「百田尚樹」カテゴリーアーカイブ

百田尚樹さんが迫った人生を激変させる目から鱗な時間の本質:『百田尚樹の新・相対性理論』読了

小説家 百田尚樹さんが、「時間」の本質に斬り込んだ『百田尚樹の新・相対性理論』を読了。

本書を読んだ方々から「もっと早くこの本に出会っていれば・・」といったレビューが百田尚樹さんのもとに寄せられていたとの状況から

物色していたサイン本を見つけ、購入.-

(2021年)2月初旬の購入時から楽しみにしていた著書。

伸び縮みする時間

本書は「週刊新潮」誌上での連載が、加筆修正などを経て書籍化されたもの。まず冒頭の「はじめに」で

” 人類は「長生き」のために、とんでもないことを考えました。それは医学や栄養学とは全く異なるアプローチの発想です。

このアプローチはまさに画期的なものでした。人類が他の人類を圧倒し、凄まじい発展を遂げることができたのは、実はこのおかげなのです。その発想とはどういうものか?

それは「時間の概念を変える」ということです。

・・中略・・

私はこの発見を「新・相対性理論」と勝手に名付けました。

約百年前、アルバート・アインシュタインが「相対性理論」を発見し、「時間」が伸びたり縮んだりするものだと理論的に説明して、世界をあっと言わせました。

・・中略・・

さらに言えば時間は重力によっても進み方が変化します。それらは世紀の発見と言えるものでしたが、実は人類は何万年も昔から、時間が伸びたり縮んだりすることを知っていたのです。

そう、人類は「時間の概念を変える」ことで、「長生き」が可能だということに気付いたのです。”(p10)

と示され、

本書で斬り込まれる時間(帯、裏面)

本編で

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百田尚樹さんのミステリー『野良犬の値段』に存分に惹き込まれた(読了記)

小説家 百田尚樹さんが、昨年(2020年)末出版した話題のミステリー『野良犬の値段』を読了。

百田尚樹さんご自身の自信作にして、情報番組等でも取り上げられた話題作.-

当初500ページに迫る分量に加え、ストーリーがしっかり頭に入るよう電車移動など雑念の入る状況を排除した形でのスケジュールを見計らっていましたが、

読み始めから早々ページをめくるスピードに加速感がつき、程なく事前の杞憂を吹き飛ばされ、在宅時間を最大限活用し快調に読了に至りました ^^

百田尚樹さんに頂戴したサイン

謎めき、そして突きつけられるメッセージ

話しは、突如インターネット空間に立ち上げられた謎の誘拐サイトに端を発し、

” これまで企業に身代金を要求する事件はいくつもあった。しかしそれらは役員や社員を誘拐している。

・・中略・・

しかし今回、誘拐された人物は全員ホームレスだと言われている。”(p85)

と奇異な設定の下、

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百田尚樹さんが紐解き警鐘を鳴らした日本国憲法:『百田尚樹の日本国憲法』読了

百田尚樹さんの『百田尚樹の日本国憲法』を読了。

本書は、

 第一章 日本国憲法はおかしい

 第二章 第九条に殺される

 第三章 この国はどうやって守られてきたか

 第四章 日本における「天皇」の存在

 第五章 憲法誕生時にしかけられた罠

 終章 今こそ憲法改正を!

との章立てに沿って、第一章で

” 独立国家のための憲法ではないと感じる理由の一つは、緊急事態を想定した条文がないことです。

国民の命を脅かすような有事(他国の侵略や大災害)が起こった際は、通常の法律では対処できません。

また、時間的にとても間に合わないことがよくあります。こんな時、政府は超法規的な措置によって果断に対処する必要があります。”(p25)

第二章で

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百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:文庫版『カエルの楽園2020』読了

作家 百田尚樹さんの『カエルの楽園2020』を読了。

文庫化に先立って公開されたウェブ掲載版⬇︎

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を読んでいたのが、(2020年)5月中旬。

3ヶ月程度の期間の短さの割りには既読感のようなものを覚えず、百田尚樹さんのツイートで

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はtweetにリンク)

相応に書き換えも行われたことも影響してのことでしょうが、読みどころは

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百田尚樹さんと江崎道郎さんが、日本の近未来に鳴らした警鐘:『危うい国・日本』読了

作家 百田尚樹さんと、安全保障、インテリジェンスに精通されている評論家 江崎道朗さんとの共著『危うい国・日本』を読了。お二人の対談によって進行。

虎ノ門ニュース」を視聴していて、江崎道朗さんの専門性に触れ「何か(著書を)一冊」と思い、本書に手が伸びていた経緯。

冒頭、百田尚樹さんが担当された「はじめに ー 日本を危機に陥れる「デュープス」をご存知ですか?」で

” 今回の新型コロナウイルス(中国肺炎)は、もしかしたら私たち国民と政府を目覚めさせるきっかけを与えてくれたかもしれません。

それは「国を守る」「国民の命を守る」とはどういうことかを私たちが初めて考えることができたからです。”(p2)

と記され、門田隆将さんの『疫病2020』⬇︎

<< 2020年7月4日投稿:画像は記事にリンク >> 門田隆将さんが迫った新型コロナウイルスを巡る攻防の舞台裏:『疫病2020』読了

での展開されていた論と通底する内容ですが、

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石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』読了

前々回、中間記⬇︎ をアップロードした

<< 2020年8月19日投稿:画像は記事にリンク >> 石戸諭さんが迫った百田尚樹さんが時代の風を受ける深層:『ルポ 百田尚樹現象 愛国者ポピュリズムの現在地』中間記

