ワラビーズ、終盤の競り合いに屈しオールブラックスに連敗を喫す
” 来週月曜日にワールドカップスコッドを発表する予定のニュージーランド代表“オールブラックス”が、大舞台へ向けて旅立つ前、国内最後のテストマッチを勝利で締めくくった。
先週、メルボルンでザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)3連覇とブレディスローカップ防衛を決めていたが、8月5日に地元ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでオーストラリア代表“ワラビーズ”と再戦。14点ビハインドで折り返しとなったものの、後半に巻き返して23-20で接戦を制した。
前半はオーストラリアが優勢だった。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いる新体制となってまだ勝利を手にしておらず、メルボルンで完敗した屈辱を晴らそうと燃え、序盤から積極果敢だった。
前半3分にWTBマリカ・コロインベテがチームアタックを左隅にフィニッシュして先制すると、7分にも攻め込んで22歳のFLトム・フーパーがタックルされながらも力強いボールキャリーでゴールラインを割り、連続トライとなった。
勢いづいたオーストラリアは、その後も2度トライチャンスをつくったが、ニュージーランドは粘り強いディフェンスで踏ん張り、後半につなげた。
すると、3-17で折り返したニュージーランドは43分(後半3分)、WTBレスター・ファインガアヌクのパワフルランもあってゴールに迫り、すばやくリサイクルして、この日が代表デビューだったWTBショーン・スティーヴンソンが右隅にトライ。SOダミアン・マッケンジーのコンバージョンも決まり、7点差に詰めた。
ニュージーランドは、NO8アーディー・サヴェアやLOサム・ホワイトロックといったベテランがディフェンスやブレイクダウンでチームを鼓舞し、途中出場の選手たちも新たなエナジーをもたらしてリズムをよくした。
そして、ペナルティゴール(PG)で4点差に詰めたあと、迎えた63分、ニュージーランドは強力なFW8人がスクラムで相手の反則を引き出して敵陣深くに入り、連続攻撃でゴールに迫ると、初キャップのFLサミペニ・フィナウがパワーでダブルタックルを破り、デビュー戦トライ。逆転となり、コンバージョンも決まって20-17とした。
粘るオーストラリアは、73分にSOクウェイド・クーパーが約50メートルのPGを決め、同点に追いついたが、試合終了間際、クーパーがノックオンしてしまい、ニュージーランドが敵陣でスクラムチャンスを得る。
すると、またも強力FWパックが圧力をかけてオーストラリアの反則を引き出し、SOリッチー・モウンガがPGを決め、決勝点となった。
ニュージーランド代表は、ワールドカップ前にもう1試合組んでおり、8月25日にロンドンで南アフリカ代表と対戦する。一方、オーストラリア代表は8月27日にパリでフランス代表とテストマッチをおこない、“本番”に臨む。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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訪日観光客は何にいくら使ってる?訪日外国人消費動向調査(2023年4-6月期)
” 2023年7月19日、観光庁が訪日外国人の消費動向調査として「2023年4~6月期の全国調査結果(1次速報)の概要」を発表。今回はその中からオーストラリアの訪日観光客にフォーカスを当てて、消費動向をチェックしてみましょう。
【インバウンド】旅行消費額が7位のオーストラリア
2023年4~6月期の訪日外国人の旅行消費額は、1兆2,052億円(2019年同期比95.1%)と推計。国籍・地域別では、台湾が1,739億円(構成比14.4%)と最も大きい消費額となりました。
その後は米国 1,733億円(同14.4%)、中国 1,515億円(同12.6%)、韓国 1,429億円(同11.9%)と続き、東アジア圏の訪日外国人の消費が大きいことが分かりますが、7位にはオーストラリア 469億円(同3.9%)が入りました。
各国の訪日外国人旅行消費額と構成比(10位まで)
・1位:台湾 1,739億円(14.4%)
・2位:米国 1,733億円(14.4%)
・3位:中国 1,515億円(12.6%)
・4位:韓国 1,429億円(11.9%)
・5位:香港 916億円(7.6%)
・6位:タイ 480億円(4.0%)
・7位:オーストラリア 469億円(3.9%)
・8位:シンガポール 403億円(3.3%)
・9位:英国 304億円(2.5%)
・10位:カナダ 292億円(2.4%)
【インバウンド】消費額で一番多かったのは?
