「ALBRI 2017」カテゴリーアーカイブ

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国勢調査から明らかになった労働実態

国勢調査から明らかになった労働実態

” 昨年の国勢調査から国内の労働実態が明らかになった。労働時間は若干減少、大学卒業後に勉強を続ける人の数は史上最多となった。

2011年から5年間で、フィットネスインストラクターは27%、美容セラピストは25%、バリスタやバーテンダーも20%近く増加した。

また、看護や老人介護、保育などコミュニティサービス従事者も増加した。国内最大の雇用主は依然として保健および社会扶助セクター、次に小売業が続く。

1週間の平均労働時間は、2011年の35.1時間から34.6時間に減少した。

男性の有給労働時間は39時間、女性は平均30時間だった。一方、男性就業者の60%が「無給で行う家事は週5時間未満」と答えた。

学校課程終了後に資格を取る人の数も最多となり、15歳以上の国民の半数以上が資格を持つ。

学士号以上を持つ男性の職業では会計士とソフトウェア・プログラマーが多く、女性は看護師や小学校教師が多かった。

通勤手段では、3分の2以上がマイカー通勤、公共交通機関のみを使って通勤する人は9%だった。”(出典:Jams.TV

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:シェア自転車最大手ofo、シドニー進出

シェア自転車最大手ofo、シドニー進出

” 中国の自転車シェアリングサービス大手、北京拝克洛克科技(ofo)が25日、シドニーに進出する。

翌朝の通勤ラッシュに備え、25日夜よりシドニー市内に200台のシェア自転車を配置し、順次シドニー周辺エリアへと設置箇所を拡大していくという。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。

ofoは世界18カ国・地域でシェア自転車1,000万台を提供する世界最大手。シェア自転車の利用料金は、デポジットなしで30分1豪ドル(約88円)を予定する。

シドニー各エリアに25~30カ所の駐輪場を設け、監視カメラ(CCTV)も設置して放置を防ぐほか、ofoの指定エリア外に自転車を持ち出した場合には利用者に警告するシステムを搭載するなど、盗難対策も行う。

現在オーストラリアでは、シェア自転車業界への風当たりが厳しい。シドニーではすでに過去3カ月間に同業のReadyGo(レディーゴー)、oBike(オーバイク)、Airbike(エアバイク)などが進出しており、利用者が増加する一方で、放置自転車が多く苦情も増加している。

ビクトリア州でも社会問題になっており、公園や歩道、川の中や樹上に捨てられるケースが後を絶たない。

メルボルンでは複数の市議会が、放置自転車を撤去しなければ罰金を科すとオーバイクに抗議している。

中国では、デポジットの支払いにQRコードを読み込むシステムを利用して、偽QRコードを自転車に貼付し、利用者に偽の口座に支払いをさせる詐欺も発生しているという。

ofoは日本でも、ソフトバンクグループのソフトバンク・コマース&サービス(ソフトバンクC&S)と共同で、9月から東京と大阪でサービスを開始している。”(出典:NNA.ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:安心して暮らせる世界の都市ベスト11(#5 メルボルン、#7 シドニー)

安心して暮らせる世界の都市ベスト11(#5 メルボルン、#7 シドニー)

” 大都市だから危険、とは限らない。実際、世界で最も安全な都市の中には、低い犯罪率と高い安全性を誇る大都市も存在する。

NECが協賛し、The Economistが調査した2017年の都市安全性指数は、世界60都市を個人の安全、ジタル・セキュリティ、健康面での安全、インフラ面での安全に基づきランク付けしたもの。

個人の安全は、都市犯罪、テロリズム、その他の暴力を考慮する。デジタル・セキュリティは、サイバー攻撃のような脅威を、健康面での安全は、医療機関へのアクセス、病院や救急サービスを評価し、

インフラ面での安全は、都市の安全な建物、道路、橋を検証する。The Economistはそれぞれの要素を49の指標を使って分析、100点満点で点数を付けた。安全な都市ほど高い点数が付く。

ただ、全体としては、サイバースペースにおける脅威、テロリズム、不平等を起因とした暴力といった人為的な危険が都市部で高まっているとの見方をThe Economistは示している。

アメリカでランキングの上位入りを果たした都市はなく、15位のサンフランシスコが最高位となった。一方で、日本とオーストラリアからはそれぞれ2つの都市がトップ11に入っている。”(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN

