オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2021年第1四半期 M&A取引額、3年ぶり高水準

2021年第1四半期 M&A取引額、3年ぶり高水準

” オーストラリアで今年に入ってから3月18日までに発表、または実施されたM&A(合併・買収)取引総額が283億米ドル(約3兆816億円)に達し、2018年ぶりの高水準になったことが、米金融情報会社リフィニティブの調べで明らかになった。

新型コロナウイルスからの急速な経済回復が見られる中、M&A取引は今後さらに増えると予想されている。22日付オーストラリアンが報じた。

市場では、超低金利を背景に潤沢な資金を有しているプライベートエクイティ(PE)企業による事業買収のほか、政府の給与補助制度「ジョブキーパー」が今月末で終了した後に苦境に陥るであろう企業をターゲットとする買収が増えるとの見方が広がっている。

法律事務所ハーバート・スミス・フリーヒルズのパートナー、トニー・ダミアン氏は、「昨年下半期にM&A市場が回復した流れが今年に入ってからも強く続いている」と分析。

特に、PE企業によるM&A活動が非常に活発になっているとし、すべての業界で案件が増えていると話した。

今年に入ってからのM&A取引のうち、10億米ドルを超える大型案件は9件だった。

オーストラリア企業による海外事業の買収総額は113億米ドルで、昨年第1四半期(1~3月)の取引額の2倍以上に増加した。

中でも、インフラ投資会社IFMインベスターズによるスペイン企業ナタージュ・エナジー・グループの権益取得が取引総額を押し上げた。

国内で規模が大きかったM&A取引としては、通信会社ボーカス(Vocus)・コミュニケーションズや廃棄物管理・リサイクル会社ビンゴ・インダストリーズが挙げられた。”(出典:NNA ASIA

オーストラリアのビジネスシーンにとって、記事にある流れが雨降って地固まることになるのか・・ 歪みが生まれた現状を受け、当面 M&A件数は増えていきそうな様相ではありますね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年3月23日分の掲載記事です。

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