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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ジョブキーパー制度で70万人が失業回避

ジョブキーパー制度で70万人が失業回避

” オーストラリア連邦準備銀(RBA)が、連邦政府の給与補助制度「ジョブキーパー」がなければ、新型コロナウイルスの感染流行の影響による失業者は70万人増えていたとする報告書を公表した。

ジョブキーパーがなかったと仮定した場合、今年上期の雇用者減少数の65万人は2倍になっていたと分析している。24日付地元各紙が伝えた。

RBAは、豪政府統計局(ABS)の失業率データを基に、カジュアル(非正規)労働者への影響なども分析した。

同報告書によれば、5月から6月にかけて、同制度により労働者の就業継続可能性は20%上昇し、このうち移民についてはさらに60%上昇したという。

また、新型コロナが流行し始めた2月頃から5月までの失業者の90%は、就労先企業はジョブキーパー制度に参加していたが、契約期間が12カ月未満などで条件を満たさなかった労働者だったという。

政府はジョブキーパーに総額1,010億豪ドル(約7兆7,140億円)の拠出を見込んでいる。9月末までの支給者は約350万人、支給額は690億豪ドルとなっている。

財務省は7月に、ジョブキーパーだけでなく世帯支援や企業への優遇策など全ての刺激策により70万人の失職を回避できたとの見方を示していた。”(出典:NNA ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ABC放送 マーク・ウィラシー、ゴールド・ウォーキー賞 受賞

ABC放送 マーク・ウィラシー、ゴールド・ウォーキー賞 受賞

” ABC放送のジャーナリスト、マーク・ウィラシー氏と調査チームがオーストラリアのジャーナリズム賞、2020年ゴールデン・ウォーキー賞を受賞した。ABC放送(電子版)が伝えた。

ウォーキー賞は1956年にSir William Gaston Walkleyが創設したオーストラリアの優れたジャーナリストに贈られる賞を5度受賞しており、

一度目はイラク戦争報道、2度目は東京特派員時代の2011年に東北大震災の地震、津波、福島原発事故の被災者を人間性豊かに報道して受賞している。

その報道番組はいくつもABCTVで放送されており、在豪日本人にもなじみ深い。

今回は「Four Corners」の「Killing Field」という番組で豪軍特殊部隊SASの隊員がアフガニスタンで戦争犯罪を犯した容疑を追っており、

遂に連邦政府、国防省も刑事訴追を視野に入れた捜査を始め、元・現SAS部隊員19人がアフガニスタンで男性や子供39人を殺害した容疑がかけられている。

この調査の過程では、連邦警察(AFP)がシドニー市内ウルティモのABC放送本部を家宅捜索する事件も起きている。

ウォーキー審査員は、「ショッキングなヘルメット・カメラの証拠映像、ウィラシー氏の鋭い文章や真実に迫る証言者インタビューで説得力豊かな見事な調査報道番組になった。

それ以前にも戦争犯罪を追及した調査は何度も行われており、ウィラシー氏の作業はその総まとめともいえるもので、遂にブレレトン判事の戦争犯罪疑惑調査に結実した。

今年の報道番組ではもっとも重大な番組の一つであり、ウィラシー氏とABCチームに祝いの言葉を贈りたい」と述べている。

同番組とウィラシー氏は、「インベスティゲイティブ・ジャーナリズム」部門でも受賞している。”(出典:NICHIGO PRESS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:南オーストラリア州、感染者の虚偽説明発覚でロックダウン解除

南オーストラリア州、感染者の虚偽説明発覚でロックダウン解除

” オーストラリアのサウスオーストラリア州政府は20日、新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウン措置を発動するきっかけとなった男性感染者の説明が「うそ」だったことが分かったと発表した。

6日間の予定で実施したロックダウンは近く解除する。

サウスオーストラリア州は18日からロックダウンを実施、住民は自宅にとどまるよう求められ、店舗の営業や企業の活動が休止となった。

マーシャル州首相によると、この男性は保健当局に対し、クラスターに関連したピザ店でピザを購入しただけと説明していた。

当局は、男性が短時間で感染したと考え、その新型コロナウイルスが非常に感染力が強いタイプだと判断した。

ところが実際には、男性は検査で陽性反応が出た別の従業員とともにそこで勤務していたことが明らかになったという。

マーシャル州首相は会見で「(男性の)話はつじつまが合わなかったので、さらに追及した。それで、話がうそだったと分った」と説明。

「この人物の身勝手な行動が州を非常に困難な状況に陥れた」と述べ、憤りをみせた。

マーシャル氏は、流行はなお懸念されるものの、21日午前0時に自宅待機命令を解除し、店舗の営業など大半の再開を認めるとした。

人口約180万人のサウスオーストラリア州では最近、英国から戻った人に関連したクラスターが起き、25人の感染が報告された。今後数日は感染者数が増えると予想されている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、アルゼンチン代表と引き分ける(トライネーションズ 2020)