という前段を受けて、実際にランキングに選出された(オーストラリアの)都市は・・

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オーストラリアから自動車製造業が消えた日(GMも生産終了)

オーストラリアから自動車製造業が消えた日(GMも生産終了)

” 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は20日、オーストラリア南部アデレード郊外の工場で生産を終了し、同国での自動車生産から撤退した。

トヨタ自動車も3日に現地生産を終了しており、豪州で乗用車を生産するメーカーはなくなった。”(出典:gooニュース

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、オールブラックスを撃破し、スティーブン・モーアの花道を飾る

ワラビーズ、オールブラックスを撃破し、スティーブン・モーアの花道を飾る

” 来日間近のオーストラリア代表“ワラビーズ”が、世界の頂点に君臨し続けるニュージーランド代表“オールブラックス”を倒した!

10月21日、地元ブリスベンのサンコープスタジアムで対戦し、23-18で激闘を制した。対オールブラックス戦7連敗中だったワラビーズは、2015年8月8日以来のライバル撃破となった。

今季対決の第1戦と第2戦に敗れ、両国間で争うブレディスローカップは15年連続でニュージーランドに輝くことを許したワラビーズだが、

威信とプライドをかけ、そして、先住民のアボリジニがオーストラリアラグビー界で果たしてきた役割を祝い特別に作られたジャージーを着て、奮闘した。

前半6分、ワラビーズはWTBリース・ホッジがインターセプトから約80メートル独走し、先制。

13分に相手WTBワイサケ・ナホロにトライを奪われ、さらにPGを2本決められ追う展開となったが、39分、辛抱強くつないで敵陣22メートルライン内に入り、

左を数的優位にしたところでFBイズラエル・フォラウが防御網を切り裂き、12-13と1点差に詰めて折り返した。

ワラビーズは56分(後半16分)、ゴール前ラインアウトからのモールでアドバンテージを得ると、

左へ大きく回し、FBフォラウがディフェンダーをひきつけて、WTBマリカ・コロインベテが逆転トライを挙げた。63分にはWTBホッジがショットを決めて20-13。

しかし、8月26日の第2戦は17点ビハインドからひっくり返していたオールブラックスは慌てることなく、フェイズを重ねた70分、

CTBソニービル・ウィリアムズが厳しいプレッシャーをかけられながらも、ターンでかわしてオフロードでNO8キアラン・リードにつなぎ、ボールは大外のWTBリーコ・イオアネへと渡って、

黒衣の背番号11がタッチライン際を振り切りゴール左隅に飛び込んだ。コンバージョンキックは失敗で、2点差。

だがワラビーズも意地を見せ、77分に自陣でペナルティを得ると、WTBホッジが約55メートルのPGを決め、5点差に広げる。

オールブラックスは残り1分を切って敵陣22メートルライン内に入ったが、FLサム・ケインがピックアップからの攻撃を焦ったか、落球し、直後に試合終了の笛が鳴って、ワラビーズが歓喜した。

ワラビーズは10月28日にシドニーでバーバリアンズと対戦したあと来日し、11月4日に神奈川・日産スタジアムで日本代表とテストマッチをおこなう。”(出典:RUGBY REPUBLIC

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:世界最大規模の野外彫刻展「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」開幕

世界最大規模の野外彫刻展「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」開幕

” オーストラリア・シドニーの海辺で19日、世界最大規模の野外彫刻展「スカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sculpture by the Sea、海辺の彫刻展)」が開幕した。

ボンダイビーチ(Bondi Beach)からタマラマビーチ(Tamarama Beach)にかけて多数のアート作品が展示されている。展示は11月5日まで。”(出典:livedoor NEWS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2017年9月

失業率 − 2017年9月

” オーストラリア統計局が19日に発表した9月の就業者数は、前月比1万9,800人増加し、市場予想の1万5,000人を上回った。建設やサービスなどで雇用が堅調に伸びた。

失業率は同0.1ポイント減の5.5%となり、市場予想(5.6%)を下回った。

就業者数の内訳はフルタイムが6,100人増の839万8,200人、パートタイムが1万3,700人増の389万2,000人。労働参加率は前月から横ばいの65.2%だった。”(出典;日経新聞

