「百田尚樹」カテゴリーアーカイブ

百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:文庫版『カエルの楽園2020』読了

作家 百田尚樹さんの『カエルの楽園2020』を読了。

文庫化に先立って公開されたウェブ掲載版⬇︎

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を読んでいたのが、(2020年)5月中旬。

3ヶ月程度の期間の短さの割りには既読感のようなものを覚えず、百田尚樹さんのツイートで

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はtweetにリンク)

相応に書き換えも行われたことも影響してのことでしょうが、読みどころは

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百田尚樹さんと江崎道郎さんが、日本の近未来に鳴らした警鐘:『危うい国・日本』読了

作家 百田尚樹さんと、安全保障、インテリジェンスに精通されている評論家 江崎道朗さんとの共著『危うい国・日本』を読了。お二人の対談によって進行。

虎ノ門ニュース」を視聴していて、江崎道朗さんの専門性に触れ「何か(著書を)一冊」と思い、本書に手が伸びていた経緯。

冒頭、百田尚樹さんが担当された「はじめに ー 日本を危機に陥れる「デュープス」をご存知ですか?」で

” 今回の新型コロナウイルス(中国肺炎)は、もしかしたら私たち国民と政府を目覚めさせるきっかけを与えてくれたかもしれません。

それは「国を守る」「国民の命を守る」とはどういうことかを私たちが初めて考えることができたからです。”(p2)

と記され、門田隆将さんの『疫病2020』⬇︎

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での展開されていた論と通底する内容ですが、

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石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』読了

前々回、中間記⬇︎ をアップロードした

<< 2020年8月19日投稿:画像は記事にリンク >> 石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』中間記

石戸諭さん著『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』を読了。

引き込まれる 普通の人々

(中間記後)読み進めた第二部は

” 百田尚樹とは「ごく普通の感覚にアプローチする術を感覚的に知る人」であり、百田現象とは「ごく普通の人」の心情を熟知したベストセラー作家と、「反権威主義」的な右派言説が結び付き、「ごく普通の人」の間で人気を獲得したものだというのが、第一部の結論である。”(p111)

を受け、

“「私は、教科書に従軍慰安婦が載らなければ、従軍慰安婦の問題なんか論じることはなかった。”(p131)

と、藤岡信勝東京大学元教授の問題意識に端を発した教科書問題について取り組んだ「つくる会」が辿った軌跡を中心に論が展開されていきます。

購入本に書かれていたサイン

自分的にしばし正念場が続きましたが、ページを重ねていく中で、本書を読み解いていくキーワードである「普通の人々」に言及された

” 熱心な運動家を動員するだけでは全く足りず、「良き観客」が参加して初めて初めて突き動かすことができる。

そのために運動は楽しくやる必要がある。なぜなら、楽しくないところに「常識」を持った「普通の人々」は集まらないのだから、正論である。”(p201)

或いは

” 彼(註:小林よしのり)にとって「観客」とは、一貫して「実は常識あるフツーの感覚の人々」である。

「読者」=普通の人々に対する絶対的な信頼と、自分こそがメッセージを彼らに届けられるというプロとしての自負もある。

小林は自分の武器を「常識」という言葉で表している。”(p214)

の前段を踏まえての

” 特に小林と百田は、「普通の人々」への絶対的な信頼をベースに「ポピュラリティ」を得た、第一級の「ポピュリスト」だ。”(p251)

といった箇所から、本全体的ではないものの理解の及ぶ範囲での学びを得られたように。

小林よしのりさんが耕した「右」の市場

興味深かったのは、小林よしのりさんが自身の代表作である『戦争論』を振り返り、

” 「『戦争論』以降、言論空間で何が変わったかといったら、左翼本が売れなくなった。

わしが新しい市場を作ってしまったということだよね。右方面に。

わしが、ブルドーザーでばあーっと地ならしして、はい、ここに市場ができましたっていう状態になった。”(p256)

と分析されているパート。

後日、百田尚樹さんから本書にサインを入れて頂きました。

小林よしのりさんの著書にまったく手が伸びていなかったこれまで、むしろ本書で言う左側の人との先入観もありましたが、

百田尚樹さんが支持を集める源流に、このような経緯があったのかと学習。

さておき、日ごろ自分自身が大衆であるとの意識は持ち合わせいないながら、

時代の風を正面から受け、これも本書で語られている

” 百田の作品を貫くキーワードを一つ挙げるならば、それは加藤(註:加藤典洋)も指摘するように「感動」である。

・・中略・・

百田の物語を読み、感動できる人は世の中では多数派である。”(p288)

と、その渦の中の一人として(笑)嫌な気持ちでもないですが 、本書を手に取った時点で期待した「自分が如何にして百田尚樹さんに寄せられていったのか」を客観視出来た感覚に読み応えを覚えました。

百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』読了

断続的に約10日に及んで読み進めていた

<< 2020年7月11日投稿:画像は記事にリンク >> 百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』中間記

作家 百田尚樹さんの『地上最強の男  世界ベビー級チャンピオン列伝』の全506ページを先ほど読了。

本書の真打ちとでも云うべき、キャシアス・クレイ/モハメド・アリは

” ヨハンソンを弄んだ黒人青年の名前はキャシアス・クレイ、後のモハメド・アリで、十九歳になったばかりだった。”(p371)

371ページ、第19章(冒頭)にして登場。

モハメド・アリという衝撃

当初はNOI(ネーション・オブ・イスラム)、マルコムX等との関係から世間から距離を置かれながらも、

帯びたスター性に、仕掛けた過激な舌戦に、試合を重ねるごとに見せつけた実力に、

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百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』読み始め

作家 百田尚樹さんが、ボクシングで歴代の世界ヘビー級チャンピオンを一冊にまとめた

地上最強の男  世界ヘビー級チャンピオン列伝』を読み始めてから

 第一章「ボストン・ストロング・ボーイ」

 第二章「ジェントルマン・ジム」

 第三章「ルビー」

 第四章「ボイラーメーカー」

 第五章「ガルベストンの巨人」

 第六章「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」

 第七章 放浪のチャンピオン

 第八章「マナッサ・モーラー」

 第九章「戦う海兵」

 第十章「動くアルプス」

 第十一章「シンデレラマン」

 第十二章「褐色の爆撃機」

 第十三章 世紀の一戦

 第十四章 無敵のチャンピオン

 第十五章 黄昏の王者

 第十六章「シンシナティ・コブラ」

 第十七章「ブロックトンの高性能爆弾」

 第十八章「ボクシング界の紳士」

 第十九章「ビッグ・ベアー」

 第二十章「ホラ吹きクレイ」

 第二十一章 モハメド・アリ

 第二十二章「スモーキン・ジョー」

 第二十三章 アリの復活

 第二十四章「ビッグ・ジョージ」

 第二十五章 キンシャサの奇跡

と、これだけ読み内容の想像がつく方は相当なボクシング通となるでしょうが、

実に全二十五章 506ページに及ぶ大作の 第六章「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

地上最強の男とは

本書を開いた冒頭の 序章  に

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百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:『カエルの楽園2020』読了

(2020年の)いわゆるゴールデンウィーク期間中の一部で限定公開された小説家 百田尚樹さんの

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はツイートにリンク)

『カエルの楽園2020』を読了。

オリジナル  << 2017年1月8日投稿:画像は記事にリンク >> 百田尚樹さんが寓話を通じて問うた、日本が置かれている現状、日本が迎え得る未来:『カエルの楽園』読了

感染症拡大防止に見え隠れした危うさ

舞台は再び、平和であった頃のツチガエルが棲まうナパージュをアマガエルのソクラテスとロベルトが訪れ、

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百田尚樹さんがユーモアを交え下した「社会」「政治」「国際」ニュースへの鉄槌:『偽善者たちへ』読了

作家 百田尚樹さんの『偽善者たちへ』を読了。

どのような背景から本書が出版されたのかというと、

” この本は有料個人サイト「百田尚樹チャンネル」の会員向けに配信しているメールマガジンの文章に加筆・修正してまとめたものです。”(p3)

というもので、内容は

 第一章 薄っぺらい正義

 第二章 人権派という病

 第三章 平和という麻酔

 第四章 韓国と中国の本質

 第五章 野党の愚

との章立てに基づき、

矛先が向けられたのは人権派弁護士に、隣国政府などで、ズバッと読み手に速球(ときに豪速球)が投げ込まれてきます。

帯、裏面

話題選択に妙あり

全238ページに及んで正論が繰り広げられると疲労してしまいそうなところトピック選択が、

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百田尚樹さんと有本香さんが導き出した「天皇とは何か」への解:『「日本国紀」の天皇論』読了

作家 百田尚樹さんとジャーナリスト 有本香さんの共著『「日本国紀」の天皇論』を読了。

お二人の共著といえば、

<< 2019年1月11日投稿:画像は記事にリンク >> 百田尚樹さんと有本香さんが明かす『日本国紀』に込めた思い:『「日本国紀」の副読本 学校で教えない日本史』読了

年初に読んでいた ⬇︎

がありましたが、本書は

” 私は『日本国紀』(幻冬舎)を執筆中、日本という国のことを考え続けました。私たちの国はどうしてできたのだろう。

国の形はどういうものだろう。国の核はどこにあるのだろう。そして人々を支えているものはなんだろう、と。

古代から現代までの歴史をめぐる旅を終えた時、見えてきたものがありました。それは日本という国は、天皇を中心とする家族のような国家だったということです。”(p4)

という百田尚樹さん執筆の「まえがき」に始まり、刊行に至った背景を有本香さんが

” しかし実は、『日本国紀』の最大のテーマであった「天皇」については語らずじまい。なぜなら、それはあまりにも大きく重く、かつ深いテーマだからでした。”(p254)

と「あとがき」で述べられており、その「あまりにも大きく重く、かつ深いテーマ」に果敢に斬り込まれた著書。

即位礼正殿の儀の日に、百田尚樹さん、有本香さんに頂戴したサイン

天皇陛下と日本、日本人

本編は、主にお二人の対談によって進行していきます。内容の一部を抜き出すと、

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