「art & culture」カテゴリーアーカイブ

筒井康隆さんの「偽文士日碌」を読み、御子息の筒井伸輔展に行ってきた

一昨年(2018年)、世田谷文学館で開催された筒井康隆展に足を運んだことを契機に

<< 2018年10月13日投稿:画像は記事にリンク >> 筒井康隆さんが、半世紀を超えるキャリア、作品へのわが思い入れに言及した『筒井康隆、自作を語る』読了

筒井作品に触れる機会が増え、

公式サイトの笑犬楼大通り内のコンテンツ:偽文士日碌(Web日記)も時折覗くようなルーティンが定着していました。

二月末に突如、御子息の筒井伸輔さんの訃報を知り、

出典:笑犬楼大通り 偽文士日碌(画像は日碌にリンク)

面識はないものの同世代では有り、周囲が予期していなかったとの展開に衝撃を。

翌月、

出典:笑犬楼大通り 偽文士日碌(画像は日碌にリンク)

個展「筒井伸輔展」についての続報があり、子を思う筒井康隆さんの思い伝わる内容に「これは是非行ってみたいなぁ」と。

日常から切り離されし瞬間

時節柄、感染症対策として予約制&5名限定+入館前の検温、マスク着用という形での開催。

数日前、晴れて初日の予約が取れ、会場のMIZUMA ART GALLERYを訪れれば、ほぼ貸切り状態。

どっぷりと(作品の)主の世界観に浸ることが可能となり、歩を進めていけば

壁面に制作順に並べられた作品。広い空間で作品に近づいたり、遠巻きに眺めたり。*会場の許可を得て撮影(以下同様)

一見して分かる作風の特徴に、配布用資料によるとインドネシアはジャカルタ応報時、

” インドネシアのバティック(ろうけつ梁)と自身の作品には、技法やイメージに類似点が多いことに気づいた筒井は、バディックで使用されるチャンティンという器具に注目します。

チャンティンは細い口金のついた銅製の器具で、温めたロウを入れて図柄を描きます。

これまでの筒井の作品は、モチーフが描かれた型紙をパズル状に切り分けてキャンパスに配置し、紙を一片ずつ外してロウを流し込んで画面を構成していましたが、チャンティンを使用することによって、型紙を使用する従来の工程ではなく、キャンパスの上に直接ロウで線を引くことができるようになりました。”

との説明書き。

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Kazu Hiroさんが、現代美術で切り拓く新たなる領域:『よみがえるオードリー・ヘプバーン 顔に魅せられた男カズ・ヒロ』番組視聴記

ぽかぽかした陽気に頭上の桜に、春の陽気に浸れた日曜の夜、録ってあった『よみがえるオードリー・ヘプバーン 顔に魅せられた男カズ・ヒロ』を視聴。

辻一弘さんを前回⬇︎取り上げた時(2019年3月)から

<< 2019年3月26日投稿:画像は記事にリンク >> ゲイリー・オールドマン、辻一弘さんが蘇らせたウィンストン・チャーチル:DVD『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』特典映像鑑賞記

名称表記はKazu Hiroとなり、

出典:日本経済新聞(画像は記事にリンク)

2020年2月には2度目のオスカー戴冠と =祝。

とりあえず放映予定を知り録画したは良いが、もしや以前(2008年)の特番⬇︎の再放送かと思いきや・・

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毛利嘉孝教授×鈴木沓子さんが語ったバンクシーの実像:トークイベント「バンクシー 無名時代から現在地まで 」参加記

先月(2020年1月)に続いて下北沢にある本屋B&Bを訪れ、

2020年、1月8日の常盤貴子さん『まばたきのおもひで』刊行記念トークイベントに続いての本屋B&B

今回は「バンクシー 無名時代から現在地まで」と題されたトークイベントへ。

登壇は月初に読了していた『バンクシー アート・テロリスト』著者の毛利嘉孝教授と、

<< 2020年2月5日投稿:画像は記事にリンク >> 毛利嘉孝教授が迫った正体不明の匿名アーティストの正体:『バンクシー アート・テロリスト』読了

バンクシーに直接取材された経験をお持ちのライター、翻訳などを手掛けられている鈴木沓子さん。

もともと本イベントへの参加を決めていて、『バンクシー アート・テロリスト』を手に取っていた経緯でしたが、

話題は、まずお二人が出会われた頃のお話しで、鈴木沓子さんがバンクシーに取材出来たものの

掲載出来る媒体がなく、イギリス滞在中に知り合っていた毛利嘉孝教授の伝手でSTUDIO VOICEに掲載されるに至ったそうな。

続いて『バンクシー アート・テロリスト』を書かれた経緯について話題が及び・・

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毛利嘉孝教授が迫った正体不明の匿名アーティストの正体:『バンクシー アート・テロリスト』読了

