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梅沢富美男さんが誘(いざな)う五七五の世界:『句集 一人十色』読了

俳優 梅沢富美男さんが詠んだ俳句の名作選主体に構成された『句集 一人十色』読了。

(2023年)6月に開催された重版記念サイン本お渡し&ツーショット撮影会で入手していたもの。

イベント概要と参加整理券No.1

本書は、テレビ番組「プレバド」をきっかけに俳句の世界に触れられるようになり、

傑作選五十句に加え、指南役の夏井いつきさんとの

”  夏井  私はしばらくの間、梅沢さんは役者の習い事の一つとして俳句をなさっていたのかと思っていたんですよ。

随分後になって、実は作ったことはなかったということをお聞きして。俳句の「五・七・五」につながる、七五調や五七調のリズムがセリフ回しで身体に染み付いていて、韻律の問題はすでにクリアしていらっしゃったんでしょうね。

他の人は指折っては、「五にならない」とかブツブツ言っていたりしています。韻律は簡単なように見えて身体がそのリズムを覚えるまでに時間がかかるものなんです。”(p69)

と門を叩いた時点で素養が身に付いていたとの回想に、

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工藤公康さんを一流投手に導いた虎の巻:『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く” 投球メカニズムとトレーニング “』読了

NPBで投手として224勝、監督としてチームを5度日本一に導いた工藤公康さんの『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く ” 投球メカニズムとトレーニング “』を読了。

内容は一先ずとして、サイン本の稀少性に反応して購入.-

当初、サイン本の稀少性に反応して、読むことまでは想定していなかったものの、とりあえずとチラ見してみたところ・・

(主たるテーマである投手育成の関心はないながら)興味深い記述もみられ「読んでみようかな」と方針転換。

本書は

 第1章 投手に必要な3つの柱

 第2章 ピッチングにおける運動連鎖

 第3章 技術習得のためのトレーニングピラミッド

  第4章 投手に走る意味はどこにあるのか?

 第5章 オフシーズンとシーズン中のコンディショニング

 第6章  試合で勝つための投球術

 第7章 医科学をどのように生かすか

と章立てされ、

” とにかく、投げる。投げて覚える。反復練習でなければ、身に付かない技術が必ずある。

なぜなら、反復することでしか、脳から筋肉への神経回路を作ることはできないからだ。”(p30)

という(練習の合理性/強化目的が明確化された上で)大前提から

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伊藤政則さんが紐解いたコロナ後のロックシーンと日本国内事情:『伊藤政則の”遺言” 4』読了

音楽評論家 伊藤政則さんのシリーズ化されているトークイベントが書籍化された『伊藤政則の”遺言”4』を先週末に読了。

サイン本入荷機会に反応して

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 X (画像は Post にリンク)*一部加工

購入していた著書。

前作  << 2021年10月7日投稿:画像は記事にリンク >> 伊藤政則さんが振り返ったロックの現場体験史と危ぶまれるこれから:『伊藤政則の”遺言” 3』読了

今回収録されているのは、2021年7月13日(「第1章 考察:2021年」)〜2023年3月27日(「第7章 興行事情の最前線」)開催の計7回。

実際に(オンライン)視聴していた回も含まれ、

<< 2023年4月8日投稿:画像は記事にリンク >> 伊藤政則さんが読み解いたMEGADETH武道館公演、LOUDPARK開催への舞台裏と当世チケット代事情:伊藤政則 の『遺言』オンライン・スペシャル8 視聴記

その分は復習的な意味合いとなりましたが、それら込みで興味深かった箇所を以下に転記すると・・

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ナイツ塙宣之さんが深掘りしたお笑い、M-1グランプリにうならされた:『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』読了

ナイツ塙宣之さんの『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』を読了。

出版当時(2019年8月)、ウェブ記事で話題になっていたのは承知していて、長らく興味を持っていたタイトル。

連日の高田馬場往訪で入手の塙宣之さんサイン本

(2023年)6月に参加したイベント時、塙信之さんが店舗用にサインされたものを翌日に買い求めていた経緯。

本書は、

” M-1は僕にとってトラウマ以外の何物でもありません。M-1決勝で計四本、ネタを披露したのですが、一度も「ウケた」という感触がなかったからです。

どうしたらウケるかだけを考え続けてきた僕にとって、これは全否定に等しい結果でした。予選ではどっかんどっかんウケていたのですが・・・。”(p19)

