公ドナルド・トランプについては、読書習慣のなかった学生時代に、ふと書店で手に取った『トランプ自伝』を夜通し読む感じで魅了され

やがて自分が不動産業界に進むことになった原体験であったように振り返りますが、

ドナルド・トランプが事業に対して見せる揺るぐことのない自信は、傲慢という表現、次元すら超越している印象。

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手元の直筆サイン入り名刺.-

世界最高の権力者?アメリカ大統領には民主党の指名を受けるであろう Hillary Clinton:ヒラリー・クリントン代議士との一騎打ちで「何れが選ばれるか?」という段階に入ってきましたが、

本作から受けるドナルド・トランプの印象からすると、この感じだと、一抹ならぬ不安を多くの人が覚えることでしょう。

共和党内での支持基盤が弱いようですが、アメリカ国民の支持を得ている限り、かなりの力技が日本を含め各国に繰り出されてくることが想定されます。

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棲まう世界の在るべき未来とは

と、後世に残す自然環境の在りようと、大統領候補としての一面を見ることが出来る貴重性が本作の価値と思います。

映像を見ていると、同じ監督(Anthony Baxter)による前作( You’ve Been Trumped ? )もあるようで、日本語版のリリースは確認出来ませんでしたが、

本作はスコットランドの開発を受けて、クロアチアでも開発計画が持ち上がったことを契機として製作された背景もうかがえ、本来であれば2作1セットで鑑賞したいところ。

多くの方に広くお勧めする作品ではないですが、ドナルド・トランプへの興味、自然環境保護に関心をお持ちの方には見応えある内容であると思います。

 


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