ワラビーズ、アルゼンチン代表と引き分ける(トライネーションズ 2020)

” 南半球の強豪国が競うザ・ラグビーチャンピオンシップ(今年は新型コロナウイルスの影響により南アフリカが不参加となり、3か国対抗の“トライネーションズ”として実施。

全試合オーストラリアで集中開催)は11月21日、ニューカッスルのマクドナルド・ジョーンズ スタジアムで第4節のアルゼンチン代表×オーストラリア代表戦がおこなわれ、15-15の引き分けに終わった。

アルゼンチン代表は前節で優勝候補のニュージーランド代表を初めて破って歴史を変え、勢いに乗って連勝を狙ったが、2年ぶりのオーストラリア戦勝利とはならず。

それでも、今大会現在1勝1分けで唯一負けがなく、3チームが総勝点6で並んだ。

ニューカッスルでの試合は、両チームともノートライ。6-9で折り返したアルゼンチンは、反則の繰り返しで44分(後半4分)にイエローカードを出され1人少なくなったが、互角に渡り合った。

対するオーストラリアは、SOリース・ホッジがPGを2本決めて着実に加点。9点差とした。

それでもアルゼンチンは、63分にスクラムで相手の反則を引き出し、ショットを選択して点差を詰めた。66分にも堅い守りからNO8ファクンド・イサがブレイクダウンでからみ、SOニコラス・サンチェスが約45メートルのPGを決めて3点差。

そして、70分にもオーストラリアに反則が出て、サンチェスの3連続PG成功で同点となった。

76分にアルゼンチンが反則を犯し、オーストラリアはホッジが敵陣10メートルラインからPGを狙ったが失敗。

その後の攻防でも両チーム譲らず、試合は引き分けに終わった。アルゼンチン代表は次週(11月28日)、今日と同じ会場でニュージーランド代表と再戦する。(出典:RUGBY REPUBLIC

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:南オーストラリア州ロックダウンで、アルコール飲料売上急増

南オーストラリア州ロックダウンで、アルコール飲料売上急増

” コロナウイルス感染症が拡大しているSA州では、19日から6日間のロックダウンに入ったが、前日18日には多くの人が、アルコール飲料を購入するため店舗に殺到したことが分かった。

州政府は当初、ロックダウン中に閉鎖されるサービスに酒店も含むとしていたが、直後に警察がこれを撤回。酒屋はロックダウン中も営業を続けると発表した。

SA州のスパリア主席医務官は、国内に多くのアルコール依存者患者がいるとして、「アルコールが入手できなくなると、気分が沈むなど大きな医療問題につながる」として、専門家のアドバイスに基づいた決定と説明した。

大手酒類小売ダン・マーフィーのSA州マネジャーのトレジス氏によると、19日は18日よりも客足が少なかったという。

さらに州内では、非接触型の配達や受け取りを利用する顧客が増えているようだ。”(出典:JAMS.TV

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2020年10月

失業率 − 2020年10月

 ” 豪連邦統計局(ABS)が発表した10月の雇用統計によると、就業者数は前月比17万8,800人増と、予想外にプラスに転じた。

ただ、求職者も増加する中、失業率は7.0%に上昇した。 人口が2番目に多いビクトリア州での新型コロナウイルス関連規制の緩和が就業者数の増加につながった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、就業者数が3万人減、失業率は7.2%だった。9月は就業者数が減少していた。

ABSの雇用関連統計の責任者、ビョルン・ジャービス氏は、10月の大幅増の結果、就業者数は3月をわずか1.7%下回る水準まで回復したと指摘。

労働市場に多くの人が復帰したことを反映していると説明した。

政府から支給金を受け取る場合は積極的な職探しが義務付けられているため、労働力人口は今後さらに拡大するとみられる。

オーストラリア準備銀行(豪中銀)は雇用創出が国の優先事項だとし、利下げや量的緩和策で景気を支援しており、政府も財政刺激策を打ち出してきた。

コロナ流行を受けた3月から5月までの全土ロックダウン(封鎖措置)の期間中に就業者数は87万2,000人減ったが、それ以降に64万人8,000人増えている。

BISオックスフォードのエコノミスト、サラ・ハンター氏は「公衆衛生面での成果や財政・金融支援策が全て、経済活動の回復を促進していることが今回のデータで明確になった」と指摘。

サウスオーストラリア州の6日間のロックダウンで感染拡大が阻止され、コロナが抑制された状況が続くという前提を置けば、景気回復は来年まで続く見通しだと語った。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:南オーストラリア州、6日間の都市封鎖

