白井聡さんが説く、今こそ『資本論』から学ぶべきこと:オンラインセミナー「アフターコロナに役立つ武器としての『資本論』」参加記

(この前の)日曜日は、

<< 2020年8月24日投稿:画像は記事にリンク >> 青山繁晴議員の独立講演会に参加して、知られざる面に軽く衝撃を受けてきた:第101回独立講演会 参加記

⬆︎「独立講演会」の前に・・

在宅で京都精華大学教員白井聡さんの「アフターコロナに役立つ武器としての『資本論』」と題されたオンラインセミナーに参加。

実施はウェビナーで、2014年頃しばしば参加していたものの久々の形態で、書店(丸善 丸の内本店)主催イベントとなると初。

なお、タイトルに掲げられた「アフターコロナ」は必ずしも内容に関連づけられていないとのこと。

今、なぜ『資本論』なのか?

白井聡さんの新刊『武器としての「資本論」』は、書店でも目立つ赤々した装丁とも意識には入っていたものの

「出来たらサイン本が良いな」と距離を取っていたところ、検索に本イベントがかかり、反応していた経緯。

最初60分は白井聡さんの講義で、本書を出版するに至った経緯について。

大学の講義でマルクスについて教えようとやってきたが、学術的見地良いものは出ているものの、(書学者向けに)教科書にするに適当な教材が見当たらず思案していたところ

自身で、如何に『資本論』が凄いのかをゼロから考える入門書を作りたかったとの考えに至ったと。

講義中の一コマ

日本人が今『資本論』を学ぶ必要性について、学歴が優秀な人たちでも会社、或いは入社前の研修で精神的に追い詰められ、死を選ぶケースが散見され、

社会の中で生き延びていく上で、大切なことが教育の場で教えられていない点を指摘。

『資本論』では、自然のロジックと資本のロジックは、どこまで行っても交わらないことについて示され、無理矢理一つに出来るものではないことを学べる。

そこから話しは、包摂(Subsumption)に移行。形式的包摂と実質的包摂に分かれ・・ といった具合に展開。

講義において一連の流れを掴めたつもりも、詳しいことはこれから郵送されてくる書籍で振り返りながら、理解を深めたく思います。

今、再びの『資本論』

白井聡さん登壇イベントは昨年(2019年)8月以来で ↙️

<< 2019年8月8日投稿:画像は記事にリンク >> 斎藤幸平 編著『未来への大分岐』刊行記念トークイベント 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 大分岐の時代の未来会議 斎藤 幸平×白井 聡 参加記

1年ぶり。

例えば安倍政権を例にすると、直後に参加した(上掲の)「独立講演会」と180°違う立場を取られている方となりますが・・

社会の問題点を的確に指摘されていて内容は理解しやすく、自分自身、学生時代にカリキュラムに沿ってマルクス経済学の単位も履修したはずながら

体系的理解も全然出来ていないであろうことも分かり(苦笑)

ウェビナー&本(=『武器としての「資本論」』)で、良き学びの機会としたく思います。


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