オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:キリン事業の中国売却認めず。香港情勢など巡る外交摩擦影響か

キリン事業の中国売却認めず。香港情勢など巡る外交摩擦影響か

” オーストラリアのフィナンシャル・レビュー紙は20日、キリンホールディングス(HD)が中国の乳業大手「中国蒙牛乳業」に豪州の飲料事業を売却する計画に対し、ジョシュ・フライデンバーグ豪財務相が認可しない方針だと報じた。

豪中間では外交摩擦が過熱しており、民間経済にも影響が広がっている。

報道によると、外国企業による買収を審査する豪政府の手続きでは問題は見つからなかったが、フライデンバーグ氏は「外交問題」を理由に最終的な認可を与えない方針だという。

キリンHDと蒙牛乳業は昨年11月、6億豪ドル(約456億円)で、飲料事業を売却することに合意していた。

豪州と中国は、新型コロナウイルスへの対応や、香港情勢などを巡り摩擦を強めている。

中国政府は、豪州産の大麦や牛肉、ワインの輸入制限措置に動いており、豪州側が反発したとの見方も出ている。”(出典:讀賣新聞 via livedoor NEWS

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石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』読了

前々回、中間記⬇︎ をアップロードした

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石戸諭さん著『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』を読了。

引き込まれる 普通の人々

(中間記後)読み進めた第二部は

” 百田尚樹とは「ごく普通の感覚にアプローチする術を感覚的に知る人」であり、百田現象とは「ごく普通の人」の心情を熟知したベストセラー作家と、「反権威主義」的な右派言説が結び付き、「ごく普通の人」の間で人気を獲得したものだというのが、第一部の結論である。”(p111)

を受け、

“「私は、教科書に従軍慰安婦が載らなければ、従軍慰安婦の問題なんか論じることはなかった。”(p131)

と、藤岡信勝東京大学元教授の問題意識に端を発した教科書問題について取り組んだ「つくる会」が辿った軌跡を中心に論が展開されていきます。

購入本に書かれていたサイン

自分的にしばし正念場が続きましたが、ページを重ねていく中で、本書を読み解いていくキーワードである「普通の人々」に言及された

” 熱心な運動家を動員するだけでは全く足りず、「良き観客」が参加して初めて初めて突き動かすことができる。

そのために運動は楽しくやる必要がある。なぜなら、楽しくないところに「常識」を持った「普通の人々」は集まらないのだから、正論である。”(p201)

或いは

” 彼(註:小林よしのり)にとって「観客」とは、一貫して「実は常識あるフツーの感覚の人々」である。

「読者」=普通の人々に対する絶対的な信頼と、自分こそがメッセージを彼らに届けられるというプロとしての自負もある。

小林は自分の武器を「常識」という言葉で表している。”(p214)

の前段を踏まえての

” 特に小林と百田は、「普通の人々」への絶対的な信頼をベースに「ポピュラリティ」を得た、第一級の「ポピュリスト」だ。”(p251)

といった箇所から、本全体的ではないものの理解の及ぶ範囲での学びを得られたように。

小林よしのりさんが耕した「右」の市場

興味深かったのは、小林よしのりさんが自身の代表作である『戦争論』を振り返り、

” 「『戦争論』以降、言論空間で何が変わったかといったら、左翼本が売れなくなった。

わしが新しい市場を作ってしまったということだよね。右方面に。

わしが、ブルドーザーでばあーっと地ならしして、はい、ここに市場ができましたっていう状態になった。”(p256)

と分析されているパート。

後日、百田尚樹さんから本書にサインを入れて頂きました。

小林よしのりさんの著書にまったく手が伸びていなかったこれまで、むしろ本書で言う左側の人との先入観もありましたが、

百田尚樹さんが支持を集める源流に、このような経緯があったのかと学習。

さておき、日ごろ自分自身が大衆であるとの意識は持ち合わせいないながら、

時代の風を正面から受け、これも本書で語られている

” 百田の作品を貫くキーワードを一つ挙げるならば、それは加藤(註:加藤典洋)も指摘するように「感動」である。

・・中略・・

百田の物語を読み、感動できる人は世の中では多数派である。”(p288)

と、その渦の中の一人として(笑)嫌な気持ちでもないですが 、本書を手に取った時点で期待した「自分が如何にして百田尚樹さんに寄せられていったのか」を客観視出来た感覚に読み応えを覚えました。

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:カンタス航空、1,500億円の赤字(2020年6月期) 

カンタス航空、1,500億円の赤字(2020年6月期)

” オーストラリア航空最大手のカンタス航空は20日、2020年6月期の最終損益が約19億6千万豪ドル(約1,500億円)の赤字だったと発表した。

前の期は8億4千万豪ドルの黒字だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施したリストラ費用が響いた。

売上高は前の期比21%減の142億豪ドルだった。部門別のEBIT(利払い・税引き前損益)でみると、傘下の格安航空会社(LCC)、ジェットスターが2600万豪ドルの赤字となった。

「カンタス」ブランドは国内線、国際線とも黒字を確保したが、それぞれ前の期比78%減、83%減となった。

豪州は新型コロナを受け、外国人の入国を原則禁止している。電話会見したアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は海外との往来の再開は「早くても21年半ばごろになる」と述べ、

