オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2021年10月の企業破綻、コロナ前下回るも今後増加か

2021年10月の企業破綻、コロナ前下回るも今後増加か

” オーストラリアで10月に破綻した企業は258社だったことが、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の暫定統計で分かった。

ロックダウン(都市封鎖)の影響を受けた東部州でも新型コロナウイルス流行前の水準を下回っており、政府支援が多くの企業の事業存続に貢献しているとみられるものの、破綻が増えるのは今後との見方も出ている。8日付オーストラリアンが伝えた。

州別の破綻件数はニューサウスウェールズ州が83件で最多だったが、前年同月の132件、2019年10月の346件を大きく下回っている。ビクトリア州は78件、クイーンズランド州は47件、西オーストラリア州は29件などとなった。

法律事務所クレイトン・ユッツの事業再建・破産部門を統括するサッカー氏は、企業の多くは依然新型コロナ関連の各種支援や優遇策の恩恵を受けているとし、来年1月頃から破綻が増える可能性があると述べた。

さらに政策金利の引き上げを念頭に、融資各社からの返済圧力が強まるとの見方も示している。

業界関係者らは、観光やホスピタリティー業界の破綻が目立つことや、管財人管理下に入らず事業を閉鎖する業者が増えていることも指摘している。

■優遇策や法改正が奏功=財相

財務省とオーストラリア国税局(ATO)の調べによれば、9月末までの1年間で管財人管理下に入った企業は4,219社と、2年前の同期間と比べ40%減少した。

また、昨年度の企業数は前年度比4%増加した一方、廃業した企業数は4.6%減少した。

フライデンバーグ財務相は、新型コロナ下での現金支援や各種優遇策、破綻法改正などにより、懸念された中小企業の破綻増が回避できたとしている。”(出典:NNA ASIA

とりあえずは一難去りつつある踊り場に差し掛かった状況と感じていますが、ここからどう舵取りをするか、公的な支えとともにビジネスの正念場は当面続いていくことでしょう・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年11月10日分の掲載記事です。

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