ロン・ハワード監督が描いたF1パイロットのライバル物語:映画『ラッシュ/プライドと友情』鑑賞記

 

F1界のライバル関係を描いた『ラッシュ/プライドと友情』をDVD鑑賞。

『ラッシュ/プライドと友情』予告編

ロードショー時には鑑賞作の候補としたり、しばし前からレンタルで出ていた事も分かっていましたが、

Facebookでは友人間で賛否が別れたレヴューを目にしていた影響からか、何となく決め手に欠けて、このタイミングとなりましたが、結論としては見応え有る良作でした。

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若干迷った挙げ句、今回の鑑賞作に決定

 

小気味良い進行にクールなカメラワーク

映画の主人公であるニキ・ラウダ、ジェームス・ハント、両者の現役時代の走りを見た事はなく、

ニキ・ラウダの事は後追いで知っていましたが、ハントとのライバル関係までの知識もなく、殆ど映画で史実を知る事となりましたが、

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演出もさることながら、カメラワークも印象的でした

過度に特定のエピソードに入り込まず、淡々と描かれた演出は見ている側の人間にとっては押しつけを感じられず、

その中で所々に山場がくるのですが、ストーリーの進行をフォローしやすかったです。

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レーサーの特性、醍醐味(=女性もモテるワケ)を表現したセリフ

 

名勝負には欠かせないライバル

職人肌のニキ・ラウダと、華やかなスター性を持つジェームス・ハントのコントラストが、当時のF1の熱気を高めていたものと推察します。

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ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)& ジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)

例えば日本のF1人気のピークであった頃は、アイルトン・セナ、アラン・プロスト、ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ等の役者が揃って

私の視点ではマシンが発揮するパフォーマンスよりも、人間同士が繰り出すドラマに魅了されていましたが

スポーツの名シーンには、強烈なライバル関係が存在する事が多い事を実感。日本人としてはドラマの決着が日本グランプリ(富士スピードウェイ)であった点は感慨深かったです。

ロン・ハワードの演出により、F1界に名を刻んだ両雄の残した物語を追体験出来る有難い一作でした。


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