全国籍・地域の訪日外国人による旅行消費額の総額は 1兆2,052億円。内訳は宿泊費 4,218億円、買物代 3,038億円、飲食費 2,892億円、交通費 1,439億円、娯楽等サービス費 463億円、その他 2億円です。
オーストラリアの旅行消費額の総額は469億円で、一番多かったのは宿泊費で183億円。続いて飲食費 121億円、交通費 70億円、買物代 65億円、娯楽等サービス費29億円、その他 1億円となりました。 旅行消費額の総額を2019年時と比べると全体では4.9%減でしたが、オーストラリアは32.4%増であることも分かりました。
訪日オーストラリア人観光客の旅行消費額
・宿泊費: 183億円
・飲食費: 121億円
・交通費: 70億円
・買物代: 65億円
・娯楽等サービス費: 29億円
・その他: 1億円
・総額: 469億円
【インバウンド】1人当たりの旅行支出は?
全国籍・地域の訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出は20万4,509円。その中でオーストラリアは33万7 ,070円で、2019年比では44.4%増という結果になりました。
また、オーストラリア人の旅行者数は13.9万人、オーストラリア人の消費額(1人当たりの旅行支出xオーストラリア人の旅行者数)は469億円となっています。
オーストラリア人の平均泊数は14.8日で、1人当たりの総額は33万7,070円。宿泊費13万1 ,581円、飲食費8万6,853円、交通費 5万0,503円、買物代 4万6,499円、娯楽等サービス費 2万0,849円、その他 785円となりました。
オーストラリア人の1人当たりの旅行支出
・宿泊費: 13万1,581円
・飲食費: 8万6,853円
・交通費: 5万0,503円
・買物代: 4万6,499円
・娯楽等サービス費: 2万0,849円
・その他: 785円
・総額: 33万7,070円
【インバウンド】オーストラリアは今後も増加の見通し
今回は、2023年4~6月期の全国調査結果からオーストラリアの消費動向についてご紹介しました。
オーストラリアは旅行者数、消費額ともにこの中では平均的な数値を出しており、特に宿泊費を消費していることが分かりました。
渡航の規制緩和もコロナ禍前に戻っているため、今後はさらにオーストラリアからの訪日観光客が増加していきそうです。
参考資料
・観光庁「訪日外国人消費動向調査 2023年4-6月期の全国調査結果(1次速報)の概要」”(出典:LIMO via Yahoo! JAPAN)
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ワラビーズ、オールブラックスに敗れ2002年以来のブレディローカップ奪還成らず(ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2023)
” ニュージーランド代表“オールブラックス”が、南半球の強豪4カ国による「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」を全勝で3連覇を遂げ、6週間後に開幕するワールドカップへ向け弾みをつけた。
7月29日にメルボルンでオーストラリア代表“ワラビーズ”と対戦し、38-7と圧倒。このライバル対決にかかる「ブレディスローカップ」も防衛し、21年連続でキープすることとなった。
メルボルン・クリケット・グラウンドに8万3944人の大観衆が集まった一戦は、序盤から激しいプレーで沸いた。
前半3分、自陣深くでラインアウトから脱出を図るオーストラリアに対し、列で飛ばずにいたニュージーランドのLOスコット・バレットが、ジャンパーから近距離でボールをもらった相手SHテイト・マクダーモットに強烈なタックルを決めて落球させ、インゴールに転がったボールをFLシャノン・フリゼルが押さえ、ニュージーランドが先制した。