先日、中間記⬇︎をアップロードした

<< 2020年2月3日投稿:画像は記事にリンク >> 毛利嘉孝教授が迫った正体不明の匿名アーティストの正体:『バンクシー アート・テロリスト』中間記

毛利嘉孝教授の『バンクシー  アート・テロリスト』を読了。

(中間記後の)後半は、

 第四章 メディア戦略家

 第五章 バンクシーの源流を辿る

 第六章 チーム・バンクシー

 第七章 表現の自由、民主主義、ストリート・アートの未来

という項目が並び、

” バンクシーが同時代のグラフィティ・ライターと決定的に異なる点は、グラフィティという領域を超えて、現代美術を中心に印刷物を通じて広範囲な読者を獲得したことです。”(p149)

という数多いる現代のアーティストの中でBanksyが突き抜けた評価に、そもそもグラフィティとは

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毛利嘉孝教授が迫った正体不明の匿名アーティストの正体:『バンクシー アート・テロリスト』中間記

東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 毛利嘉孝教授が、謎多きアーティスト バンクシーの全体像に迫った

バンクシー  アート・テロリスト』が

 第一章 正体不明の匿名アーティスト

 第二章 故郷ブリストルの反骨精神

 第三章 世界的ストリート・アーティストへの道

 第四章 メディア戦略家

 第五章 バンクシーの源流を辿る

 第六章 チーム・バンクシー

 第七章 表現の自由、民主主義、ストリート・アートの未来

と章立てされているうちの第三章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

バンクシーは、初監督作品との『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』をロードショー(2011年)で鑑賞して以来、

存在に、ニュースになれば関心を持って受け止めていましたが、次元としては名前に代表作を数点知っていた程度。

バンクシー who?

本書には、

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MUJIに行って鈴木康広さんをはじめ「Mのたね」の世界観に浸ってきた:出品作家によるトークイベント「”Mのたね”はこうして始まった」参加記

先週末は、出品作家によるトークイベント「”Mのたね”はこうして始まった」」なるイベントに参加。

店舗内でイベント情報を伝えるデジタルサイネージ

先日、常盤貴子さんの『まばたきのおもひで』を読了した際、

<< 2020年1月10日投稿:画像は記事にリンク >> 常盤貴子さんの感性に世界観を楽しめた:『まばたきのおもひで』読了

最後、「こんなところがあったのかぁ」と、

鈴木康広さんのプロフィールに感想が載せられた『まばたきのおもひで』p188

同書でイラストを担当されていた鈴木康広さんのページを発見。

<< 2020年1月9日投稿:画像は記事にリンク >> 常盤貴子さん、鈴木康広さん、大林千茱萸さん登壇の『まばたきのおもひで』刊行記念イベントで常盤貴子さんの気さくに心打たれた

鈴木康広さんも刊行記念イベント⬆︎に登壇されていたことから「サインを貰っておくべきだったなぁ」なんて

後悔の念が過りつつ、どこかでの鈴木康広さんの登壇イベントを物色していた間、

出典:ウェブ版美術手帖Twitter(画像はツイートにリンク)

ご本人のTwitterアカウントから情報⬆︎を見つけ、即反応していた経緯。

武蔵野美術大学 x MUJI

最初、武蔵野美術大学のイベントに申し込んだのに、確認メールの発信が、MUJIからで「何でだろう?」なんて思っていて

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泉麻人さんが振り返った、(1964年)東京オリンピックの頃の風景、楽しみ・・:『1964 前の東京オリンピックのころを回想してみた。』読了

泉麻人さんの『1964  前の東京オリンピックのころを回想してみた。』を読了。

本書は、

 第1章 63年の大晦日の風景

 第2章 64年の正月と八波むと志の死

 第3章 吉永小百合と草加次郎

 第4章 舟木一夫がアイドルだった

 第5章 巨人少年のファン手帳

 第6章 柏鵬と三羽ガラスの時代

 第7章 シール・ワッペン・切手少年

 第8章 忍者というヒーロー

 第9章 オリンピックの頃の東京風景

 第10章 平パンと007とビートルズ

 第11章 夢の超特急とミコとマコ

 第12章 オリンピックがやってきた

という目次(項目)に沿って、

東京2020オリンピックを迎える前、本書のタイトルにある通り、前回の東京オリンピックの頃について振り返られたされた著書。

サイン本を見つけ→レジへ のパターン

ふらっ〜と、書店に立ち寄った際、サイン本の販売を見つけ、反応して入手していた経緯。

半世紀以上前の東京

泉麻人さんご自身、小学校に上がりたての頃であるそうで、書かれてあることは

おぼろげな記憶であったり、調査に基かれていたりしますが、例えば

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安齋肇さんと小宮山雄飛さんが語った奥深いPrinceの世界観:コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクールVol.03参加記

ホフディラン小宮山雄飛さんがキュレーター&司会を務められている

Vol 1 ジェーン・スーさん、Vol.2 片桐仁さんと来て、3回目のゲストは安齋肇さん

「コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクールVol,03」に安斎肇さんがゲストで出演されるとのことで参加。

といっても10月に本イベントを知り、頭にはあったものの即決せず時が過ぎ・・

前売券は買い損ねていた、のだけれども・・

先月(11月)状況を確認した際は「売切」に、、。行けないと分かると俄然行きたくなるもので(苦笑)

「これ、当日券出るのかな?」と情報を検索すれば、SNSで行けなくなってしまった方の情報に触れ、

連絡を取り、開演80分前に急遽行けることになった経緯 ^^

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