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ウォーレン・バフェットが投資家としての大成功を導いた習慣

先日、Facebookのニュースフィードに認知科学者(wikipediaの記載を引用)苫米地英人博士の「年収と読書量は正比例する」との言葉が引用されている方を見ましたが

投資の神様と称されるウォーレン・バフェットの読書術に関して「1分間バフェット」で・・

バフェットの読書論

(バフェットは)10歳の時にはすでに、オマハ図書館にある『金融』という言葉がタイトルに入っている本はすべて、2回ずつ読みました」というほどすさまじ読み方(p118)

ジャンルも金融に限定されず、

競馬場で無認可の予想紙を発行していた頃は、議員を務めていた父から勝ち馬予想に関する本を何百冊も借りてもらい ・・中略・・ さらに数か月分の古い予想紙にもくり返し目を通し、予想力を養っている。

少年がプレイボーイ誌を熱心に読むように、私は上場企業の財務諸表を熱心に読んでいます

大学時代、担当教授の本を著書を、著者以上に熟知していたそうで、量もさることながら質の高さも読み取れますが

バフェットが「投資家として大成功するためには、何をするべきですか?」という質問に、いつも同じ事を回答しているそうで、それは・・

「手当たり次第、読むことです」

と。「1分間バフェット」の著者(経済・経営ジャーナリスト/桑原晃弥さん)は、インターネットに大量の情報が出回っていようと、ウォール街で裏情報がささやかれていたとしても、

バフェットの行っている事は変わらず、「毎日、何時間も読んだり、考えたりするだけ」であると項目を締め括っています。

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読みっ放しからの脱却

読書量については、世に平均値が存在するとすれば、その上をいくものと、周囲からも何となく自分の感覚でも思っていますが

大概は1回読むところまで。最近になって、気になった箇所は付箋を貼るようになったので、

「こんな事、書いてあったよな」とか確認事項を探し出す時に、だいぶ楽になりましたが

バフェットの読書の実態を知ると、特定の分野で突き抜けるためには、読んだ事が「何となく」でなく、「しっかり」頭に入っている事が大事と教えられますね。

と、ここまで書いたところで、「人間 記憶曲線」でググったところ・・ 「エビングハウスの忘却曲線」が検索。

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一般的に1日経つと覚えた事の3/4を失念してしまう事を考えれば、本を読了した後であったり、新たな知識を習得した後は、熟読ならずとも、少なくとも数日後に復習するくらいの心掛けは必要ですね。

実践会アカデミー part 2:神田昌典さんが説くビジネスのストーリー性と地場

 

神田昌典さん主催「実践会アカデミー」のライヴコンサルティングの日で、学びの一日に。

神田さんの最新作、またしても品切れが出るほどの大ヒットとか・・

前回は実際、表参道に足を運んで神田さんの生講義でしたが、今回は挙手して質問する事も無く、自宅でヘッドフォンをセットしてUstream再生での受講。

その場の臨場感は捨て難いものの、天候気にせずの状況は有難かったですね。

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ビジネスに求められるストーリー作り

現時点で受講生が200名弱要るはずですが、ライヴコンサルティングは35名程度の受講生が質問を用意して、展開している事業での悩み、疑問、アドヴァイス等を神田さんに求めるもの。

本編のQ&Aに入る前に神田さんから直近のビジネス概況にお話しがあり・・

今の時代、お金が急速に余っており、ヴィジョンを掲げた人にお金が集まりやすい状況となっているが、なかなかそれを出来る人が居ない。

フリーランスで動いている人はインフラが整備されており、活躍の場を得やすい。会社で社員を雇用する立場の人は社員が成長するストーリーを描く事が大事。

会社では、一体どういう仕事を創りたいか?つまりストーリーがないと、お金のやり取りだけで終わってしまい永続出来ない。

事業のスピードは去年までと違い、今年に入ってからは早くなっており、半年から1年間のスパンで新商品を出して行かないと消費期限切れしてしまう。

今の時代に重要な事はストーリーを持っているか否か。時代の変化に見合った構想を描く。

将来のヴィジョンが描けないと苦しくなるが、逆に見えた途端、もの凄いチャンスが広がる。

 