対するオーストラリアは7分、WTBマーク・ナワンガニタワセのブレイクスルーからチャンスとなってゴールに迫り、仲間のサポートを受けながらポスト下に突っ込んだNO8ロブ・ヴァレティニがライン上にボールを押さえたことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、トライが認められた。コンバージョン成功で逆転する。
2002年以来のブレディスローカップ奪還を目指すオーストラリアは、LOウィル・スケルトンらがブレイクダウンで奮闘、WTBマリカ・コロインベテの出足鋭い強烈なタックルもチームを奮い立たせた。
しかし、26分、ゴール前でフェイズを重ねたニュージーランドに対し、オーストラリアは辛抱強く守っていたが、コロインベテがオフサイドの反則でイエローカードを提示され、流れが変わる。
数的有利となったニュージーランドは34分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込み、再びリードを奪った。
37分には悲劇が起きた。スクラムで圧力をかけられたオーストラリアのPRアラン・アラアラトアが左足を壊し、自力で歩くことができず、ワールドカップを前に最悪の事態が考えられる。
優勢のニュージーランドは、前半最後にも攻め込んでゴール前で21フェイズを重ね、WTBウィル・ジョーダンが右隅にフィニッシュ。
19-7で折り返すと、黒衣の男たちは後半も激しいフィジカルバトルでオーストラリアにプレッシャーをかけ続け、スクラムでも優位に立ち、ディフェンスの粘り強さも見せた。
オーストラリアは負傷者が相次いで2枚目のイエローカードでも苦しくなり、ニュージーランドがさらに3トライを追加してライバルを下した。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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失業率 − 2023年6月
” 豪政府統計局(ABS)が20日に発表した2023年6月の失業率(季節調整値)は、3.5%と前月(修正値)から横ばいだった。
労働市場逼迫と移民流入の回復による人口増加を背景に、就業者の増加分が失業者の増加分の約3倍となった。
また就業者は、新型コロナウイルスの感染流行が始まった2020年3月より前と比べて100万人以上増えた。
雇用は予想以上に強く、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)が8月の金融政策会合で政策金利を4.1%から引き上げる観測が強まっている。
失業率は、昨年6月から3.5~3.7%の範囲を上下している。
男女別の失業率は、男性は前月から横ばいの3.6%、女性は0.1ポイント下落で3.4%だった。
失業者数は前月比1万900人減少し、50万4,400人だった。このうち、フルタイム求職者は2万2,100人減の32万8,000人、パートタイム求職者は1万1,300人増の17万6,400人だった。
就業者数は3万2,600人増と市場予想を上回り、1,404万6,100人となった。フルタイム就業者は3万9,300人増の986万8,900人で、パートタイム就業者は6,700人減の417万7,100人だった。
総労働時間は600万時間増の19億4,700万時間。労働参加率は0.1ポイント下落の66.8%だった。希望する就労時間が得られない不完全就業者の比率は横ばいで6.4%だった。
■NSW州、45年ぶりの低水準
州別の失業率で前月から改善した州は、◇ニューサウスウェールズ(NSW)州 ◇クイーンズランド州 ◇西オーストラリア州 ◇タスマニア州――だった。NSW州の失業率は2.9%で、45年ぶりに3%を下回る低水準となった。
一方、悪化したのは、◇南オーストラリア州 ◇北部準州(NT)◇首都圏特別区(ACT)――となった。ビクトリア州は3.7%で横ばいだった。
■労働逼迫、緩和の兆候?
