株式会社玄石代表取締役、ラジオディレクター、イベントプロデューサー 石井玄さんの『正解のない道の進み方』を読了。
夏場(8月上旬)の昼食時「何か出てるかなぁ」と立ち寄った書店で、本書のタイトルに好奇心を刺激され、「サイン本あれば欲しいなぁ」と思うようになっていった折、

流れ良くサイン本を見つけ、購入に動いていた経緯。
本を読み進めていった中ごろ、石井玄さんに関して
” 3回くらい会うとその印象は「すごく正直で敵が多そうだな」に変わりました。”(p132)
という(脚本家・構成作家)オークラさんの人物評があり、実際前半は
” 企画を形にしていく中で想定外だったのは、ノーミーツにオールマイティな制作力がなかったことだった。”(p040)
等、場合によっては個人名を挙げての指摘も見られるなど厳しさ漂う形での読み進めとなりましたが、本書のハイライトというべき『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』に焦点当てられた第3章 東京ドーム、1つの頂点 に差し掛かったあたりから
各セクションのプロの仕事術、チームワークの奏功、周囲への感謝が前面で感じられるように。

そこには
” 午前中に東京ドームライブの打ち合わせをして、昼から晩まで『あの夜であえたら』のリハーサルに立ち会い、またニッポン放送に戻って東京ドームライブの打ち合わせをする。そんな生活を繰り返していたら、だんだん目の前が白くなってきて、明らかに様子がおかしくなってしまった。”(p148)
に代表される閾値を超えた尽力の一旦が示され容易ならずも、イベントの最高峰の舞台裏が垣間見えた部分に読み応えを感じ、また最終盤には
” 出会いを一つひとつ大事にし、豊かな関係に育てることで、正解のない道であっても進むのは怖くない。”(p211)
或いは
” 正解のない仕事には失敗がない。正解がないから間違いもない。”(p222)
といった示唆が端的に綴られ、心地良い読後感を得られました。










