青山繁晴議員が鳴らす日中の近未来への警鐘:『日中の興亡2025』読了

先日、中間記⬇︎をアップロードした青山繁晴参議院議員の

<< 2020年1月23日投稿:画像は記事にリンク >> 青山繁晴議員が鳴らす日中の近未来への警鐘:『日中の興亡2025』読み始め

『日中の興亡2025』を読了。

今、そこにある現実と危機

350ページに迫るボリューム思いの外、早く読了に至りましたが、書かれてある文は読みやすくも内容は重たく

 ” 中国が一番恐れていることは、とにかく日本が目を覚ますことである。

中国だけではない。北朝鮮も韓国もロシアも、みんな日本が目を覚ますことを恐れている。目を覚ますというのは、以下のようなことだ。

日本は自らのオリジナルな民主主義の歴史を裏切ってナチと連携してしまった。東京裁判が正しかったのではない。

しかし負けたら、あのような裁判になるのは、予想していなければならない。それがいやなら最初から戦うな、と言わざるを得ない。”(p183)

本書に繰り返し述べられていることですが、

” 軍事力を背景に置いていないと、外交にならない。何を言っても、どこの国も聞いてくれない。”(p 337)

その裏側には

” 自衛隊は、その戦力だけからみれば、むしろ世界最強に近いレベルの軍隊だ。

その事実をもっとも知らないのは皮肉にも、年間五兆円の税金で自衛隊を養う日本国民である。”(p195)

との現実があるものの

” 自衛隊の優れた力を使えなくしているのが九条だと、中国共産党とその幹部は、わたしたち日本国民より遥かに正確に知っている。”(p342)

というのも片側で横たわる現実。武装化を訴えたいのではないですが、現実に備えることが出来なくなっている事態を知らしめられ、

本の結びでの

” 日本国民のぼくらの生き方が問われる。愛するひとを護らずして、何の人生だろうか。”(p399)

が、ズシンと響いてきます・・

刻々と刻まれし現実

元(オリジナル)の『日中の興亡』が上梓された二〇〇八年七月から今回の新書化で、

内容がアップデートされていることになりましたが、現実は本で示されていたように、或いは

” 国際社会では逆転情報、要は国家による嘘情報だけがまかり通っている。

国民は海外で日本についてどんな虚偽が中国や韓国から報じられているかについて、多くの場合、ほぼ無関心だ。

その理由は国民にあるのではなく、日本政府がろくすっぽ反撃しないことにある。

わたしは国会議員になってから何度も何度も、自由民主党の部会などで「中国の尖閣に日本が不当に侵犯したので排除したと世界へ中国が報じています」と指摘し、自由民主党の衆参両議員から驚きの声が漏れた。”(p333-334)

の一文からも、類する事態が各所で蓄積されていっていることが伝わり、より厳しく推移している現実が想像されます。

今、現在、習近平国家主席の国賓としての訪日が議論の対象となっていますが、

“「中国と事を構えると、日本経済への影響が大きすぎる。それがあるんだと思いますよ。外務省も総理官邸も」”(p334)

実際、そうであろう蓋然性は昨年(二〇一九年)からギスギスしている日韓関係からも予想されることで、

劇的な変化は(おそらく)なかろうとも、二〇二〇年が一つ日中関係の節目になるであろうと、

これから読む『その通りになる王道日本、覇道中国、火道米国』 と合わせ、自身の現実感を高めていきたく思います。


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