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは、経済活動の減速などを背景に就業者や総労働時間の増加幅は今後数カ月に縮小すると予想。
不完全就業率の状況などを考慮すれば、労働逼迫が緩和する兆候が見え始めているとした。
英コンサルティング会社オックスフォード・エコノミクスは、堅調な労働市場は賃金とインフレに上昇圧力をかけていると指摘。
RBAはインフレの上振れを見過ごせないとし、今後数カ月間に2回以上の利上げに踏み切ると予想した。”(出典:NNA ASIA)
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ワラビーズ、アルゼンチンに土壇場で逆転を喫しザ・ラグビーチャンピオンシップ 2023 連敗
” ラグビーワールドカップ2023フランス大会でイングランド代表や日本代表などと一緒のタフなプールに入るアルゼンチン代表“ロス・プーマス”が、開幕まで約2カ月と迫った大舞台へ向け、南半球4カ国対抗戦(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)で自信をつけた。
今年は黒星発進だったが、7月15日にシドニー(オーストラリア)のコムバンクスタジアムでおこなわれた同大会の第2節で、世界ランキングがひとつ上(7位)のオーストラリア代表“ワラビーズ”に挑み、試合終了間際のトライで34-31と逆転勝ちした。
ロス・プーマスは対ワラビーズ戦2連勝。オーストラリアの地で倒したのは5年ぶりだ。
前半に1トライずつ取り、粘り強いディフェンスも光って接戦に持ち込んだアルゼンチンは、10-10で折り返し、相手がシンビンで1人少ないなか迎えた46分(後半6分)、FWを使ってゴールに迫り、キャプテンのHOフリアン・モントーヤがピック&ゴーでインゴールにねじ込み勝ち越した。
その後、同点に追いつかれたが、59分にブレイクダウンで相手の反則を引き出してFBエミリアノ・ボフェリが約45メートルのペナルティゴールを決め、再びリードしたアルゼンチン。
69分にはスクラムを起点にテンポよく攻め込み、ディフェンスをひきつけたFLパブロ・マテーラからパスをもらったWTBマテオ・カレーラスが抜け、トライとコンバージョンが決まり、27-17とした。
一方、名将エディー・ジョーンズが率いる新体制となって地元で初勝利をプレゼントしたいオーストラリアは、72分、日本のリーグワンでも活躍する3選手が躍動して流れを変える。
WTBマリカ・コロインベテが左外をゲインし、内側でパスをもらったSOクウェイド・クーパーも力走でゴールに迫り、サポートについたCTBサム・ケレビがフィニッシュ。クーパーのゴールキック好調で3点差とすると、75分には自陣深くでピンチだったが、WTBマーク・ナワンガニタワセがインターセプトして約95メートル走りきり、逆転した。
しかし、4点ビハインドとなったアルゼンチンは試合終了間際の79分、相手の反則もあって敵陣深くに入ると、ゴールに迫ってFWがピック&ゴーを繰り返し、NO8フアン・マルティン・ゴンサレスがタックラーをかわしてインゴールに突っ込み、グラウンディングが認められ、これが決勝トライとなり、アルゼンチンが逆転勝利で歓喜した。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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ワラビーズ、エディー・ジョーンズの初陣を飾れず(The Rugby Championship 2023)
” ラグビーワールドカップ連覇を狙う前回王者の南アフリカ代表“スプリングボックス”が、力試しとなるザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)で好発進だ。
現地時間7月8日に地元プレトリアのロフタス・ヴァースフェルドで同大会の開幕を迎え、名将エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いる新体制となったオーストラリア代表“ワラビーズ”を43-12と圧倒した。
最初のトライは、埼玉パナソニックワイルドナイツでもおなじみのオーストラリアが誇る弾丸ランナー、マリカ・コロインベテが決めたが、南アフリカの両WTBも負けてはいなかった。
前半16分の逆転は20歳のキャナン・ムーディーの好走もあってチャンスを広げ、そのアタックをフィニッシュしたスピードスターのカートリー・アレンザはこの試合でハットトリックを達成した。
まだ両チーム拮抗していた30分には、南アがラインアウト後にブラインドサイドを攻め、走り込んできたアレンザが左外を抜けてゴールへ疾走。
後半11分には、重量級FWらの力強いボールキャリーとクイックリサイクルの連続で攻め込むと、アレンザが俊敏さと強さで2人のディフェンダーをかわして3連続トライを決めた。
