万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』読了

(2021年)6月下旬購入分を差し込みで読み始めた小説家万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』を読了。

<< 2021年6月27日投稿:画像は記事にリンク >> 西荻窪にある今野書店に行ってきた(伊野孝行さん『となりの一休さん』刊行記念フェア&清水克行教授『室町は今日もハードボイルド』サイン会 参加記

西荻窪にある今野書店往訪時に上/下巻セットでのサイン本販売に珍しさを感じ購入していたもの。

三つ子に与えられし、三様の能力

上下巻で計935ページに及ぶ大作で、

” 三秒とは泥棒稼業を繰り返すなかで判明した。榎土三兄弟が持つ特別な時間を指す。

たとえば、梵天は三秒だけのぞくことができる。自分の身体から離れた意識が、空間を漂ったのち、舞い戻ってくるまでの時間だ。・・中略・・

同じく梵人にも三秒がある。未来を知覚できるといっても、一日後、一ヵ月後、一年後といった長期的スパンではなく、あくまで目先の未来だけ ・・中略・・

最後に控えるのは梵地だが、彼の場合、少々ややこしい。・・中略・・ 「外国語を聞き取るとき、日本語と語法がちがうのに、意味がリアルタイムでつかめるのって、何だか変だなと思っていたんだよね。・・中略・・

つまり、これって相手がまだ言っていない後に続く言葉が、先に頭に流れこんでいる、という現象なのかもしれない。”(p82-84)

という特殊能力を持った同日に生まれた梵天、梵地、梵人の三つ子が、謎の女性に目をつけられ、

“「見つけてほしいものがあるの。あなたたちじゃないと、見つけられないものよ。”(p278)

と強引な依頼を引き受けざるを得ない状況に追い込まれ、訳も分からず自衛隊入隊希望者として駐屯地他に送り込まれ、

そこから異例の形でイラク行きを命じられと・・目まぐるしく変わる状況下、謎の場所に辿り着いたあたりまで。

壮大な冒険劇の結末や、いかに・・

全935ページのうち445ページ読み終えたことになりますが、情報量の多さ、場面転換で話しの筋を失いそうになっても、

購入本に書かれていたサイン、落款 & スタンプ

そこに至るまでの要約が適宜挿入されており、中途から加速し、既に下巻の100ページ超まで到達。

帯に「呆れるほど予測不能」とある通り、

ありえないほど壮大 x 呆れるほど予測不能『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』の帯

想像を超えていく展開からエンディングに導かれていく予感ですが、夏のまとまった時間を活用して、いつもとは異なる深度で後半を楽しんでいきたいです。


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