オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所:情報通信市場 ②

情報通信市場 ②

1月25日投稿の「情報通信市場  ①」の続きです。

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” b. 固定電話

2014年6月時点における固定電話の加入者数は約919万で、05/06年度以降は減少傾向で推移している。

この原因としては、利用者が携帯電話やモバイルVoIP等の他の通信手段に移行していることがあげられる。

固定電話を持たない携帯電話のみの利用者数は増加傾向にあり、同時点で489万(前年比33%増)である。

加えて、スマートフォンの普及によってSkypeやFacetime等を使ったモバイルVoIP利用者数は、手軽さが利用者に支持され昨年比41%増となった。

オーストラリアの主な固定電話事業者は、テルストラ、オプタスの2社である。

そのほか、AAPT等の中小規模の事業者も多く存在している。固定電話のシェアは、テルストラが最も大きく68%を占めている。

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出典:『オーストラリア概要 2015/2016』掲載の表 p138

c. 携帯電話

オーストラリアの主な携帯電話事業者は、テルストラ、オプタス及びボーダフォン・ハチソン・オーストラリア(VHA)の3社である。

その他、TPG、iiNet等のMVNO事業者が存在している。

2014年6月時点における携帯電話加入者数は約3,101万で初めて減少に転じた。

データ通信を行うワイヤレスブロードバンドサービスの加入者は同時点で595万人(前年比3%減)であり、移動通信サービス全体が飽和状態に入ったとみられる。

スマートフォンの普及による通信容量の増加に対応するため、携帯電話事業者3社は、2013年より4G(第4世代)網の整備に力を入れており、2014年6月時点での4G利用者は、テルストラが520万人(人口カバーエリアは3社の中で最大の87%)、オプタスが240万人、VHAが100万人である。

なお、テルストラは2G(第2世代)のサービスを2016年に終了する予定である。

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出典:『オーストラリア概要 2015/2016』掲載の表(p138)

“(『オーストラリア概要 2015/2016』p138)

固定電話から携帯電話に加入者が移行しているのは、世界的な潮流であると思いますが、国全体の人口が増えていながら携帯電話加入者数が減少に転じたのは、何かのシグナルでしょうか。

ユーザー体験としては、2015年のオーストラリア旅行時の実感からするとシドニー、メルボルンの中心市街地で、テルストラのWifiを捉えやすく、頼りになりました。

但し、現地在住者などの満足度は各社とも高いと言えない現状があるようです。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の1月28日掲載分の記事です。
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