7人制代表として東京オリンピックに出場後、15人制に本格転向して昨年スプリングボックスデビューした新星のアレンザは、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
南アのアウトサイドバックスには、2019年のワールドカップ優勝に貢献したチェズリン・コルビやマカゾレ・マピンピらもおり、層が厚くなっている。
初先発でグリーン&ゴールドの10番をつけたマニー・リボックのパフォーマンスも、同じSOのハンドレ・ポラードやダミアン・ヴィレムサには刺激となったに違いない。
一方のオーストラリアは、反則やエラーが多く、イエローカードをもらって数的不利の時間帯もあり、流れを変えることができなかった。相手にペナルティトライを2本与えてしまったことも反省点となった。”(出典: RUGBY REPUBLIC)
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シドニー湾のゴート島、アボリジニに返還。文化・観光に活用へ
” オーストラリア東部シドニー湾に浮かぶゴート島が、ニューサウスウェールズ州政府から先住民アボリジニに返還されることになった。
ミンズ州首相が今月1日、譲渡手続きを担う官民組織「移転委員会」と覚書を交わし、島の環境整備に4,300万豪ドル(約41億円)を支出すると表明した。返還後は文化・観光ゾーンとして活用される見通しだ。
ゴート島はシドニー中心街から北西に数百メートル離れた場所にあり、面積は東京ドーム(約4.7ヘクタール)よりやや広い5.4ヘクタール。
先住民の言葉で目を意味する「ミーメル」とも呼ばれる。かつてアボリジニの指導者らが住んでいたが、英国人の入植後に接収され、弾薬庫や兵舎、水上警察署が置かれた。第2次世界大戦後は州が所有。現在、イベント時などを除き一般市民は立ち入りできない。
今後の島の利用方法は、先住民の代表と州、国立公園当局などで構成する移転委員会で検討を進める。島内には1830年代の建物が残っていることから、文化遺産として市民や観光客に公開する案が有力だ。ミンズ氏は「この島は先住民との和解の象徴になる」と強調している。”(出典:JIJI.COM)
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世界競争力ランキング2023 19位
” スイスのビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)が発表した2023年の「世界競争力ランキング」で、オーストラリアは64カ国中19位と、堅調な労働市場とコモディティーの好調を背景とした交易条件により、前年比横ばいの結果となった。
ニュージーランド(NZ)は31位、日本は前年から順位を1つ落とし、過去最低の35位となっている。21日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。
各国の競争力は、◇経済パフォーマンス ◇政府の効率性 ◇ビジネスの効率性 ◇インフラ――の4要素を測定して決定される。
オーストラリアは、平均寿命や健康保険制度で3位となったほか、信用度や食費、起業の手続き、法の支配などで高い評価を得た。雇用市場の逼迫(ひっぱく)と技能不足が続く中で、雇用全体の順位は7位に上昇した。
一方で起業家精神で62位に後退したほか、個人所得税の効率性は57位、法人税率は56位、生産性は46位と、オーストラリアの経済的地位を向上させると考えられている、より緊急で直接的な問題については、順位が大きく下がった。
加えて、サイバーセキュリティーは53位、エネルギーインフラは52位と低い順位となっている。
シンクタンクのオーストラリア経済開発委員会(CEDA)のチーフエコノミスト、ウィンザー氏は、「同ランキングは、経済の多様化が重要であり、新しい輸出機会を優先的に追求すべきであることが示された」と説明。
コモディティー価格に期待し続けるのではなく、何が起きても対応できるよう基本的な強みを生かしていく必要があるとの見解を示した。
■「豪は非資源国から学べ」
IMDの世界競争力センター(WCC)のディレクター、ブリス氏は、「オーストラリアのような資源国にとって、効率性をいかに繁栄に結びつけるかが課題となっている」と指摘。
スイスやシンガポールなど、天然資源を持たないにもかかわらず生産性の高い経済モデルを構築している国から、効果的な制度と政策について学ぶ必要があると指摘した。
日本の競争力は、アジア太平洋地域のみのランキングでは14カ国中11位だった。
今年の競争力ランキングでは、デンマークが首位を維持し、2位がアイルランド、3位はスイスとなり、これにシンガポールとオランダが続いた。米国は9位、英国は29位だった。”(出典:NNA ASIA via Yahoo! JAPAN)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる