四千頭身 後藤拓実さんが綴ったゆるくもクスッとさせられる日常:『これこそが後藤』読了

お笑いトリオ四千頭身 後藤拓実さんの「小説現代」での連載をまとめた『これこそが後藤』を読了。

サイン本発売で注目を集めていた折、

出典:ブックファースト新宿店Twitter(画像はTweetにリンク)

上手くその波に乗っかれ、入手叶っていた経緯。

ちょっとずれる その感覚

本書は、エッセイ主体に特別対談で俳優のムロツヨシさんと作家の武田綾乃さんが登場。

四千頭身について

 ” ただトリオで漫才が面白い人と聞かれて、もちろんたくさんいるのですが、この人!  と即答できる人は少ないと思います。だからそのジャンルですぐに思いつかれる人になりたい欲が強まったのです。”(p57)

と、広くはお笑い第7世代と称される括りに入るようですが、そこから一線を画されたかの立ち位置。

また高校生時代、

” 女子の友達はわりと多い方だと思っていたのですが、その女子の友達は、みんな体育の授業の男子チーム対女子チームのバレーボール対決で、僕が女子チーム相手に25連続サービスエースを決めたことにより周りからいなくなってしまいました。”(p120)

とクスッとさせられてしまうほろ苦い思い出に、

一人暇な大晦日

” 暇だなぁとSNSで呟いちゃうくらい暇で暇で、そしたらある芸人が連絡をくれたんです。

そうです。ワタリ119です。大晦日暇している僕をレスキューしてくれたんです。

・・中略・・

本当にありがとうございます。寂しい年跨ぎをするところでした。ありがとうございます!と。

着いたのが22時ごろだったのでギリ間に合ったのです。

すると岡田さんとワタリが言いづらそうな顔をしながら、あの僕たち23時からオンラインの生配信ライブがあるのでその時はいなくなってもらっていいですか?  と言ったんです。

おいちょっとまてワタリと。人を大晦日に呼んで22時から23時までだけ一緒に過ごす人なんていますか??  絶対にみんなで年越しできると思ったのに。

結局僕はすぐに帰りました。それが僕の怒り納めでした。”(p163-164)

という共感させられるも笑撃の展開に ^〜^;A

お笑い第7世代的感覚

お笑い第7世代と称されるムーブメントについて承知していたものの、具体的な感覚はなかったところ

本書帯裏面

本書の帯に

>人を傷つけず、日常を楽しくする 

とのコピーに納得させられたり、

購入本に書かれていたサイン(&シリアルナンバー)

新しいお笑いの波の断片を感じられたようなエッセイ集でありました〜


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