百田尚樹さんがユーモアを交え下した「社会」「政治」「国際」ニュースへの鉄槌:『偽善者たちへ』読了

作家 百田尚樹さんの『偽善者たちへ』を読了。

どのような背景から本書が出版されたのかというと、

” この本は有料個人サイト「百田尚樹チャンネル」の会員向けに配信しているメールマガジンの文章に加筆・修正してまとめたものです。”(p3)

というもので、内容は

 第一章 薄っぺらい正義

 第二章 人権派という病

 第三章 平和という麻酔

 第四章 韓国と中国の本質

 第五章 野党の愚

との章立てに基づき、

矛先が向けられたのは人権派弁護士に、隣国政府などで、ズバッと読み手に速球(ときに豪速球)が投げ込まれてきます。

帯、裏面

話題選択に妙あり

全238ページに及んで正論が繰り広げられると疲労してしまいそうなところトピック選択が、

” 名古屋拘置所に収容されている男性死刑囚が、購入したパンに付いていた懸賞応募券の郵送を不許可とされたことで、精神的苦痛を被ったとして国を相手に賠償を求めていた裁判の控訴審判決が名古屋高等裁判所でありました。

その内容は、拘置所の不許可により応募券が過ぎてしまい、せっかくの応募券がただの紙切れになってしまったことは精神的苦痛を生じるに十分だとして、国に二万二千五百円の支払いを命じたものでした。”(p73)

” 民主党の榛葉賀津也国対委員長が、参院自民党の吉田博美国対委員長と会談して、「九十五日間も延長したら国会や党職員の夏季休暇が取れない」と言ったのです。”(p226)

といった具合、硬軟織り交ぜ、そこから百田尚樹さんの論が展開され、身近なことに考えを及ばされます。

「サイン本」に書かれてあったサイン

また、

” かつて落語家の月亭可朝さんが参議院議員選挙に立候補したとき、銭湯男湯と女湯を隔てている壁を撤去することを公約に掲げました。

結果はあえなく落選でしたが、現代のアメリカなら当選できたかもしれません。”(p92)

或いは

” 私もいずれ七十歳になったら、文筆業をやめて政治家になり、中国のハニートラップにかかりたいと思います。それが晩年の夢です。”(p225)

と、ときに(ブラック)ユーモアも織り混ざり ^^

内容は社会性を帯び重たいのだけれども、百田尚樹さん的エンターテインメント性が底流に流れ、考えさせながらも楽しく読み進められました。


Comments

comments