神田昌典さんに学ぶ、ブームが去った市場でセミナー講師が取るべき戦略:「セミナー講師に必要な3つの力」受講記その参

吉田浩さん、和田裕美さんと続いた「セミナー講師に必要な3つの力」・・

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>> 和田裕美さんに学ぶ、拒絶を恐れずファン作りで広げる営業:「セミナー講師に必要な3つの力」受講記その弐 <<

の最終回は神田昌典さん。講演タイトルは「セミナー講師になるための集客力」。

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真打登場@神田昌典さん

市場の多勢は学びたい人から、教えたい人にシフトした

2011年以降、人口動態の影響から、それまでのセミナーブームが急速な衰退推移を辿っている。

それまでは転職市場のターゲットとなる35歳までの団塊ジュニア(1,400万人)をはじめとして学びたい人が多かったが、

同世代が40代に突入した事に加え、全体的な高齢化の影響から、

今度は教えたい人が増えてくるようになり、セミナーで稼ぎたい人にとっての競合環境は厳しくなっている。

かつて受講者のうちの99%は男性で、昨今は女性の受講者も増えた。

女性は子育ての影響から男性よりも7-10歳程度遅れて勉強する傾向が指摘されるが、それでも45歳程度まで。

昨今、無料セミナーも珍しくないが、その場合でも集客コストはかかり、1人当たり8,000円程度であればリーズナブルといえる。

まだ、セミナー講師は儲ける仕事と言え、2020年くらいまでは教師の時代と考えられるが、大抵の人の場合、すぐに集客出来なくなっている。

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セミナー講師は、儲かる!ただし、・・・

儲けるためには単価の高い(10〜30万円)セミナーを商品として持っていないと難しい。

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高額商品が無しでは、勝ち残り戦略が描けない

セミナー講師に、求められる視点

これからの時代で大切な事は、教える事を通じてネットワークを広げ、新しい仕事を創り出す事。

個人のブランドで食べていこうとすると限界があり、集まった人と一緒に何が出来るかを考えていく事が必要。

出版が持て囃されているが、2冊目、3冊目を出せない人が多数であるのが現状。

勝間和代さんも本が売れない状況を憂いて、電子書籍でないと割が合わないとの立場に立っており、本は売れなくなっている。

高額講座構築の秘訣

コンテンツ力と、マーケティング戦略の双方が求められる。

しっかりしたコンテンツを持っていれば、出版の効果を見込める。

効果とは、本を世に出す事でテレビ、ラジオ、雑誌等のマスメディアに取り上げられ、露出が拡大する。

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出版出来れば、上階層(マスメディア)への展望が拓ける

高額セミナーを売れる人は「前書き力」のある人。

前書きとは、セールスレターがしっかり書けるという事でセミナーへの申込を決断する人は、

セールスレターを読んで判断を下すので、コンテンツの魅力をしっかり文面に落とし込む必要がある。

自分自身の本質的な力が言葉になった時、世界とつながる力を持てるようになり、

自分自身の独自の売り、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)をセールスレターに載せ、自分の使命を発動させる。

高額商品に、結果を出す顧客が待っている

実際、受講者は申込後から開講までに成長し始める。セミナーへの出費を決断した事で、そこに覚悟が生まれ

夢を実現するための情報が集まってくるようになる。高いセミナーほどコミットする力が強くなる。

セミナー講師の立場としては、売上を作れるコンテンツ、代々語り継がれるコンテンツを真剣に作っていく事。

震災から立ち直った日本人から学びたいという人たちが海外に多数いて、日本人が教える価値は十分ある。

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活躍の舞台は、世界に

期待されている日本

神田さんの市場分析、ご自身のご経験に基づいた話しが展開され、なかなか第一線で生き残る事が難しいセミナー業界で

長きにわたって競争力を維持された方の言葉には十分なリアリティを感じ取る事が出来ました。

製造業などと同じく国内市場に活路を見出す事は、もはや困難であるとの指摘ながら

方や海外に目を向けると、チャンスは広がっている。

神田さんご自身で開発されたフレームワークの「フューチャーマッピング」が

先日、海外市場(アメリカ他)リリースされ、神田さんが先頭切って挑戦されている状況。

神田さんの講演内容をピンチと感じたか、ブレイクスルーのヒントと解釈したか、

聞かれている方の認識によって、それぞれと思いますが、目の付け所次第でビジネスチャンスは拓けているという熱のある講演でした。

 


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