コリン・ファレルがベルギーを舞台に演じた殺し屋の苦悩:『ヒットマンズ・レクイエム』鑑賞記

「夏は全然観てなかったぁ」と、夕方、用事を済ませ、レンタル店に立ち寄り「何かあるかな?」と、しばし物色。

洋画、邦画とも興味惹かれるものはなく、「今日は、いいっかな、、」なんて諦めかけたところで

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第66回 ゴールデン・グローブ賞、第62回 英国アカデミー賞 受賞作品

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手が伸びた一本。

コメディの棚に並んでいたわりにはパッケージには「ブラック・コメディ」と一言ある程度。

本作の事は今回初めて知りましたが、同じコリン・ファレル主演作で、

期待しないで観て印象的であった「フォン・ブース」ってな当たりがあったので、同様の展開を期待・・

ブルージュ舞台に繰り広げられる殺し屋の競演

英国で仕事を終えた一組のヒットマンがベルギーのブルージュへ移動。

都市の世界的な知名度「?」ですが、登場実物も最初どこの国の都市だか分からない設定で、

そこで下される新たな指令。英国での仕事に因縁があり、その苦悩と落とし前をつけるべく

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引き金を引くのは誰か・・

ブルージュの街中、市民が舞台となるシナリオ。

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ロケ地、ブルージュが彩る背景もポイント

作品の原題も”In Bruges”で、この地で撮影される事にも大きな意味合いが感じられます。

ベルギーの一都市を舞台にしたヒットマンの駆け引き

107分の上映時間を終えて、ジャンルが「コメディ」に分類されていたのは、期待に合わない面あり、

ほのかにそんな要素も漂い、伏線が効いてくる構成も伝わるものの当初の期待値に迫る満足度には至らず。

「ヒットマンズ・レクイエム」予告編

ベルギーの街並みと登場人物の絡み合う苦悩が、視聴者の心情にじわじわと染み込んでくる感じ。

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コリン・ファレル史に欠かせぬ作品

コリン・ファレルは本作で、主演男優部門のゴールデン・グローブ賞を受賞(他、英国アカデミー賞で脚本賞)したとの事で

本人にとっては意義深い作品と思い、コリン・ファレルのファンであったり

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様々な心の動きをコリン・ファレルが熱演

「ベルギーを舞台にした映画って、それほど多くないのでは?」といった先入観あり、

ベルギーやブルージュに思い入れのある方々には、私を上回る感覚を得られるものと思います。

 


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