「art & culture」カテゴリーアーカイブ

筒井康隆展 @世田谷文学館を訪れ、筒井康隆さんが辿ってきた軌跡に一筋縄ではいかぬ世界観を体感してきた

開催は知っていたものの、当初は「(抽選の)トークショー当たったら・・」などと条件付きで意識していたものの

今週(10/9〜)に入ってサイン本の発見(〜購入)、読了(10/12)というプロセスを辿り、

<< 2018年10月13日投稿:画像は記事にリンク >> 筒井康隆さんが、半世紀を超えるキャリア、作品へのわが思い入れに言及した『筒井康隆、自作を語る』読了

俄然気分が盛り上がり、寝ていられた日曜朝の睡眠をセーブして世田谷文学館で開催されている筒井康隆展へ。

エントランス、窓口を通過し、階段を上がった2階に展示スペース

気分が盛り上がった要因にはtwitterでサイン本販売の情報に触れていたこともあり、開館に合わせて足を運んだ次第ですが、

入館早々、売店を探し「あった!あった!」と。

売店の筒井康隆サイン本コーナー

画像👆は、晴れて買い物を済ませた後のものですが、

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安齋肇さんと藤井尚之さんのチェッカーズの頃に懐かし話しを楽しんできた:『空耳人生 友の会』第24回 ~藤井尚之 篇~ 参加記

秋も深まってきた感の金曜夜は

<< 2018年8月24日投稿:画像は記事にリンク >> 安齋肇さんと信藤三雄さんのゆる〜いトークを楽しんできた:『空耳人生 友の会』第23回 ~信藤三雄篇~ 参加記

8月以来で「空耳人生友の会」へ。今回のゲストは元チェッカーズ 藤井尚之さんということで

チケット争奪戦を経ての参加。

開演後の安齋肇さんのお話しでは「即完(即完売)は3、4回目」とのことで、

会場に着くと、女性比率の高さも印象的で(安齋肇さんが指摘されていたことでもありました)。

開演直前の Rethink Lounge 虎ノ門(会場内)(開演中の写真撮影は禁止)

お話しは、

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ナカムラクニオさんに学ぶ、カフェが持つ可能性と切り拓かれる未来:『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』読了

荻窪に立地するブックカフェ「6次元」店主 ナカムラクニオさんの著書『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』を読了.-

ナカムラクニオさんが、先日、『青い日記帳』 主宰の中村剛士さんとのイベントを開催された際、

<< 2018年8月18日投稿:画像は記事にリンク >> 中村剛士さんとナカムラクニオさんが誘(いざな)う美術鑑賞の世界:『いちばんやさしい美術鑑賞』X 美術書カタログ『DEFRAG2』ダブル刊行記念トークイベント カリスマ美術ブロガーが語る《もっと美術が好きになる!》参加記

(ナカムラクニオさんの)プロフィール中に確認されたタイトルに「!」となり、後日買い求めていたもの。

先月(2018年7月)読了していた ↓

<< 2018年7月10日投稿:画像は記事にリンク >> 山納洋さんが、イベント開催、場づくりをしたい人たちに伝授する小さなアクションの起こし方:『地域プロデュース、はじめの一歩』読了

といい、

イベントを起こす(渦を巻く)、自分と価値観を同じくする人たちとの場を創りたい

といったイメージを増幅させられるタイトルには、多分に好奇心を刺激されています。

6次元で意図されたこと

6次元とはインパクトのある、何やらただならぬ感じの伝わる名称ですが、

“「6次元って何ですか?」とよく聞かれます。

「異次元空間みたいに、いろんな人やものが集まるカフェを目指しています」と答えますが、最初のイメージは、大人の秘密基地でした。

本とアートとカフェが、お互い影響しあった空間が出来たらいいなという思いで始めました。”(p11)

と込められた意図に、6次元で起こされたことなどが綴られていますが、

まず、開業に至った経緯が興味深く、

” 大学を卒業してからテレビの仕事をひたすら続け、ある日、気づいたことは「誰かがやっていることは、自分がやる必要はない」ということ。”(p11)

