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鴻上尚史さんに学ぶ、その場の空気に縛られない楽になる生き方:『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』読了

作家・演出家  鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない  生き苦しさからラクになる』を読了。

本書を開いたところの「はじめに」で、

” この本は、あなたの生き苦しさのヒミツをあばき、楽になるための方法を書いたものです。”(p iv)

と定義されており、本編で論旨の骨格を成すのは

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筒井康隆さんが描いた現実とファンタジーが入り混じった世界の十一の顛末:『おれに関する噂』読了

筒井康隆さんの『おれに関する噂』を読了。

一度耳にしたら(恐らく)忘れないであろうタイトルのインパクトに惹かれ

内容が気になって入手。もっとも内容については承知しておらず、「もしやエッセー集か?」と思いきや

 ・蟻

 ・おれに関する噂

 ・養豚の実際

 ・熊の木本線

 ・怪奇たたみ男

 ・だばだば杉

 ・幸福の限界

 ・YAH!

 ・講演旅行

 ・通いの軍隊

 ・心臓に悪い

なるタイトルが収録された短編集。

例によって主に移動時に読み進めることになったため、作品によってはバックグランドが頭にしっかり描き切れなかったものもありますが、

短編集のタイトルに掲げられた『おれに関する噂』は

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青山繁晴議員が読者に問うた日本、そして日本人:『不安ノ解体』読了

先週、中間記をアップロードした

<< 2019年4月25日投稿:画像は記事にリンク >> 青山繁晴議員が読者に問うた日本、そして日本人:『不安ノ解体』中間記

青山繁晴参議院議員の『不安ノ解体』を先月(2019年4月)中に読了。

国と憲法

その後(中間記)、読み進めた十の章以降には・・

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青山繁晴議員が読者に問うた日本、そして日本人:『不安ノ解体』中間記

青山繁晴参議院議員の新著『不安ノ解体』を読み始めて、

初っ端の源流の章から最終の大海の章に至る間、全部で十六の章があるうちの九の章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

本書は『月刊Hanada』二〇一六年六月号〜二〇一七年九月号の連載「澄晢録片片」に新たな題名が付され、改稿し、単行本化されたもの。

不安ノ正体

まず、

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重松清さんが読み手に問うた働くこと、そして生きること・・:『ニワトリは一度だけ飛べる』読了

作家 重松清さんの『ニワトリは一度だけ飛べる』

を読了。

発売直後のタイミングに入手。

3月上旬、ふらっと立ち寄った書店でサイン本を見つけたことがきっかけで購入。

購入本に書かれてあったサイン

冒頭、

” この物語は、平成の半ば頃、とある冷凍食品会社で起きた内部告発事件をめぐる。ささやかなゲリラ戦の記録である  ー。

筆者はこの物語を事件の直後、二〇〇二年から翌年にかけて、いったん週刊誌連載で発表したものの、

諸般の「事情」があって(小説と銘打ち、戦記というよりむしろ寓話に仕立てあげたつもりでも、やはり少なからぬ関係筋を刺激することになってしまったのだ)、単行本化を見送った。

しかし、平成が終わろうとする頃になって状況が大きく変わった。 (以下省略)”

と只ならぬ但書き?を受けて始まる本編は

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松浦弥太郎さんが振り返った走ることを習慣化して得られたもの:『それからの僕にはマラソンがあった』読了

暮らしの手帖」元編集長で、現在はウェブメディア『くらしのきほん』を制作、書店「カウブックス」店主の

松浦弥太郎さんの著書『それからの僕にはマラソンがあった』を読了。

数ヶ月前、松浦弥太郎さんご本人にお会いできる機会があり、スマートなお人柄に好感を抱き、

2冊ストックされていたうちの1冊を入手。

前後してサイン本の販売を承知していたことなどが重なって購入。

激務、体調異変から辿り着いた「走る」こと

本書は、

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カンニング竹山さんが明かす、イメージを180°覆される福島の今:『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』読了

カンニング竹山さんが、福島県内に20回現地入りしたことを通じて上梓された

『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』を読了.-

サイン本@八重洲ブックセンター

書店に「何か、出てるかな・・」と立ち寄った際サイン本の販売を見つけ、また、福島の現状に承知していなかったことから

「日本人としては知っておくべきであろう」との使命感も刺激され購入。

福島について知らされる先入観、偏見・・

本書は、

” この本は全く福島県に興味がない方々でも楽に簡単に読めるように制作しよう、かつその中でも取材等々をした中から、正しい情報を載せよう、嘘はやめよう、正直に丁寧に作り上げよう!と決めました。

ですので今の東京電力福島第一原子力発電所の現状も取材し始めて訪問した2年半前とどう変わったか、今後どうなって行くのかなどもなるべく分かりやすく載せております。”(p8)

というコンセプトのもと、フィールドワークが土台となって文字に読みやすくまとめられています。

具体的にどのようなことが書かれているのかというと・・

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筒井康隆さんが描いたスパイがはびこる社会、核が拡散された世界 etc:『アフリカの爆弾』読了

筒井康隆さんの『アフリカの爆弾』を読了。

数多ある筒井作品の中でも代表作に数えられることを承知していて、

しばし、頭の読みたいリストに載っていて巡ってきたこのタイミング。

最初、長編かと思いきや

 ・ 台所にいたスパイ

 ・ 脱出

 ・ 露出症文明

 ・ メンズ・マガジン一九七七

 ・ 月へ飛ぶ思い

 ・ 活性アポロイド

 ・ 東京諜報地図

 ・ ヒストレスヴィラからの脱出

 ・ 環状線

 ・ 窓の外の戦争

 ・ 寒い星から帰ってこないスパイ

 ・ アフリカの爆弾

の12作収録。

スパイ、人気俳優、異空間等・・

どのような話しが収録されているか、巻末の平岡正明さんの「解説」から拾うと

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