「book」カテゴリーアーカイブ

読むサイン本に、読まぬサイン本で、サイン本考。

・・そして先週も

社会学者 古市憲寿さんの『誰の味方でもありません』サイン本に遭遇の巻。

サイン本を一冊購入。

サインが入ってなければ買ってなかったであろう著書も数多く、

サインがきっかけで中身に興味を持つというのも、本筋的な話しではない感じもしますが、

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櫻井よしこさんが読者へ問うた、迎えた令和にあるべき日本の姿:『愛国者たちへ』中間記

ジャーナリスト櫻井よしこさんが、平成が過ぎ去る直前に上梓された『愛国者たちへ   論戦2018-2019』が、

 はじめに 御代替わりのいまこそ、決意せよ

 第一章 深刻な問題、鈍感な日本

 第二章 いまこそ憲法改正を

 第三章 やっかいな隣人たち

 第四章 激変する世界情勢と対峙せよ

 第五章 中国へは毅然たる態度を

 第六章 平成後の日本へ

と目次立てされているうち、第二章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

日本を取り巻く・・

冒頭の「はじめに」で、

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ROLLYさんがマニア好みのギターリストを通じて綴った溢れるロック愛:『ROLLYのロック・ギター異人館』読了

すかんちのフロントマンにソロ活動と並行してTV番組への出演等でお馴染みROLLYさんの

『ROLLYのロック・ギター異人館』を読了。

本書は瞬殺で席が無くなったと思わしき刊行記念イベントで知り、

出典:amass(画像は記事にリンク)

知った時には満席で参加は叶わずも、イベント後に販売されたサイン本情報を知り

出典:ジュンク堂池袋本店/芸術書Twitter(画像はアカウントにリンク)

即日、閉店近い頃に駆け込んで入手していたもの。

ダメ元で立ち寄ってみたところ、しっかり在庫をキープできました〜

タイトルだけ読むと、てっきり(洋楽なら)Jeff Beckに、Jimi Hendrixに、Eddie Van Halenに・・

といった面々が紹介されているのかと思いきや、本を開いたところの「はじめに」

” ロック・シーンを見渡すと、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラブトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、ジミー・ペイジといった、誰もが知っているスーパー・ギタリストがいるわけです。

しかし、世の中には決して大スターと言うほど光が当たらないながらも、最高にかっこいいギタリストが沢山いるのをあなたはご存知だろうか?”(p2)

とあり、目次に目をやると・・

目次 全34章分の19

名前くらいは知っている(というギタリスト)と、このジャンル結構知っているつもりでいたものの・・

初めて名前を知ることになるギタリストもちらほら。

本編に突入する時点では255ページ(1ギターリスト6p x 34名+番外編等)に及ぶ厚さもあり、「ブログも2回に分けて」なんてことを考えていましたが、

読み始めるとROLLYさんの語りから書き起こされ肌に伝わってくるロック愛が気持ち良く、

また、プレーヤー(ギタリスト)でなくとも「読むロック」として楽しめ、想定していたより早く読了に至りました。

購入本に書かれていたサイン

本書はヤング・ギター誌の連載コラム「ROLLYのロック・ギター異人伝」がベースになって一冊にされたもので、

どのようなことが書かれているかというと、

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泉麻人さんが描いた、昭和が薫る舞台で還暦世代が一つ屋根の下で織りなした人間模様:『還暦シェアハウス』読了

泉麻人さんが、2015年に発表した書き下ろし小説

『還暦シェアハウス』を読了。

妻との別居生活を余儀なくされ、風俗通いの副作用にも直面した主人公が、心機一転思い立った

” 55歳以上、まぁ還暦世代のシニアの方々を対象にしたシェアハウス “(p17)

