オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2024年1月

失業率 − 2024年1月

” 豪政府統計局(ABS)が15日に発表した1月の失業率(季節調整値)は、4.1%と前月から0.2ポイント悪化した。失業率が4%を超えたのは2年ぶり。雇用数が安定している一方、求職中の失業者が増えたことなどが失業率を悪化させた。

昨年から続く失業率の上昇は、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)の政策金利引き上げや消費者支出の減少に一致している。

男女別の失業率は、男性は前月から0.2ポイント悪化の4.1%、女性は0.1ポイント悪化の4%だった。

失業者数は60万600人で、前月から2万2,300人増(3.9%増)となった。このうち、フルタイム求職者は前月から2万4,700人増の40万4,300人、パートタイム求職者は2,400人減の19万6,300人だった。

就業者数は、前月比4,600人減の1,420万1,300人だった。フルタイム就業者は1万1,100人増の979万7,800人で、パートタイム就業者は1万600人減の440万3,500人だった。

総労働時間は4,900万時間減の18億7,100万時間だった。希望する就労時間が得られない不完全就業者の比率は6.6%と0.1ポイント上昇。労働参加率は、66.8%と前月から横ばいだった。

州別では 前月比で好転した州はビクトリア州とクイーンズランド州、北部準州(NT)だけだった。一方、タスマニア州が0.9ポイント悪化し、ニューサウスウェールズ州は0.6ポイント悪化となるなど、残りの州は全て悪化した。

■夏季休暇後の就業希望者が増加

ABSで雇用統計部門を率いるビヨン・ジャービス氏は1月に認められる傾向として、他の月よりも求職者数が多い点を挙げた。夏季休暇期間が終わり、失業者の間で向こう4週間以内の就業開始を希望する人が増加しているという。

エコノミストの間では、1月の結果は雇用市場の冷却を示しているとの見方が強まっている。

チャルマーズ財相は、RBAが政策金利を引き上げてきた状況で失業率の悪化は不可避だとした。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは、RBAの予想以上に雇用市場が軟調化している可能性を指摘。ただ、1月の結果が来月のRBAの金融政策会合に大きく影響することはないとした。”(出典:NNA ASIA

予想されていたこととはいえ、しばらく3%台で推移してきた失業率が2024年に入って早々に4%台に突入したことで、良からぬ予感めいたものを抱くことは拭えないですが、政策等で対応策が示されることになるのでしょうか・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2024年2月16日分の掲載記事です。

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