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ストーリーに求められるキーワード

より大きなストーリーを観る事、掴む事。道州制が提唱される中、これからのキーワードは地場。

場が持っているエネルギーをどのように活かすか。地場で意義深い事業を如何に展開出来るか。

例えば地方工務店の場合、良質な住宅を売れば良い時代ではなく・・ 何々市の為に売っているとの視点(ex.木材を活かした家造りであったり、年収300万円世帯でも住める家であったり)。

デザイナーの場合であれば、社会的メッセージを持った人であれば良いが、売上だけを求めている人には厳しい環境。

それぞれでの勝ち方と、共通して不可避な要素と

といった概論から、後半は地方で歯科医院を開業されている方の今後の在り様であったり、競合状況が厳しいとのグラフィックデザイナーの営業戦略論であったり、葬儀屋の差別化戦略等、

様々な業種に応じた解決策なり、ヒントなりが提示されましたが、共通する事は、なぜその事業に取り組んでいるかとの必然性、ストーリーの描き方に、これからを勝ち抜ける決定的要因があるとのお話しと理解。

それとライヴ中、神田さんが「世の中、自分の才能を見付けるまで、お金が無くて困る事になる」と説明されており、

人それぞれの起点として、才能、所を得た活躍の場に身を置く事の重要性も指摘されており、得意な事から如何にしてストーリーを乗っけられるか、ですね。

 

「マネーの虎」合同誕生会に参加。「虎」に大いに感化されてきました〜

一時代を彩ったTV番組「マネーの虎」に出演されていた方々の合同誕生会が開催されるとのお知らせから、松濤の南原竜樹社長の私邸にお邪魔してきました。

合同誕生会の主人公は、熱血漢の岩井良明社長(写真中央)と、人気ラーメン店のなんでんかんでんの創業者である川原浩史社長(写真左)。

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いまだ残る「マネーの虎」の余韻

「マネーの虎」は知る人ぞ知るTV番組で、当初は深夜番組で人気に火がついてからはゴールデンタイムに移行しましたが、

事業や起業したいと考えている人たちが、経営者として辣腕を振るっていた社長の前でプレゼンテーションを行い

認められれば事業資金の融資を受け、計画や特に心構えに甘さがあったりした場合などは罵倒される事もしばしば。

椅子だけが並べられた無機質な空間で繰り広げられる人間ドラマが繰り広げられた番組で

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長倉顕太さんの「変わりたい人」へ向けたメッセージが強烈過ぎた

相変わらず、動画(限りなくYouTube)にハマっていますが(笑)「平成進化論」(メールマガジン)のリンク、所定フォームを辿って行けば・・

無料動画があって、その一つが「うわっー!」って具合。人は如何にして変われるか(変われないか)を、これほど端的に説明している映像ってあったかなと。
動画の引用元 >> ハイバリューコンサルタント養成プログラム

 

爽快なばかりの一刀両断

青山龍さんと長倉顕太さんの対談。不勉強で、お二方とも今日になって初めて知った次第ですが、

ナビゲート役の青山さんの問いに回答される長倉さんの回答が簡潔明瞭、変われぬ人を一刀両断してくれます。

私=斬られた人  ーー;

 

悩みの大半は、大したものじゃない

自己変革出来ない人は、頭で悩んでいたり、暇であったりする場合に生じ、その多くは

“大した悩みではない可能性が高い”

暇とは、何も考えなくても生きて行ける日常で、脳の余分なキャパシティが無意味な悩み、不安を作り出していっていると指摘。

 

長倉さんは「環境=人間関係」と定義され・・

  1. 例えば水の中に居て苦しければ陸に上がれば良いだけ。その環境に居るから苦しいだけで、解決を図るには違う所に行けばいいし、違う事をやれば良いだけ。働かない事も選択肢。
  2. 問題を抱えている時、身の回りの友人等に相談するのは、そもそもその環境(人間関係)に原因があるので、解決策には成り得ない。

上記2点から、世の中には視野の狭い人が多く、視野を広げる事で「外に飛び出す事」で、解決(策)を図れるようになる。

 

安定か、変革を求めるか のトレードオフ

また、今、当事者意識のない人、反応のない人が多く、それらの人に対しては、感性を開かせるべく衝撃を与える必要性があるとして、長倉さん流の方法論は

“安定収入を断たせる事だ”

と。人間、安定しているから何も考えなくなる。方や独立していると、何かしていないと実入りが入ってこないし、色々考えようになるし、普段から感覚を研ぎ澄まさざるを得なくなる。

多くの人は目の前にチャンスが来ているにもかかわらず、感覚が研ぎ澄まされていない事から、チャンスが訪れている事すら気付けない。

「一度、手に入れた事の一切を手放す事無く、変わる事を求める難しさは」ファーストリテイリングの柳井会長に、経営コンサルタントの神田昌典も仰ってますね。

神田さん流の物言いだと、「手放す(手放せ)」と。

 

工藤公康のプロフェッショナル論

この点は、以前、私がスポーツニュースの企画で当時、横浜ベイスターズに入団した工藤公康投手と、後にハマのストッパーとなる山口俊投手に・・

プロ野球選手として頭角を現すためには、何より「日本一の練習量」だと説くのと同時に、自分で考える事の必要性について言及し、

今まで野生に出て狩りをしていた動物が、一度、人間から餌を与えられるようになると、狩りが出来なくなる事の危うさをマインドセットの重要性として例示されている事を思い出しました。

 

誰かを勝たせ(続け)る事で、自分が這い上がる

動画の後半で、長倉さんは自己変革出来る人の条件として、「食らいついてくる人」と回答され、具体的には100人居たらその中で名前を覚えてしまう人。

逆に、自己変革出来ない人は「どこかで引いていて、当事者意識がない」と回答。

「自分を変えたいと思っている人が、何をすべきか」の問いに・・

“まず、誰かを勝たせろ。コミュニティなり、周囲の人に貢献出来るか?、貢献し続けられるか?これが出来れば、人に引っ張り上げて貰える事になる。”

長倉さんの定義される良い人生は、「人の役に立てていると実感を得られる事」

自分が如何に人の役に立てている事を実感出来るか?日本は豊か過ぎて、実感を得づらい。

人は究極的に人の役に立っている実感を得たいだけ。

そこに損得勘定を持ち込んでくる人、Give & Take の精神を持っている人は絶対に上手くいかない。

本来、人の役に立てているだけで十分楽しいはず。損得勘定ではなく、Give, Give, Give の姿勢に徹する。

 

解は、当事者意識を持って行動し続ける事

 

人生を変えたければ・・

  • ぶっ飛んだゴールを設定する。
  • 何をやるにしても新しい要素を採り入れていく。(=同じ事を繰り返さない)
  • 安定もバランスも要らない。

鍵は「当事者意識」の問題。他者意識を身につければ、人生もビジネスも絶対に上手くいく。

動く事(新しい経験、新しい感覚を得る)でしか、エネルギーは湧かない。

上記↑  岡本太郎語録で・・ 人間、選択する状況に差し掛かった時、「危ない」と思った方を選び続けろ、というのがあったように思いますが、その感覚に近いですかね。

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本質はきっと端的なんだろう、と感じた動画

と、約25分の対談でしたが、長倉さんの言葉がストレートでズバズバと刺さってきて

昔、経営の失敗談を「社長失格」の著者の板倉雄一郎さんが赤裸々に語られて、そこに凄いリアリティを感じた事を覚えていますが

このくらい直線的であれば、人は変わっていくんでしょうね。言葉の持つ重みを感じたと同時に、

見事なまでに斬られ爽快ですらあった、25分でした。

 

 

「まず自分自身が顧客となれ」チャーリー・マンガーの弛まぬ1日1時間

 

投資の神様が説く1日1時間の習慣

金曜日の投稿で「1分間バフェット」からの引用をして、久々に手に取ったので、他の箇所も斜め読みしてみました。

 

↑ の中で「誰しも採り入れられそうかな」というのが・・ 「1日1時間を自分にあてるべきだ。」(p54-55)との箇所。

 

まず、自分が自分自身の顧客となる

バフェットが幼い頃から金持ちを目指したのは、他人にあれこれ指図されることなく自分の人生を生きたかったから。つまり、

「自分のために働くのが一番」

と考えた。

 

類は友を呼ぶ の法則

同じように考えていたのが、パートナーのチャーリー・マンガー。

マンガーは大学で数学を専攻、気象予報官を経て、ロースクールで学び直し、弁護士になった異色の経歴を持つ。

但し、これに満足出来ず、副業として不動産開発投資も手掛ける事になった。

マンガーは「自分にとって一番大事な顧客が誰だろう」と考え、自分自身との確信に至る。

毎日1時間、自分のために働く事として、朝早く起きて、建設や不動産開発の仕事をした事がキッカケで、バフェットと運命の出会いに至る。

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傑出した結果の源泉は、読書に弛まぬ1日1時間の自己投資

マンガーは「脚が生えている本」と呼ばれたほど本をよく読む努力家で、バフェットはマンガーの姿勢を高く評価。

この事から「誰しもマンガーを見習い、まず自分自身が顧客になり、次に他人のために働くべきだ。1日1時間を自分にあてるべきだ

投資は資金を企業に投じることではなく、時間を自分のために使い、自分の可能性を広げていくことでもあるべきだ」と。

 

朝飯前の輝ける1時間

投資の神様と称されるバフェットに一目置かれるマンガー。バフェットに出会う前から

優秀さは際立っていたであろう筈ですが、そういう人たちこそ努力の大切さを痛感しているという。

人は誰しも1日24時間。朝、早く起きる1時間。誰でも出来そうですが、続けられるには、しっかりした動機付けですね。

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LOSTの製作秘話から書き始めてみた、いろいろ(人はこだわるという話し)

 

今朝、目を通したアルマクリエイションズ(=神田昌典さんの会社)のニュースレターから。

ヒットはその場の閃きから生まれる

名前だけは知っている海外ドラマ「LOST」。数々の賞を受賞しているようですが

脚本家でプロデューサーでもあるJ・J・エイブラムスは映画の撮影方法について・・

『(LOST制作時)悪ノリして、ストーリーは自由に作り合った』

『即興性を大事にしたい』

『その場で感じる「これだ!」と思った事を実行するのが好き』

『結果がどうであれ、とにかく信じる事が大事。その信頼の根拠は「体の底から感じるゾクゾク感」です』

 

同様の話し、ビートたけしでお馴染み北野武監督や三谷幸喜監督も現場で台本を覆し、その場での閃きから最終カットを決定しいた話しを聞いた事があります。

三谷幸喜さんの出世作「やっぱり猫が好き」は、台本なんだかアドリヴ(その場のノリ)なんだか分からぬ不思議な感じが印象に残ってますが、今にして思えば三谷ワールドの原型ですね。

 

ヒットの要は台本

方やドラマの話しになりますが、「渡る世間は鬼ばかり」等でお馴染み、橋田壽賀子さんのように台本の文言一字一句変えてはならぬという人も居て、

「LOST」は作品を見ていないので断言出来ませんが、「LOST」ならではの明確なコンセプトは貫かれていての大ヒットであったと推察します。

現場のノリに任せても、台本に忠実でも、土台がしっかりしていれば、何れのアプローチでもヒット作は生まれていますね。

 

譲れぬ事、こだわりの世界

もっとも北野武監督は、頭の中に明確なイメージが出来ていて、役者さんから「こここうした方が良いのでは」等の助言があった場合、

以降、その役者さんは使わない一途さもお持ちとの事。北野作品のフィルモグラフィーが増えると共に

キャストの固定化が進んでいる(ように見られる)様子は、監督の意図を汲み取った人たちが脇を固め

現場の一体感が生まれ、北野監督の世界観が精度を増して映像化されている背景がうかがわれます。

直近作の「アウトレイジ・ビヨンド」は、確か北野作品最大のヒット作であったかと。

 

一流は、こわだる(イメージに忠実)

黒澤明監督もOKを出すまで、一切の妥協を排した姿勢・・

  • 家族の人数に合わせて、写す事のない箪笥の中にまでリアリティを求めた話し
  • 空に浮かぶ雲のイメージが合うまで撮影を延期した話しなど

・・は、つとに有名です。

変えて良い事と、変えてはならぬ事。

その人だからこその「こだわり」、クリエイティヴ(映画に限らず、音楽、デザインetc)を見る時の醍醐味ですね

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価値の提供を何よりも重視して、とにかく一歩踏み出そうの起業論。『1万円起業』読了

kindle第2弾書籍として購入した「1万円起業」を読了。

「片手間ではじめてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法」とサブタイトルされた本書は、

前回のエントリーと重複しますが、事例の紹介に合わせて、起業のマインドセットに平易な表現が用いられていて

「これなら、自分でも出来るかな」といった感じに、脳に心地良い刺激を与えてくれます。

 

予期せぬ起業家たちが躍動するマイクロビジネスとは

書のプロローグには「必要なものを、あなたはすべて持っている」の文字が踊り

「これまでにないくらい大きな力を持つ事が出来る幸福な時代が訪れようとしている(*2%←紙本の頁数に相当)」

紹介される事例は自宅のオフィスでパソコンを起動させ、自分を信頼し、助言を必要としている顧客に電話をかけるタイプの

「マイクロビジネス」として、これに携わるのは「仕事のルールを書き換え、自ら采配を振るい、新しい未来を創造している・・予期せぬ起業家たち」(*5%)が主人公であると。

 

I. マイクロビジネスとは・・

「思いついてから起業するまで、現在では1万円未満の資金と、1ヶ月の期間があれば良い」(*10%)

「採算のとれるビジネスは、だいたいにおいて1人で、たいした資金をかけずに始められていた」(*11%)

 

II. マイクロビジネスの起業家に求められる資質は・・

「好きなことや得意なこと(その両方を兼ね備えていれば一番良い)と、他人の興味の重なる部分を持っており」(*12%)

「他人の興味は、喜んでお金を払うほど強いものでなければならない」(*12%)

つまり↓

“自分の情熱とスキルを、他人にとって有益なものと一致させる”(*14%)

 

III. 立ち上げに必要なことは、たった3つ・・

  1. 製品またはサービスであなたが売るもの
  2. 代金を支払ってくれる人びと=顧客
  3. 支払いを受ける手段=製品またはサービスとお金を引き換える方法

 

1.に関するヒントは・・「ビジネスを始めるもっとも簡単な方法は、人が何を望んでいるかを先に突き止め、それを提供する手段を見つけること」(*15%)

価値=交換や努力に生じる、望ましく役に立つもの
=人びとの役に立つこと(*18%)

価値で大切な事は、単に商品の特徴を語るのではなく、消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついているという事。(*18%)

つまり、コア・ベネフィットを売り込むこと、それは大抵、物質的なニーズよりも感情的なニーズに結びついている(*22%)

 

ビジネスで成否を分ける分岐点

マイクロビジネスの起業家=予期せぬ起業家たちがビジネスに成功したのは・・「価値の提供を何よりも重視したとき」(*22%)

ビジネスチャンスの一例で・・ 何かに興味を持つ人がたくさんいるが、それを日常生活で実行するのは大変だというケースは好例。(*36%)

すぐれたビジネスは、他人の問題に回答を与える(*28%)

ビジネスを考えているなら・・ 自分がどんな人の役に立ちたいのかをはっきり考えておくこと(*35%)

人が欲しがるものを見つけ、それを与える方法を見つける(*37%)その際、革新を考えてはならない。有用性を考える。(*41%)

見つけたら「すばやくスタートし、反応を見てから考える」、「計画と実行の戦いにおいて、勝つのは常に実行」(*41%)

とにかく早くスタートすることが大事だし、最初から大金をつぎ込むのは避けなければいけない。(*41%)

 

「感じたら、飛び込んでみる」から拓ける世界

と、マインドセットに関しては書の前半に踏んだんに分量が割かれていますが、

堀江貴文さん(as known as ホリエモン)が「ゼロ」で言われていた表現を借りれば・・

  1. チャンスだけは誰にでも平等に流れてくるもの / p.100
  2. チャンスを見極める目なんて、必要ないのだ。少しでもおもしろと思ったら、躊躇せずに飛び込む。(そうしないと、せっかくやってきたチャンスは流れる桃のように過ぎ去ってしまう。)/ p.101
  3. シンプルに考えればいい。すべては「ノリのよさ」からはじまる / p.102

Key & keyhole with light

サッカーのフォワードであるならゴールを感じる嗅覚によって、ポジショニングが変わってくる事になりますが

ことビジネスの世界においては、必要な事は3つ、1万円起業の著者のクリス・ギレボーさんによると、ちょっとした嗅覚が必要になるとの事ですが

堀江さんの場合、それも関係ないと。

人の役に立てそうだ、面白いと感じたとこから、一歩踏み出せるかどうか、そこに少数、その他大多数を分ける分岐点があるようですね。

集合知:みんな知らなかったのに、みんな知っていた事から真相を突き止めてしまう不思議

夜、ちょっと遅い新年会へ向かう電車内で、「みんなの意見」は案外正しい を読み始め。

ここのところの2冊は「ゼロ秒思考」「1万円起業」と、kindle が媒体となっていたので、紙本は久しぶり。

学んで 書いて 巡って来た この一冊 との縁

本著を手に取ったのは、神田昌典さんの実践会アカデミーの教材の中で、

スペースシャトルが爆発事故を起こした際、関係銘柄の株価は当然の如く、総じて値を下げた。

半年後、調査結果が明らかとなった際、事故原因に起因した企業と、事故後、一番値を下げた企業が一致をみた事例が紹介されており

神田さんから特定は無かったものの書物で研究されているものがあるとのお話しで、その事を書いた際の一文をお読み頂いた友人から本著を紹介を受けてのキッカケ。

専門家を負かしてしまう集合知の力

まだ、「はじめに」の部分に入ったに過ぎませんが、本著が書かれた目的は・・

専門家を追いかけることは間違いで、しかも大きな犠牲を伴う間違いだ、というのが著者でコラムニストのジェームズ・スロウィッキーの主張。

冒頭では いきなり 1968年5月、アメリカ海軍の潜水艦が帰還する航路で消息を絶った事件を事例として紹介。

捜索範囲は 32km四方、深さ数千mの範囲に及ぶ。潜水艦を探し当てる一つとして提示された方法は

I >>3−4人程度の潜水艦や海流に関する精鋭の専門家に潜水艦の位置を予測してもらい、そこを探索する事。

他方で、元海軍士官は・・ II >> 潜水艦に起こったと思われる幾つかのシナリオを作成し、

数学者、潜水艦の専門家、海難救助隊など各分野の知識を持った人を集め、専門家同士で意見交換をして一つの結論を出してもらう代わりに、各自に蓋然性の高いシナリオを判断してもらうというもの。

このアプローチのもと、元海軍司令官に集められた結論は何一つ潜水艦の位置を探し出す解決策には成り得なかったものの

各情報の断片を集めて想定した合わせ細工から、ベイズの定理なる確率論の手法を使って、潜水艦の位置を推理。

推理された位置は、何れの専門家が出した結論に沿ったものでなく、専門家全体の集合的な意見であった。

やがて調査が行われ、果たして潜水艦が発見された場所は、上記の集合的な意見で推理された場所から僅か200m場所であった事。

専門家の誰一人、潜水艦が沈没した理由も、航行速度も、海底に衝突した際の角度も分からないながら

集団としては解決に至る知を得ていたというミステリー。

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300ページ超の集合知を学ぶ旅

事例が、これ1つという事であれば偶然として処理される事になりますが、本著では複数事例をもとに「集合知」の実態が解き明かされる模様。

これから始まる本編310頁に及ぶ「集合知」に関する学び、大いに楽しみたいと思います。その内容は、読了後に(シェアします)。