フィリップ・K・ディックが描いた映画『ブレードランナー』の原作本で描いた世界:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』読了

映画『ブレードランナー』↓

の原作本としてお馴染み『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読了.-

『ブレードランナー』は遥か昔に鑑賞していたものの、辛うじてパッケージのデザイン程度の記憶にとどまり、

内容の方は、ほぼゼロからという状態。電車などの移動時間中に断続的に読み進めていくには

背景の特殊性や登場人物の多様性など、筋を追いづらかったですが、

中盤あたりからバウンティーハンター(賞金稼ぎ)とアンドロイドの戦いがクローズアップされてからは、

読み進めていくのが楽しくなっていった時間経過。

なお、浅倉久志さんによる「訳者あとがき」では

” 火星から脱走してきた八人のお尋ね者のアンドロイドとそれを追う警官ーという、一見アクション・スリラー風なプロットを土台に、

「人間とは何か?」という大きなテーマに取り組んだのが、この長篇 “(p324)

というように内容が紹介されています。

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未来世界を舞台に「人間」に迫った名作

古本で購入しましたが、巻末に「二〇一四年八月十五日 六十九刷」 とあり、初版が一九七七年三月であったことから

この部分からだけでも、時代を超えた名作ぶりが垣間見えますが、

他者にない原作者フィリップ・K・ディックの描く独特の世界観、未来世界が

読者の好奇心を刺激する感じは、話しの理解度以上に良く理解出来ました。

これを機に『また、ブレードランナー見てみよう』と、文字だけで世界観を再現し切れなかった部分は、後日映像で補いたいと思います。

 


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