を舞台に繰り広げられる人間模様、住人同士が居を去った住人のルーツを探るべく出た旅・・

といった筋立てでストーリーが展開されていきます。

昭和漂い、分岐点に差し掛かった者たちの・・

サイン本入手がきっかけで本作を知り、コラムのイメージが強く泉麻人さんに小説のイメージなかったですが、

購入した本に書かれていたサイン

例えば

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高田文夫さんが振り返った笑いの歴史を築いていった人たちとの忘れ得ぬ瞬間:『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』読了

先週、中間記をアップロードした

<< 2019年5月10日投稿:画像は記事にリンク >> 高田文夫さんが振り返った笑いの歴史を築いていった人たちとの忘れ得ぬ瞬間:『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』中間記

高田文夫さんの『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』を読了。

(中間記後に)読み進めた

 第二章 ビートたけし誕生

 第三章 自伝的「東京笑芸論」

 秘蔵フォトアルバム

 はみ出しフォトアルバム

の中で、自然と引き込まれていったのは・・

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高田文夫さんが振り返った笑いの歴史を築いていった人たちとの忘れ得ぬ瞬間:『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』中間記

高田文夫さんの『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』を読み始めて

 第一章 体験的「笑芸」六〇年史

 第二章 ビートたけし誕生

 第三章 自伝的「東京笑芸論」

と目次立てされているうち、第一章を読み終えたので、そこまでのおさらい。

先月(2019年4月)、

<< 2019年4月18日投稿:画像は記事にリンク >> 高田文夫さんが書き留めた後世に語り継がれるべく「東京の芸」:『東京笑芸ざんまい わたしの芸能さんぽ』読了

『東京笑芸ざんまい』を読んでいた際、

” 東京の大衆芸能を書きつづってきたこのシリーズ、三部作でこれが三冊目の完結篇。

『誰も書けなかった「笑芸論」』森繁久彌からビートたけしまで』『TOKYO芸能帖  1981年のビートたけし』に続く、これが噂の『東京笑芸ざんまい  わたしの芸能さんぽ』である。”(p7)

とあり、

三部作作全部読めているかチェックしたところ本作(『誰も書けなかった「笑芸論」森繁久彌からビートたけしまで』)の未読に気づき、

購入していた経緯。

強運と、笑いの神々と

まず、本書冒頭の「開口一番」で

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佐藤優さんと豊島昭彦さんが辿った友情の軌跡:『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』読了

先月末(2019年4月)に刊行記念トーク&サイン会に参加した

<< 2019年4月29日投稿:画像は記事にリンク >> 佐藤優さんと豊島昭彦さんが語った、親友が「ステージ4 膵臓がん」を宣告されたそれからの日々:『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』刊行記念 トーク&サイン会 参加記

佐藤優さんと豊島昭彦さんの共著『友情について  僕と豊島昭彦君の44年』を読了。

生きた証と、友情の証

本書は、

” 40年ぶりの再会から約5ヵ月経った10月15日の深夜、その豊島君からメールが届いた。

・・中略・・

今日は、このメールの冒頭でとても残念なお知らせをしなければなりません。

と言いますのは、5月に浦和で佐藤君にお会いした後の出来事なのですが、人間ドックの指摘で再検査を受診し、その結果、膵臓がんにがんがあることが判明しました。

・・中略・・

その後、豊島君は、がんを専門とする国立がん研究センター中央病院で診察を受けた。すい臓を原発とするがんは、肝臓だけでなく、リンパにも転移していた。

もはや手術は不可能な「ステージ4」であると診断された。現在は、抗がん剤治療を受けている。”(p4)

という(佐藤優さんの)親友を見舞った衝撃から、急遽、設けられた昼食の席で

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鴻上尚史さんに学ぶ、その場の空気に縛られない楽になる生き方:『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』読了

作家・演出家  鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない  生き苦しさからラクになる』を読了。

本書を開いたところの「はじめに」で、

” この本は、あなたの生き苦しさのヒミツをあばき、楽になるための方法を書いたものです。”(p iv)

と定義されており、本編で論旨の骨格を成すのは

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