爆笑問題 太田光さんが描いた混沌の世界から見出された希望:『笑って人類』読了

爆笑問題 太田光さんの書き下ろし小説『笑って人類!』を読了。

狙っていたサイン本をなかなか入手出来ず、発売日から1ヶ月ほど経過した時期、帰路何気にアクセスしたTwitter情報から即

すれ違いを等を経てギリギリ入手叶ったサイン本

発信元の書店に向かい・・何とか最後の1冊を入手していた経緯。

混沌の世界情勢、その行く末・・

本書は、現実世界の国際政治を小説に落とし込み、

” 「・・・お伝えします・・・たった今、マスターズ会議の会場であるシルバードームが・・・まさか・・・信じられない・・・これはテロだ・・・テロが起きたと思われます・・・世界はいった・・・」”(p31)

世界平和を希求する各国首脳が会する場が、一転テロの凄惨な現場と化してしまい、公に出来ないような事情からその場に居合わせることが出来なかった支持率0%のピースランド富士見幸太郎首相に、

突如お鉢がフロンティア合衆国大統領職のお鉢が回ってきたアン・アオイ大統領首席補佐官らが中心となって、混乱の世界から世界に光明を見出していく過程が話しの軸となっています。

購入本に書かれていたサイン(+落款)

ピースランドは日本、フロンティア合衆国はアメリカと読み替えられ、起承転結は太田光さん流のファンタジーということになりますが、

ご多忙であろう最中「よく500ページ超に及ぶ作品を書き上げられたなぁ」と冗長に感じられた点は否めずも、お笑いの世界にとどまらず社会問題、政治領域にも視点を注がれているスタンス/思いが内容に込められ、一端として表されたものであろうと本の厚みとともに熱量を感じさせられた作品でありました。


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