高城剛さんに学ぶ、未来の健康、個々が未病の段階で防ぐことができる世界:『不老超寿』読了

高城剛さんが夏(8月)に上梓された『不老長寿』を読了。

” 本書は数百万円をかけて、世界中の最先端医療検査を受けた男の人体実験記録である。それらの中で、日本での検査が可能で、かつ効果的と僕が思うものを書き出した。”(p16)

と、本書の始まり「はじめに」で本が定義されています。さらに読み進めていくと馴染みのない医学的な専門用語が散見され、

読み流すところもありましたが、ショッキングな事実の開示に、認識を改めさせられることが多々あり、例を挙げると・・

” たとえば水銀はマグロなどの大型の魚介類から、カドミウムは喫煙や排気ガスなど日常生活から、微量ながら簡単に体内に入り込んでくる。

特に周囲を海で囲まれ、他の民族より多くの魚を食べる日本人は、欧米の人たちと比べ、体内の水銀の蓄積が数倍も多い。”(p110-111)

或いは、

” いわゆるアレルギーは、食物でも何でも、体が受け付けないとすぐに反応が出る「即時型(IgE)」だけだと思われていた。

ところが、「遅発型(IgG)」は、即時型と同じように体は受け付けなくとも、すぐには反応が出ず、数時間から数日後に不調をきたすアレルギーを言う。

ある朝起きると、どうも体が重くて不調なのだが、誰も、まさか2日前の夜に食べた「アレ」がその原因だったと考えることはないだろう。”(p63)

などなど、

初めて知るに至った(健康に関する)実態に、本書では主に予防という観点から病気が発症する前で講じられる様々な検査法が示されています。

そして、これからの時代を・・

” ヘルスケアディバイスは、データを含め、まだまだ個人のものだが、今後契約している医療機関やパーソナルトレーナー、コンサルタント等に送られ、随時判断やアドバイスを仰げるような広域なシステムに広げられるだろう。

それは、身体情報のデジタル化やクラウド化だけではなく、健康や病気に対するアプローチをまったく異にする、新たな医療業界への挑戦にも思える。

なにしろ、顧客は施設を訪れず、オンラインで24時間ケアされる、いままでとはまったく違うサービスや取り組みが行われるようになるからだ。

今後は、顧客がどこにいても、異変があれば担当者の端末にワーニングが鳴るようになるだろう。

音楽配信サービス同様、近い将来医療も月極定額のようなサブスクリプションモデルになる可能性を持っている。”(p159-160)

また、このことに関連して

” テクノロジーによって、個々が未病の段階で防ぐことができる世界は、多くの医者が必要なくなる世界でもある。

世界中でつながるビッグデータとAI(人工知能)によるEBM(Evidence Based Medicine)クラウドにアクセスする個々人によって、多くの医療関係者が仕事を失う可能性が否めない。

そのうえ、製薬会社の存在も脅かされることになると予測される。

つまり、日本人の余生は、民主化されたテクノロジーを持つ個人と、医療業界という既得権益者との戦いの場になるだろう。”(p11)

と高城剛さんらしく、明に暗に蓋然性が高いであろう近未来の姿についても言及されています。

「未来の健康」への大いなるパラダイムシフト

本の序盤、日本の社会保障制度に関して、

” 厚生労働省幹部の匿名インタビューによれば、破綻の時期はあと数年後だという。

事実、そう遠くないうちに保険診療は5割負担、そして7割負担になっていくだろう。

これは、経済成長率より社会保険増が大きいからで、時間の問題に過ぎない。”(p10)

として、個々人が頭の中を

“「未来の健康」とは、先天的、後天的双方の要因をあらゆる検査によって見つけ出し、罹る確率の高い病気を未然に防ぐための対策や生活習慣を、可能な限り早いうちから身につける「健康マネージメント力」にあるのだ。”(p157)

と、大転換させる必要のある時代が、否が応でも間近に迫っている現実が説かれています。

冒頭、高城剛さんの

” 数百万円をかけて・・・  “

の一文から本書で紹介されている検査法の多くは、まだ気軽に受けられる水準ではないように捉えたところもありますが、

救いは価格がどんどん低廉化しているのは世の趨勢で、まずはお金をかけることなく個人で出来る、健康に対する意識、生活習慣に関する改善を強く心がけていくところからですね〜

 


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