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オペラハウス大改修のお目見えは2021年

オペラハウス大改修のお目見えは2021年

” オーストラリアを象徴する建築物、シドニーオペラハウスが2021年に生まれ変わる。

軽快で独創的な鉄筋コンクリート(RC)のシェル群がシドニーの真っ青な空とコントラストを成す。

この劇場には今でも毎年820万人を超える観光客が訪れ、世界で最も利用される劇場の1つとして数えられている。2020年に改修工事に着手する予定で、現在設計を進めている。

オープン以来、最大規模の大改修

アラップは設計当初からこれまで約60年にわたって、シドニーオペラハウスに関わるプロジェクト300件以上に携わっている。

地下を貫く搬出入のためのトンネル工事や、レストランの照明デザインなど大小様々なプロジェクトに携わってきているが、今回の改修は最大規模となる。

予算2億200万豪ドル(約160億円)の大半を費やす主な改修工事は、館内に複数ある劇場のなかで最大のコンサート劇場である。

劇場の音響改善、エレベーターの増設、コンサートやサーカスなど多様なイベントに対応できるスピーカーや照明・音響反射板などの天井吊り物の増設、それに伴う鉄骨フレームの補強を実施する予定だ。

オペラハウスが鉄骨造?と思う人もいるだろうが、外部のコンクリートシェルの内側に、劇場を包むように鉄骨のトラスフレームが構築されている。改修は、外観のデザインを変更せず内部のみを行う。

特筆すべき点は、ニューサウスウェールズ州政府とオペラハウスは、保全管理計画のなかでこの建物の原設計者であったウッツォン氏の息子であるヤン・ウッツォン氏にデザイン監修を依頼し、当初のデザインコンセプトを損ねないように改修するようにしたことだ。

日本で建築の改修と聞くと、耐震補強を思い浮かべる人も多いだろう。

実は、シドニーオペラハウスが設計された当時、オーストラリアの建築基準法には地震力が定められておらず、建物の水平方向に与える荷重として風圧力のみが定義されていた。

風圧力に対する検討は、風洞実験の結果と、自社開発したコンピューター解析の結果を比較しながら慎重に実施していた。

基準法に地震力の記載がなくても、当時のエンジニアたちは地震力と同等の水平力(建物総重量の約10%の水平力)を前提に設計していたのである。

オープンしてから16年後の1989年にオーストラリア南部のニューサウスウェールズ州で起きたニューカッスル地震は、同国史上最悪の自然災害となった。

その後1994年に法改正がなされ、基準法にも地震力が定められたのである。

今回の大改修に先立ち、地震力と風圧力の大きさを比較したところ圧倒的に地震力の方が支配的であった。

それにも関わらず、再現期間2500年の地震力で構造計算を行っても、設計当初の構造には地震力に対する補強の必要がないことが確認されたのだ。

最低ラインである建築基準法を技術者として適切に解釈し、それを満足したからと甘んじることなく、自然と真摯に向き合い建物を安全に設計する。

構造性能に寄与しない無駄な贅肉をつけるのではなく、筋力をつける。建築技術者としてあるべき姿だ。

今回行う大改修の設計において、参考にしているのは先人たちが残した数千枚にも及ぶ解析結果や計算書、手書きの図面である。

最近では日本でもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入が増えてきているが、アラップのシドニー事務所では2004年よりオペラハウスの手書きの既存意匠図や構造図を読み解き、BIMを実行し、これまでの改修や修繕、運営に活かしてきた。

・・中略・・

1946年にオーヴ・アラップが会社を設立して以来、アラップは70年以上にわたりヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アメリカ、アフリカ、中東ほか、世界約160カ国以上でプロジェクトに携わっている。

そのなかでもこのシドニーオペラハウスは、最も長い年月をかけてクライアントと密接に建築の保全に関わってきたプロジェクトだと言える。

設計当初から今までの間、構造だけではなく、ファサード、火災安全、セキュリティー、メンテナンス、照明など世界中の多様な分野の専門家がこのプロジェクトに関わってきた。

現地の人しか知り得ないローカルの情報を分野や国境を越えて共有し、客観的な視点で議論ができる。過去から未来へと引き継ぐ、普遍的価値を持つ世界遺産にふさわしいコラボレーションである。”(出典:日経アーキテクチュア

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