石戸諭さん著『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』を読了。

引き込まれる 普通の人々

(中間記後)読み進めた第二部は

” 百田尚樹とは「ごく普通の感覚にアプローチする術を感覚的に知る人」であり、百田現象とは「ごく普通の人」の心情を熟知したベストセラー作家と、「反権威主義」的な右派言説が結び付き、「ごく普通の人」の間で人気を獲得したものだというのが、第一部の結論である。”(p111)

を受け、

“「私は、教科書に従軍慰安婦が載らなければ、従軍慰安婦の問題なんか論じることはなかった。”(p131)

と、藤岡信勝東京大学元教授の問題意識に端を発した教科書問題について取り組んだ「つくる会」が辿った軌跡を中心に論が展開されていきます。

購入本に書かれていたサイン

自分的にしばし正念場が続きましたが、ページを重ねていく中で、本書を読み解いていくキーワードである「普通の人々」に言及された

” 熱心な運動家を動員するだけでは全く足りず、「良き観客」が参加して初めて初めて突き動かすことができる。

そのために運動は楽しくやる必要がある。なぜなら、楽しくないところに「常識」を持った「普通の人々」は集まらないのだから、正論である。”(p201)

或いは

” 彼(註:小林よしのり)にとって「観客」とは、一貫して「実は常識あるフツーの感覚の人々」である。

「読者」=普通の人々に対する絶対的な信頼と、自分こそがメッセージを彼らに届けられるというプロとしての自負もある。

小林は自分の武器を「常識」という言葉で表している。”(p214)

の前段を踏まえての

” 特に小林と百田は、「普通の人々」への絶対的な信頼をベースに「ポピュラリティ」を得た、第一級の「ポピュリスト」だ。”(p251)

といった箇所から、本全体的ではないものの理解の及ぶ範囲での学びを得られたように。

小林よしのりさんが耕した「右」の市場

興味深かったのは、小林よしのりさんが自身の代表作である『戦争論』を振り返り、

” 「『戦争論』以降、言論空間で何が変わったかといったら、左翼本が売れなくなった。

わしが新しい市場を作ってしまったということだよね。右方面に。

わしが、ブルドーザーでばあーっと地ならしして、はい、ここに市場ができましたっていう状態になった。”(p256)

と分析されているパート。

後日、百田尚樹さんから本書にサインを入れて頂きました。

小林よしのりさんの著書にまったく手が伸びていなかったこれまで、むしろ本書で言う左側の人との先入観もありましたが、

百田尚樹さんが支持を集める源流に、このような経緯があったのかと学習。

さておき、日ごろ自分自身が大衆であるとの意識は持ち合わせいないながら、

時代の風を正面から受け、これも本書で語られている

” 百田の作品を貫くキーワードを一つ挙げるならば、それは加藤(註:加藤典洋)も指摘するように「感動」である。

・・中略・・

百田の物語を読み、感動できる人は世の中では多数派である。”(p288)

と、その渦の中の一人として(笑)嫌な気持ちでもないですが 、本書を手に取った時点で期待した「自分が如何にして百田尚樹さんに寄せられていったのか」を客観視出来た感覚に読み応えを覚えました。

百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』読了

断続的に約10日に及んで読み進めていた

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作家 百田尚樹さんの『地上最強の男  世界ベビー級チャンピオン列伝』の全506ページを先ほど読了。

本書の真打ちとでも云うべき、キャシアス・クレイ/モハメド・アリは

” ヨハンソンを弄んだ黒人青年の名前はキャシアス・クレイ、後のモハメド・アリで、十九歳になったばかりだった。”(p371)

371ページ、第19章(冒頭)にして登場。

モハメド・アリという衝撃

当初はNOI(ネーション・オブ・イスラム)、マルコムX等との関係から世間から距離を置かれながらも、

帯びたスター性に、仕掛けた過激な舌戦に、試合を重ねるごとに見せつけた実力に、

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百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』読み始め

作家 百田尚樹さんが、ボクシングで歴代の世界ヘビー級チャンピオンを一冊にまとめた

地上最強の男  世界ヘビー級チャンピオン列伝』を読み始めてから

 第一章「ボストン・ストロング・ボーイ」

 第二章「ジェントルマン・ジム」

 第三章「ルビー」

 第四章「ボイラーメーカー」

 第五章「ガルベストンの巨人」

 第六章「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」

 第七章 放浪のチャンピオン

 第八章「マナッサ・モーラー」

 第九章「戦う海兵」

 第十章「動くアルプス」

 第十一章「シンデレラマン」

 第十二章「褐色の爆撃機」

 第十三章 世紀の一戦

 第十四章 無敵のチャンピオン

 第十五章 黄昏の王者

 第十六章「シンシナティ・コブラ」

 第十七章「ブロックトンの高性能爆弾」

 第十八章「ボクシング界の紳士」

 第十九章「ビッグ・ベアー」

 第二十章「ホラ吹きクレイ」

 第二十一章 モハメド・アリ

 第二十二章「スモーキン・ジョー」

 第二十三章 アリの復活

 第二十四章「ビッグ・ジョージ」

 第二十五章 キンシャサの奇跡

と、これだけ読み内容の想像がつく方は相当なボクシング通となるでしょうが、

実に全二十五章 506ページに及ぶ大作の 第六章「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

地上最強の男とは

本書を開いた冒頭の 序章  に

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