そして、

” 居心地の良い「たまり場」の法則は・・・

① 人が集まる場所に、人は集まる

② 夢が見られる場所に、人は集まる

③ 良いものがある場所に、人は集まる

④ 安心で快適な場所に、人は集まる

⑤ 自分のためになる場所に、人は集まる

⑥ 自分を認めてくれる場所に、人は集まる “(p67)

或いは、

” 時代は「共有」から「共鳴」へ移行しつつあります。

たとえば「石」をテーマに2時間番組を特集しようとするのは、1億人向けというよりは1,000人向けです。

でも、こういう小さいテーマの方が、尖れるということが、ここ6次元では、はっきり感じることが出来ます。

今はネットワークがこれだけ発展しているから、キーワードで人はつながれる。

人は、言葉エネルギーに誘われ、言葉でつながっていく生きものなんだと思います。”(p122)

” 今は、バラバラになった世界をつなぎ止める、接着剤のような言葉や場所が必要だと思います。”(p143)

といった6次元運営を通じて得られたであろうお考え、指摘にリアリティを感じ、ページをめくるペースも次第に上がっていきました。

” みんな心の中では何かが起きるのを待っている。それならば、自分が事件を起こす側になればいいんです。

人は何か面白いことが起きそうな気配に敏感です。

自分の身に面白いことが起きそうな予感があるものをつくれば、必ず人は面白がってくれると考えます。”(p153)

の一文が象徴的と思いますが、読み進めながら存分にワクワクさせられた一冊でした。

時代に吹く風とプロデュースと

” 極端な話ですけど、6次元のようなフリーイベントスペースが、世界のいたるところにあれば、

就職しなくても自分でイベンを企画して収入を得て生活していけるんじゃないかと考えています。”(p171)

” 世界は、クラウド化して、みんなの頭の中にあるコミュニティになります。

すべての価値観が生まれ変わる中で、カフェは「あたらしいたまり場」として、

みんなの「日常」と「非日常」を。「リアル」と「バーチャル」を、つなぐ可能性を携えています。”( p193)

と、本の出版は2013年秋ながら時代感に沿った読者へのメッセージにといった内容も散見され、

” 正直言って、カフェの経営や、あたらしい「場」をつくって運営して行くのは、経済的にも体力的にも大変です。”(p192)

とラクなことばかりではないものの、

私のように、己が起点となって人と人が出逢うことに喜びを感じたり、「何かやりたい」という思いを抱いている人たちにはヒントなり、背中を押す力を持っている著書であると思います。

美術BLOG「青い日記帳」主宰 アートブロガーTAKさんに学ぶ、西洋美術と日本美術の愉しむための超入門書:『いちばんやさしい美術鑑賞』読了

先日、中間記をアップロードした

『いちばんやさしい美術鑑賞』を読了.-

前半:(第1〜7章)西洋美術を観る、後半(第8〜15章)、日本美術を観る、という構成から

今回は主に日本美術に関する内容から。

芸術鑑賞、とどのつまり

と、その前に著者のTakさんの美術論が

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安齋肇さんと信藤三雄さんのゆる〜いトークを楽しんできた:『空耳人生 友の会』第23回 ~信藤三雄篇~ 参加記

今月(2018年8月)は月初に泉麻人さんのトークイベントに足を運び、

<< 2018年8月1日投稿:画像は記事にリンク >> 泉麻人さんと新田恵利さんが振り返った懐かしの80年代:「熱く、元気なあの時代 1980年代展」トークショー参加記

遡って2月には山田五郎さんのトークイベントと、

<< 2018年2月17日投稿:画像は記事にリンク >> 山田五郎さんが誘(いざな)う伝統工芸の魅力:伝統工芸品展 WAZA2018 トークイベント参加記

その昔(1998年)、青山ブックセンターで開催された

上記二方と安齋肇さん、みうらじゅんさんの↖️刊行記念トークショーを見逃したことが、軽く心の傷となっている過去あり、

自分の中で、4名それぞれ独特の分野で卓越性を発揮する四天王と捉えている感覚をその頃からずっーと。

今年に入っての一連の流れ(山田五郎さん >> 泉麻人さん)から、安齋肇さんの情報を検索していた折、公式サイトで見つけたトークイベント「空耳人生 友の会 Vol.23」に参加。

