オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:コアラにまん延する性感染症クラミジア、予防接種開始

コアラにまん延する性感染症クラミジア、予防接種開始

” 豪州で約400頭の野生のコアラに対し、ある予防接種が行われることになった。

コアラたちを悩ます病気、それは性感染症のクラミジアだ。クラミジアは人間もかかる性感染症だが、豪州のコアラの間でも広くまん延しており、地域によっては半数のコアラが感染しているとされる。

専門家は、予防接種がコアラの長期的な種の保存に役立つとしている。予防接種作戦は15日に始まった。

計画を主導するサンシャインコースト大のピーター・ティムス教授(微生物学)は次のように語る。

サンシャインコースト大 ピーター・ティムス教授  「コアラたちはここで通常通り、治療などを行い、野生に返す前日になったら、ワクチンとマイクロチップを与える。その後データを回収し、健康状態をチェックする。

これが最初のワクチン実験だが、さらに2回計画がある」 クラミジアは人間もかかる性感染症だが、豪州のコアラの間でも広くまん延しており、地域によっては半数のコアラが感染しているとされる。

多くの場合、抗生物質で治療可能だが、専門家はワクチンがコアラの生存率と繁殖率の向上につながることを期待している。

「たとえ50―70%の効果であっても病気に対処できれば、残りの半分のコアラたちにとって大きな違いとなるはずだ。そうすれば大きな変化をもたらすだろう。完璧さを求めてあと10年待つよりも、今すぐ展開して少しでも役に立つものにしたい」(ティムス教授)

クイーンズランド大学が2016年に行った調査によると、豪州にはおよそ33万頭のコアラが生息していた。

しかし世界自然保護基金(WWF)が委託した調査では、2019-20年に豪州で起きた壊滅的な山火事により、6万頭以上のコアラが死傷したり、生息地を追われるなど何らかの影響を受けたとみられている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

コアラを取り巻く環境、実態はときに ↓

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ショッキングな見出しとともに伝られるものあり、今回の報道も気がかりです・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年10月20日分の掲載記事です。

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