南オーストラリア州、6日間の都市封鎖

” 南オーストラリア州は18日、同日深夜から6日間、州全土でのロックダウン(都市封鎖)に踏み切ると発表した。

潜伏期間が短く感染力が非常に強い新型コロナウイルスの感染拡大抑制を図る。

保健当局者によると、問題となっている新型コロナウイルスの株は潜伏期間が非常に短く、接触後24時間以内に感染する。

州内の感染者は22人に上っている。 ロックダウン期間中には、外出できるのは1家族から1日につき1人のみで、それも特定の目的がある場合に限定される。

自宅外の全てでマスク着用が義務付けられる。 学校や飲食店(持ち帰りを含む)は閉鎖されるほか、前回のロックダウン期間中には事業継続が許可されていた建設業も休業が義務付けられる。

高齢者施設などもロックダウン対象となる。結婚式や葬儀も禁止。食料品や医療用品を除く工場も閉鎖される。 州内の移動も認められず、航空便は6日間運航停止となる。

最近になって感染を拡大している新型コロナウイルスは、11月2日に海外から州都アデレードに帰国した人が感染源とされる。

この感染者はホテルで自主隔離に入っているが、ホテルの従業員が感染したとみられている。 南オーストラリア州での市中感染は10月31日以来。累計感染者数はわずか551人にとどまっている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:スコット・モリソン首相、菅義偉首相と会談。連携強化を確認

スコット・モリソン首相、菅義偉首相と会談。連携強化を確認

” 菅総理大臣は、日本を訪れているオーストラリアのモリソン首相と会談し、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決めておく協定について、大枠で合意しました。

オーストラリアのモリソン首相は、17日から2日間の日程で日本を訪れていて、夕方総理大臣官邸で、少人数会合も含め、菅総理大臣と首脳会談を行いました。

9月の就任以来、菅総理大臣が外国の首脳と国内で会談するのは今回が初めてです。

会談で、菅総理大臣は、「日本とオーストラリアは、基本的価値と戦略的利益を共有する特別な戦略的パートナーでありその重要性は高まる一方だ。

両国が、自由で開かれたインド太平洋の実現のために連携を強化していくことを確認したい」と述べました。

これに対し、モリソン首相は、「両国は、自由と民主主義を享受する志を同じくする国々で、特別な責任を有していると感じている。

自由を追求し、市場中心の経済を築き、長年にわたって良好な関係を保っていることを大変うれしく思う」と応じました。

このあと、両首脳は、そろって記者発表に臨み、菅総理大臣は、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決めておく協定について、大枠で合意したことを明らかにしました。

協定について、菅総理大臣は、「インド太平洋地域の平和と安定に貢献していくという、日豪両国の意思を強固に支えるものだ」と述べました。

一方、モリソン首相は、「一里塚ともなる大枠合意に達することができた。このような重要な協定を結べたことは、信頼を寄せていただいている証しと受け止めている」と述べました。

さらに、両首脳は共同声明を発表しました。

この中では、安全保障関連法に基づいて、自衛隊が他国の艦艇などを守る「武器等防護」の対象に、オーストラリア軍を加えることについて、実施に向けた体制構築の重要性を強調し、必要な調整を進めるとしたほか、

両国の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2プラス2を、来年の早い時期に実施するよう、担当閣僚に指示したとしています。

そして、経済分野での協力をめぐっては15日、インドを除く15か国で合意したRCEP=東アジア地域包括的経済連携について、署名を歓迎し、貿易や投資を促進するため、インド太平洋地域でのサプライチェーンの強化を進める重要性を確認したことなどが盛り込まれました。

会談で、菅総理大臣は「日本とオーストラリアは、基本的価値と戦略的利益を共有する特別な戦略的パートナーであり、その重要性は高まる一方だ」と指摘しました。

そのうえで「強固な2国間関係をさらに強化していくため、安全保障や経済分野の協力を中心に議論し、両国が、自由で開かれたインド太平洋の実現のために連携を強化していくことを確認したい」と述べました。

これに対し、モリソン首相は「菅総理大臣を『ヨシ』と呼ばせていただき、私のほうも『スコモ』と呼んでいただければと思う」と述べました。

そして「両国は、自由と民主主義を享受する志を同じくする国々で、特別な責任を有していると感じている。自由を追求し、市場中心の経済を築き、長年にわたって良好な関係を保っていることを大変うれしく思う」と応じました。

会談では、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決めておく協定や、新型コロナウイルス対策、それに、気候変動問題などをめぐって意見が交わされているものとみられます。

会談の背景には、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国への強い懸念があります。

日豪両国は、互いに「特別な戦略的パートナー」と位置づけており、アメリカやインドなどとも連携し、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指しています。

両国としては、中国の動向も見据えながら、安全保障や経済などでの協力関係を一層強化し、地域の平和と安定につなげたい考えです。”(出典:NHK

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