3月下旬から続けている国際線の運航停止が長引くとの見通しを示した。

国内線の運航は足元で新型コロナ前の約2割にとどまる。ただ自社の調査で「顧客の95%が来年には旅行したいと答えた」と述べ、

国内の移動規制が解除されれば国内線の需要はコロナ前の75%まで戻るだろうと述べた。

カンタスは6月、約6千人の人員削減を含めた大規模なリストラ策を発表、今後3年間で150億豪ドルの経費を削減する計画を進めている。

ジョイス氏は新型コロナが「(創業から)100年の歴史の中で、最悪の状況を引き起こした。悲しい現実だが、少ない従業員(での操業)が当面続く」と述べた。

豪州では航空2位のヴァージン・オーストラリアが新型コロナによる需要急減を受け、4月に経営破綻した。

米投資ファンドのベインキャピタルが買収することで管財人と合意している。ヴァージンも8月上旬、約3千人の人員削減を発表している。”(出典:日本経済新聞

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Phil Lynott:フィル・ライノットのドキュメンタリー「Songs For While I’m Away」が楽しみだ

このところエンターテインメント業界は、大きく身動き取りづらい状況。

アクティヴな面々は、オンライン配信などに活躍の場を見出している様子も、

John Sykesにそれを期待出来る余地はなく、引き続き無風状態です。

方や、古巣のTHIN LIZZY絡みでPhil Lynott:フィル・ライノットのドキュメンタリーの(今秋)公開が迫り来ていることから

出典:amass(画像は記事にリンク)

予告編の解禁がついこの程。

Phil Lynott: Song for While I’m Away Official Trailer – In Cinemas in This Autumn 

注目していたJohn Sykesの関与は・・

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:JAL、日本発シドニー着便のみ9月に再開

JAL、日本発シドニー着便のみ9月に再開

” 日本航空(JAL)は19日、9月1~30日に成田発シドニー着便(JL771便)と羽田発シドニー便(JL51便)の日本発便に限定し、それぞれ月曜日と木曜日のみ運航を再開すると発表した。

JALによれば、既に販売も開始しているという。

ただ、シドニー発成田着便(JL772便)とシドニー発羽田着便(JL52便)は運休を継続する。

成田―メルボルン線の運休は先の発表と変わらず、成田発JL773便を9月30日まで、メルボルン発JL774便を10月1日までそれぞれ運休を継続する。”(出典:NNA ASIA

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石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』中間記

ノンフィクションライター 石戸諭さんの『ルポ 百田尚樹現象  愛国ポピュリズムの現在地』を読み始めて

第一部 2019  モンスターの現在地

 第一章 ヒーローかベテン師か

 第二章 彼らたちの0

 第三章 敵を知れ

 第四章 憤りの申し子

 第五章 破壊の源流

第二部 1996  時代の転換点

 第一章 「自虐史観」の誕生

 第二章 転身 ー 藤岡信勝と教師たちの「当事者運動」

 第三章 ポピュラリティ ー 小林よしのりを貫くもの

 第四章 「一匹」の言葉 ー 西尾幹二とその時代

 第五章 分水嶺 ー 『戦争論』が残したもの

と章立て(別途:序章、終章等)されているうちの第一部を読み終えたので、そこまでのおさらい。

気づけば百田尚樹さんに引き込まれていた

ぷら〜っと書店に立ち寄った際、最後の一冊と思われたサイン本を見つけ、

実際は最後の一冊ではなかったのだけれども・・

その巡り合わせに反応していた経緯。

内容的にも、振り返ってみれば新刊が出る旅に高い確率で購入するようになっていたり、

虎ノ門ニュース」の視聴であったり、自分自身の中で百田尚樹さんの影響力が及ぶ範囲内にいて、本で書かれてあるであろう考察に興味があって(=購入)。

全体を捉えるにはバックグラウンド理解の前提であったり、文が難解に感じられた箇所もあり、

中、後半で理解度を高めていけるものと考えています。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:Google、記事使用料交渉制度に反対姿勢

Google、記事使用料交渉制度に反対姿勢

” 米グーグルのオーストラリア法人は17日、同社がインターネット上で表示するニュース記事について、使用料の支払い交渉を報道機関と行うよう義務付けた豪競争当局の方針に反対する公開書簡を出した。

指針を変更させるため「できる限りのことをする」と抗戦する姿勢を示した。

豪競争・消費者委員会(ACCC)は7月、報道機関がグーグルとフェイスブックのIT(情報技術)大手2社に対して記事使用料の支払い交渉を申し入れた場合、応じる必要があるとの指針を示した。

3カ月以内に合意に至らない場合は仲裁人を指名し、仲裁人が双方の提案のいずれかを選択する。

グーグルは「豪州人への公開書簡」と題した文書で、ACCCの草案について「豪州での(グーグルの)無料サービスを脅かすことになる」とした。数日内に関連する発表をするという。

一方、ACCCは書簡に対し「誤った情報がある」と反論する声明を公表した。

検索など無料サービスについて、グーグルが豪消費者から代金を徴収するようACCCが強制することはないと強調した。”(出典:日本経済新聞

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大仁田厚選手が1,500針超の傷を背負い体現したプロレス愛:『人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた』読了

プロレスラー 大仁田厚選手の『人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた』を読了。

大仁田厚選手しか掲げられないタイトルですが ^^

出典:書泉 スポーツ・格闘技Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本販売情報↑に反応して入手していた経緯.-

大仁田厚選手に関して、本書にも出てくることですが、大仁田厚選手が(実態をよく分かっていなかった状態で)UWFに殴り込みをかけた際、

“「これはすごいな」と思って、で、そこのリングでプロレスとは全然違うものを見たんだよ。

俺らがやっていたのとは全然違うものを、それを見たときに「プロレスって、こういうのもアリなんだ!」って気づかされた。

その衝撃があって、FMWという対極なものが生まれたんだと思うね。”(p43)

と、私自身が引き込まれたUWFとは志向していた方向性が対極的な立ち位置であったことから距離を置いていました。

プロレスを奪われ、立たされた岐路

その状況から本書を手に取ってみたら・・

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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる