海外から好きなアーティストが来日する際、「今回逃すと最後かも・・」というような思いに駆られる機会が増えましたが、
そこに至る前の「日本に来てくれそうにないな」と半ば諦めの入ったアーティストも何名(何組)かいて、その場合YouTubeで観て関の山といったところ。
後者の一角に入っていた Les Claypool が来日すると、
夏に知り、思わぬサプライズに早々に公演日の予定を丸一日空け離陸を控えた飛行機が滑走路を走るが如く。
Les Claypoolの名を知らしめられたのは、御多分に洩れずPRIMUSということになりますが、
雑誌(HR/HMではないもののおそらくBURRN!)のどれかのレヴューを読み、これもおそらく普段立ち寄らない当時 UK EDISONでSailing The Seas Of Cheeseを購入したのが、1991年頃。
「何だコレ、、」といった違和感を抱いたことに始まり、取っ付きづらくもクセにさせられる唯一無二なサウンド&世界観で、気づけば無視出来ない存在に台頭。
LES CLAYPOOL’S BASTARD JAZZ:BLUE NOTE TOKYO 2025 trailer
いかんせん日本で熱心に取り上げるメディアも、評論家も承知しておらず、知る人ぞ知る(好き嫌いが極端に分かれる?)といった存在から「観られるとすれば海外(=北米)だろう」と考え、実際2015年、2016年頃 VIP Packageが販売されていた経緯から年末の渡航を検討していた過去もありましたが、「果たしてそこまで好きなのか・・」といった思いも片隅にあり、諦めモードに(21年前は情報をキャッチ出来ず)。

その頃から10年弱の時を経て、PRIMUSに非ずもその世界観を創出しているLes Claypoolの生演奏ということでワクワク高めで迎えた当日、実に8年半ぶりで Blue Note Tokyo へ。

定刻を迎え、拍手、歓声が自然発生的に起こる中、

メンバー Mike Dillon(percussion), Skerik(Saxophone), Stanton Moore(drums)

を列に従え登壇。
程なくBass がリードする形で開演し、そこからJazzにカテゴライズされど前衛的、Free Jazz的なフレーバーであったり、木琴を奏でるMike DillonのパートからときにFrank Zappaの世界観を彷彿とさせられたり、終始畝り脈打つ重低音軸に、普段自分が耳にしていないアプローチからの攻めに非日常=ライヴの醍醐味を堪能♪
中途に繰り出された Les Claypool のおとぼけ的、ユーモア前面に出たMCも程よいステージのスパイスとなり、積年の思いを果たせ思い出に残るひと時を過ごしてくることが出来ました 〜