対談のお相手は、アートディレクター 信藤三雄さん。

開場5分前(=開演35分前)に会場のRethink Lounge 虎ノ門に到着すれば、既に10名以上の行列。

会場は、本イベントで初めて知ることになった Rethink Lounge.-

それでも受付を済ませ、席を探せば・・  最前列を含む前方好位置確保な可能な状況。

開映15分前頃の Rethink Lounge 神谷町(会場内)

前過ぎると程よい引きの写真が撮れないであろうと、2列目中央に腰を下ろして開演待ち。

やがて定刻19:00となり、安齋肇さん、信藤三雄さん登場。

40年以上のお付き合いとなることもあり、押し引き自在のトークが展開

聞けば隔月開催されているトークショーで、

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美術blog「青い日記帳」主宰 アートブロガーTakさんに学ぶ、西洋美術と日本美術の愉しむための超入門書:『いちばんやさしい美術鑑賞』読み始め

先日開催されたトークイベント↓の

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(イベント)対象書籍『いちばんやさしい美術鑑賞』を読み始め、

全15章(別途、はじめに、あとがき等)あるうちの第5章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

十五点の作品から学ぶ素人向け指南書

” 本書は、「展覧会に出かけて絵をどのように観たらよいのででしょう?」という多くの方が抱える問題の解決の小さな手助けとなることを目指し執筆した「美術鑑賞超入門書」です。

・・中略・・

本書は展覧会鑑賞の一ファンが、ふだん展覧会会場で実践している見方を紹介する、いわゆる素人による素人のための指南書です。”(p 008)

と、本を開いたところの「はじめに」で定義され、 例えば

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中村剛士さんとナカムラクニオさんが誘(いざな)う美術鑑賞の世界:『いちばんやさしい美術鑑賞』x 美術書カタログ『defrag2』ダブル刊行記念トークイベント カリスマ美術ブロガーが語る《もっと美術が好きになる!》参加記

視界に飛び込んできた『いちばんやさしい美術鑑賞』x 美術書カタログ『defrag2』ダブル刊行記念トークイベント カリスマ美術ブロガーが語る《もっと美術が好きになる!》』

イベントフライヤー(画像はジュンク堂のイベントページにリンク)

のタイトルに「!」となった、ジュンク堂書店 池袋本店 開催イベントに参加。

開催を知った時点で、既に「満席」=募集締切の状況で、

得意なジャンルではないカテゴリーゆえ出遅れの感は否めず

当日ダメ元で開場時刻を過ぎて会場を尋ねたところ、1名キャンセルが出ていたことからの滑り込み ^〜^;

意外と身近な美術体験

最近とんとご無沙汰も、国内外旅行に出た際は夜の予定(スポーツ観戦、コンサート等)が中心で、

昼の予定がフリーな場合が多く「何かしよう」で美術館を訪れる傾向があるものの

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辻一弘さんが、アカデミー賞を受賞するまでの軌跡、貫かれた信条:『顔に魅せられた人生 特殊メイクから現代アートへ』読了

先週末「読み始め

<< 2018年8月12日投稿:画像は記事にリンク >> 辻一弘さんが、アカデミー賞を受賞するまでの軌跡、貫かれた信条:『顔に魅せられた人生 特殊メイクから現代アートへ』読み始め

をアップロードした辻一弘さんの『顔に魅せられた人生  特殊メイクから現代アートへ』を読了.-

本全体の印象から書くと、直近ではジャパネットたかた創業者高田明さんの

<< 2017年6月8日投稿:画像は記事にリンク >> ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』読了

『伝えることから始めよう』以来の一年に一冊といったレベルの満足度。

顔、そして作品に込められた思い

内容の方は、まず、辻一弘さんの人生を決め、タイトルにも込められた「顔」に関して、

” 顔が持つ表面的な奥行きが好きだ。人の顔には表面があり、形があって、そこに感情がつき、その中に考えがあって、真ん中に魂がある。それが表面にどう伝わっているのかを見るのが楽しい。”(p209)

と言及。そして

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