というM-1グランプリに傷を残した塙宣之さんの人生

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忌野清志郎さんが遺してくれた言葉にちょいと刺激を受けた:『使ってはいけない言葉』読了

(2023年)6月(9〜30日)に開催された『忌野清志郎 魂の言葉展 「君だけに書いてる手紙」』を訪れた際に購入していた忌野清志郎さんの『使ってはいけない言葉』を読了。

出典:百万年書房 X (画像は Post にリンク)

開催中、一時品切れになるほど反響を呼んでいたことを知り、会場のTSUTAYA BOOKSTORE恵比寿ガーデンプレイスに向かったのも本書入手が大きな目的でした。

無事、在庫を確保.-

2023年に読んだ忌野語録

本書は、

 Part 1  ぼくら夢を見たのさ

 Part 2  わかってもらえるのさ

 Part 3  いい事ばかりはありゃしない

 Part 4 うまく言えたことがない

 Part 5 つ・き・あ・い・た・い

 Part 6  あきれて物も言えない

にパート分けされ、生前の忌野清志郎さん語録が収められたもの。

『忌野清志郎 魂の言葉展 「君だけに書いてる手紙」』で入口に置かれた迫力のお姿

読書時、印象に残ったものを3つ以下に抜き出すと・・

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岸田奈美さんが綴った愛ある日常が改めて心に沁みた:『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』読了

岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』を読了。

(2023年)6月に開催された ↓

<< 2023年7月2日投稿:画像は記事にリンク >> 林要さんと岸田奈美さんのトークでLOVOTの愛あるテクノロジーを体感してきた:LOVOTの生みの親 林要さん×作家 岸田奈美さん 『温かいテクノロジー』刊行記念トークイベント&サイン会 参加記

岸田奈美さん登壇イベント時、サイン目当てに購入していた著書。

本書は、一昨年9月に読んでいた ↓

<< 2021年9月21日投稿:画像は記事にリンク >> 岸田奈美さんが綴った愛ある日常が心に沁みた:『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』読了

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の文庫版で、タイトルにある +かきたし の「表紙の絵の味」以外は一度読んでいたはずであるも、

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ココリコ遠藤章造さんをストレスフリーに導いたアホの破壊力:『吾輩はアホである』読了

ココリコ遠藤章造さんの『吾輩はアホである』を読了。

(2023年)6月、ナイツ塙宣之さんミニトーク&サイン会で訪れた芳林堂書店高田馬場店

買い逃したと思っていたサイン本をタイミング良く訪れ確保

サイン本が販売されているのを見つけ購入していた経緯。

出逢い x アホ に導かれた現在地

本書は、

” 僕は、芸人として決して「一流」とはいえません。それなのに、今でもこうして芸能界の端で、歩みを止めることなく、牛歩ながらゆっくり進んでこられているのは、奇跡以外の何物でもありません。

では、なぜこの奇跡が起き続けているのか。それは、出会ってきた人たちに恵まれていたから。縁とタイミングが奇跡的に重なり合い、出会ったみなさんに「おんぶに抱っこ」の状態でここまでやってきたわけです。

・・中略・・

かといって、誰もが気軽に「おんぶに抱っこ」してもらえるわけでもありません。

そんな中で、僕がたくさんの方々にお世話になり、生き馬の目を抜く芸能界で生き抜いてこられたのは、ひとことで言うと「アホ」だからです。”(p6-8)

と冒頭の「はじめに」での振り返りから始まる半生記。

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ナイツ塙宣之さんが綴った義父静夫さんとのゆる〜くクスッとさせられる日常:『静夫さんと僕』読了

ナイツ塙宣之さんの『静夫さんと僕』を読了。(2023年)6月に開催された

<< 2023年6月21日投稿:画像は記事にリンク >> ナイツ塙宣之さんの緩急自在のトークとサイン中の交流ひと時が楽しかった:『静夫さんと僕』発売記念ミニトーク&サイン会 参加記

ミニトーク&サイン会の対象書籍として入手していた著書。

本書は

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