パウロ・コエーリョの語り継がれる名著『アルケミスト 夢を旅した少年』を読んでみた(読了記)

” ある雑誌の特集によれば、パウロ・コエーリョは世界中で最も多くの人に読まれている五十人の作家の一人にあげられているとのことです。

彼の作品の中で世界中で最も広く読まれているのが本書、「アルケミスト」です。

ブラジルでは勿論のこと、フランスやイタリアなどでもベストセラーリストの1位に何回も顔を出し、各国で文学賞を獲得しています。

しかも、この本は十年に一度、現れるか否かの名著であると言われており、これからもずっと、人々に末永く読みつがれ、多くの人々の心をゆり動かしてゆくことでしょう。”(p199)

と、本の「あとがき」に書かれてある語り継がれている名著パウロ・コエーリョ著『アルケミスト』を読了。

これまで本の題名は耳にする機会はありながら、手に取るまで至っていませんでしたが、

先日読了した『ホワンの物語   成功するための50の秘密

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の「訳者あとがき」に

” パウロ・コエーリョの『アルケミスト』もぜひ読んでいただきたいと思います。”(p331)

の一文があり、決め手に。

旅を通じ「生きる」本質に迫るストーリー

ストーリーは『ホワンの物語』と同様に、主人公が旅に出て、道中の出逢い、出来事を通じて、成長に、読者に人生を説いていく内容。

描写が細かく、行間を読ませるようなところもあり、読み進めていて、雲を掴むような感覚もありましたが、

” 人は、自分の必要と希望を満たす能力されあれば、未知を恐れることはない “(p90)

” おまえにとって、クリスタルをみがくことは、否定的な考えから自分を自由にすることなのだよ “(p96)

” 彼は世界中で話されていることばの最も重要な部分 ー 地球上のすべての人が心で理解できることば ー を学んだのだった。それは愛だった。”(p110)

” 夢を追求してゆくと、おまえが今までに得たものをすべて失うかもしれないと、心は恐れているのだ “(p153)

” 傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。

夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ “(p154)

” 自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。

しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ “(p168)

といった教訓に、示唆が、読書を通じて得られます。

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世界各国で支持される普遍性

付箋した箇所を抜粋しましたが、読者の置かれている状況等によって、刺さる箇所はそれぞれであろうと。

自分自身の状況が今と異なれば、ストーリーで描かれている世界にのめり込んでいったり、違う箇所に目を見開かせられたり・・

本書を読むタイミングによって差異はあれども、

世界的に読者の支持を得て読み継がれている事実が、

何より、本の質を担保しているのだと思います。

 


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