岩井俊二監督が描いた謎を追う編集者と深い思いを持つ画家とのまさかが連続するミステリー:『零の晩夏』読了

岩井俊二監督の『零の晩夏』を読了。

Twitterで遭遇したサイン本入手機会に即反応し、

出典:岩井俊二映画祭 Twitter(画像はTweetにリンク)

手元に引き寄せていた著書。

満を辞しての初

岩井俊二監督のお名前は、その高い評価とも長く承知していたものの、これまで作品に触れる機会なく、

書籍(原作?)ながらようやく訪れた初機会。

サインきっかけということで、予め帯に目を通しておけば内容を想起することも出来たでしょうが、

本書の帯

カバーをかけた状態でいきなり読み始めてしまったため、まっさらな状態からのスタート。

絡み出し・・ もつれ・・ 浮かび上がる真相

社内であらぬ不倫疑惑をかけられ退社に追い込まれた女性が、トライアルで美術雑誌の編集者に採用され、命を受け

” 「…. 『花の街』のモデルは不幸にもこの事故で亡くなった3人である。しかし彼女たちはどこを探しても実名も顔写真も公開されていない。

ナユタはどうやってこの3人を描いたのだろう。仮に何かしらのルートで彼女たちの写真を手に入れ、それを元に絵を描いたとする。

ところが事故があったのは、1月2日。展覧会のオープン十日前である。事故後に絵を描いたのだとすると、彼は3枚の絵を僅か十日ほどで描いたことになる。そんなことが果たして可能なんだろうか」”(p196)

という謎めいた展覧会、その舞台裏に迫っていくミステリー。

繊細な描写と大胆な展開と

読んでいて感じたのは、とにかく伏線の回収が見事(こうきたか〜)で、また180°といった感じで意表(え”?、 まさか、、の展開が再三)を突かれること。

当初383ページのボリュームに圧倒され気味でしたが、24章と細かく章立てされ、

テンポ良くドラマティックに話しが進行していくため、快調に最終ページに至りました(=面白かった)。

購入本に書いて頂いたサイン

ストーリーへの先入観なかったことも影響したと思いますが、人物描写の巧みさに予断を許さぬストーリー展開に、

岩井俊二監督の他作への興味掻き立てられるに十分な内容で、仮に本作の映画化となれば映像表現もまた楽しみです。


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