神田昌典さんに学ぶ、口コミ(クチコミ)を起こす仕組み:『口コミ伝染病』読了

先日、「前半おさらい」という事でアップロードした、神田昌典さんの『口コミ伝染病』読了。

>> 神田昌典さんに学ぶ、口コミ(クチコミ)を起こす仕組み:『口コミ伝染病』前半のおさらい <<

今回は主に

第4章 あなたの会社で、口コミをコントロールするには

第5章 口コミを伝染させ、売上アップも同時に実現する5ステップ・ブログラム

となりますが、本全体の要旨が「あとがき」に簡潔に記されており・・

” 世の中には、作用と反作用がある。

お金が欲しければ、お金を与える。

お客が欲しければ、お客を与える。

情報が欲しければ、情報を提供する。

口コミもまったく同じである。

お客に話題にされたければ、話題を提供する。

本書の内容を一言で言えば、このとおりだ。” (p254)

かくして口コミは拡散される

本の最後から第4章に戻って、ポイントを拾うと・・

” 口コミの伝染プロセスで鍵となる設定条件は、次の六つである。

① 伝染させる人

② 話題になる商品

③ 話される場所

④ 話題となるきっかけ

⑤ 伝えられるメッセージ

⑥ 記憶に貼りつくツール ” (p151-152)

本では項目別に説明が行われています。例えば「伝えられるメッセージ」については、秘訣が二つ紹介されており・・

” ひとつめの秘訣は、あなたの会社の商品を、ズバリ二〇秒以内に説明する、ということ。

なぜ、二〇秒以内なのか?私は、二〇秒という数字が ー 厳密に言うと二二秒〜二五秒なのだが ー

全く新しいトピックについて、相手の関心をつかむために必要な、限界秒数であると考えている。

言いかえると、相手が知らないトピックについては、相手の関心を二〇秒以内に捉えないと、

聞く耳を持ってもらえない。” (p176)

” もうひとつの秘訣は、伝言メッセージに、商品の特長を二つ入れること。・・中略・・

商品特長がひとつだと、説明が具体性に欠けることなる。

例えば「水道水から塩素を取り除く」と説明したとする。すると、この商品はなんだか分からない。

なぜなら、同じ説明に該当する商品 ー 浄水器を通した水、ミネラルウォーター等 ー がたくさんあるからである。

同様に「おいしいミネラルウォーター」と説明しても、明確性に欠ける。

「ミネラルウォーターだったら、コンビニに行って買えばいいよ・・・」ということになってしまうからである。

しかし、二つの特長を挙げると、対象がぐっと狭められて、話している内容が明確になる。

一個の点に線を引いてもグラグラするが、二個の点を結び合わせれれば、線は固定化できる、ということに似ている。

だから、二つ以上の特長を二〇秒以内に伝えることが、商品を明確化し、なおかつ、簡潔で伝わりやすいメッセージを作る秘訣である。” (p179)

という具合に、六つの要素を理解し、使えるようにする事が主な内容となります。

Change-Your-Life-in-20-Seconds

口コミをパワーアップする5つの仕掛け

第5章では、ここまでに学んだ内容に磨きをかけて、口コミ伝染プログラムを威力を高めていく方法の伝授。

ポイントは下記の5つ。

1.  お客様の声を集める

2.  ニュースレターを発行する

3.  携帯できる伝染ツールを作る

4. 小冊子を作る

5. イベントを開催する

この中から「ニュースレターを発行する」を例にすると・・

” ニュースレターを発行する目的が社長の自己満足のためなら、キレイで、丁重・真面目なものを作ればいい。

しかし、お客にしゃべってもらうため、そしてお客との結び付きを強め、他社への流出を防ぐためなら、

丁重ではなく、親しみが湧くように作るほうがいい。

そのためには、カラーである必要はない。印刷である必要もない。ページ数が多い必要もない。

小学校の低学年のときに配られた文集みたいなもので十分なのである。” (p218)

buzz-marketing

広告と共に、実装しておきたい口コミ

口コミの効力は、広告による入客よりも、間に入る人の信頼が介在しているため

コストがかからない事に加え、成約率の高さが魅力となります。

実績豊富な企業、人となると、(広告不要で)口コミだけでビジネスが成り立っているというのも

しばしば耳にする事です。先日、神田さんの著作で学んだ『90日であなたの会社が儲かる!』、

>>  神田昌典さんが解き明かす、感情を使う事で「集客」を簡単にする方法:『あなたの会社が90日で儲かる!』読了  <<

『カネをかけずに顧客をつかむ!(小予算で優良顧客を掴む方法)』と並んで

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本書(『口コミ伝染病』)は、今でも色褪せることのないビジネスの本質を分かりやすく説明した実践の書で、

おそらくこれからも書店の一角に鎮座するであろう一冊に思いました。


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