門田隆将さんが迫った新型コロナウイルスを巡る攻防の舞台裏:『疫病2020』読了

週始めに読み始め記をアップロードしていた

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門田隆将さんの『疫病2020』を読了。

あまりに無防備な・・

” まず、最初に重要なのは、現地対策本部です。これは感染症対策の常識として、当該のダイヤモンド・プリンセス号の「外」に置かなければならないはずなのに、本部機能を船の中に置いてしまった。

このことについては、陣頭指揮をとった橋本副大臣も後に、「本部機能を船の中に置くこと自体がリスクだった」と、述べています。”(p151)

の一件に象徴される感染症対策のお粗末さに、

” 度肝を抜く量を贈ったのは、東京都である。医療用防御服を都は中国に数回にわたって計三三・六万着も贈ったのだ。

 

呆れるのは、迫りくる危機が明らかになった二月一八日以降に二〇万着も贈っていることである。”(p230)

に都民ファーストならざる現実に、

本書を読み進める最中、門田隆将さんに頂いたサイン

” 中国に睨まれたら、上司のほうに自分に関するマイナス情報を入れられたりします。つまり、人事に影響が出るわけです。

実際に出世の道を断たれた官僚は結構いますよ。今回も、各国で中国がコロナに関していろいろな工作を展開していますよね。議会で中国のコロナ対策を讃える決議をやって欲しいとか、そういう類の依頼をあちこちでやっています。

今はそれがバレてマスコミで報じられたりしていますよね。こういう時に、中国のいうことを聞いておかないと、たちまちやられるんです。だから、ほとんど動けないだけです。

オーストラリアのように毅然としているところは、どんな工作を受けようと戦う人たちがいます。発生源を含め、完全に独立した調査を受け入れよ、とオーストラリアは主張しつづけています。”(p240)

と、『目に見えぬ侵略  中国のオーストラリア支配計画』を

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読んでいた時に抱いた懸念の顕在化を示す記述に、、

教訓を活かせるか、立たされた分岐点

本書結びに「おわりに」で、

” 二〇二〇年を襲った疫病は、世界秩序も、国家防衛のあり方も、人々の生き方も、すべてを見直さなければ「生存」さえ危ぶまれることを私たちに教えてくれた。”(p358)

とあり、

さまざま本書で暴き出され光を当てられた闇を、今後の糧として、東京都内の感染者連日の100人越えで第二波襲来とも囁かれる現在進行中の新型コロナウイルスの攻勢を乗り越えていけるのか・・

現実を視せられたともに、災い転じて・・ の局面に対峙させられたことを知らしめられた本書を通じての読書でした。


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