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白井聡さんが問う「国体」という視点を通じて切り拓く日本の未来:『国体論 菊と星条旗』読了

政治学者 白井聡さんの『国体論  菊と星条旗』を読了。

読み進めている中途に、

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トークイベントを挟んだ経緯から、

本の骨格を掴めた感覚から、全体的に難解と思われたハードルを下げられた印象も、

” 以上、われわれは駆け足で「国体」の二度にわたる形成・発展・崩壊の歴史をたどってきた。

近代前半だけではなく戦後史を、国体概念を基軸としてとらえることの有効性ばかりでなく、今日顕在化した永続敗戦レジームの危機をとらえるうえで、

この概念こそが不可欠な視覚となることを立証しようと、筆者は努めてきた。”(p316)

の本書大半を占める部分は、自分自身、土台づくりが必要で、今後の課題と。

それでも、本書冒頭の二〇一六年八月八日の

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白井聡『国体論 菊と星条旗』刊行記念「国体」は、我々をどこに連れていくのか?白井聡 x 國分功一郎 トークイベント参加記

先日、中間記↓をアップロードした

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白井聡さんの 『国体論  菊と星条旗』刊行記念トークイベント「国体」は、我々をどこに連れていくのか? に参加。

イベント告知後、早々に「満席」となる人気ぶり・・

哲学者  國分功一郎さんとの対談形式で、

当該イベントを知った時は完全に出遅れて、その時「満席」であったものの

駆け込みセーフで、中央部の座席を確保。

当日のダメ元でキャンセル待ちで出向いて、入場叶ったもの。

『国体論  菊と星条旗』と、その周辺

大学の先輩後輩という間柄で、先輩の國分功一郎さんがリードする形で進行。

下記、印象に残ったところを箇条書きすると・・

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白井聡さんが問う「国体」という視点を通じて切り拓く日本の未来:『国体論 菊と星条旗』中間記

政治学者 白井聡さんの『国体論  菊と星条旗』が、

 第一章 「お言葉は」何を語ったのか

 第二章 国体は二度死ぬ

 第三章 近代国家の建設と国家の誕生(戦前レジーム:形成期)

 第四章 菊と星条旗の結合 ー 「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期①)

 第五章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期②)

 第六章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期③)

 第七章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期〜崩壊期)

 第八章 「日本のアメリカ」ー 「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期〜崩壊期)

 終章 国体の幻想とその力

とあるうちの第五章まで読み終えたので、

「国体」が求められる時代背景

目次(章)を列挙しただけで難解な印象が伝わるものと思いますが、

冒頭の「 序 ー なぜいま、「国体」なのか 」で、

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小柳ルミ子さんが綴った溢れるサッカー&メッシ愛:『パスコースがない?じゃあ、つくればいい。』読了

小柳ルミ子さんがサッカーについて溢れる愛を語った

『パスコースがない?じゃあ、つくればいい。」を読了。刊行記念イベントが開催されることを知っていたものの

小柳ルミ子、サッカーを熱く語る

決め切れないでいたところ、

イベント後、会場となった丸善丸の内店に足を運んだところサイン本を見つけ、「読んでみよう」かと。

年間2,000試合観戦というインパクト(=その背景?)に、サッカーに関して大事なことが分かりやすく書かれているかな〜と。

ハマった底知れぬサッカーの魅力

” 1日5試合、仕事のない日は10試合。睡眠時間を削って観続け、年間で平均2,000試合。2,190試合を観た年もあります。日本で一番、サッカーの試合を観ているかもしれません。

・・中略・・

ケーブルテレビはもちろん、スマホにiPad、ダ・ゾーン(DAZN)も契約しています。移動中の車の中で観たりと、24時間どこでも観られる環境にしています。”(p.003)

と日常についての紹介があり、そこにはメッシとの出会いがあり、

” サッカーは、個の力、メンタル、人間性、チームワーク、頭脳などが浮き彫りになるスポーツ。スピード感があって、プレーのイマジネーションや攻守の連続性も魅力です。

深い感動や夢、希望を与えてくれることに気づき、虜になりました。

・・中略・・

決定打が2004年、スペインリーグの名門バルセロナのトップチームでデビューしたフォワード(FW)のリオネル・メッシです。・・中略・・

メッシには最初、若くして仕事ができるところに惹かれました。17歳で「マラドーナ二世」と呼ばれ、プレッシャーもあったでしょうけど、きちんと結果を残してきた。

技術も決定力もあって、アシストもする。彼しかできないドリブルでの柔らかく細かいタッチ、パスの精度、フィニッシュの技術・・・。

あれだけの選手なのにモチベーションは下がらず、おごらず素直で自然体・・・。人間性も含めてすべてが私にとっての「神」です。”(p.011)

という熱の入りよう。

本に書かれてあったサイン

 年平均2,000試合観戦から導き出された視点

本書は、

 CHAPTER 1  フィールドは劇場だ! ー メッシと一流のフットボーラーたち

 CHAPTER 2  これがルミ子の「サッカー・ノート」だ! ー その全貌を一挙公開

 CHAPTER 3  バルセロナ訪問  ー 夢のカンプノウ

 CHAPTER 4   日本代表への提言 ー どうなる?ロシアW杯

という4章立てで、例えば先ごろヴィッセル神戸への移籍が決まったアンドレス・イニエスタ選手に関して

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荻原浩さんが描いた、座敷わらし、河童、天狗を追い求めて准教授 x 助手が繰り広げた珍道中:『逢魔が時に会いましょう』読了

荻原浩さんの新刊『逢魔が時に会いましょう』を読了。

先月(2018年4月)開催されたトークイベント

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(荻原浩さん)ご本人から「もうすぐ出ます」といったお話しがあり、

内容を楽しみにしていたもの。前作は、家庭菜園のリアルといったエッセーでしたが、

本作は、

 座敷わらしの右手

 河童沼の水底から

 天狗の来た道

の三作が収録されたもので、一、二番目は過去に発表されていたもののリメイクで、三番目は本作出版にあたっての書き下ろし。

土壇場の准教授と、展望見出せぬ学生が繰り広げる・・

主人公は三作とも共通しており、

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マリオ・ルチアーノさんが背負った伝説のシチリア系マフィアの系譜:「ゴッドファーザーの血」読了

映画『ゴッドファーザー』のモデルとなったラッキー・ルチアーノの孫として血筋を継ぐ、

マリオ・ルチアーノさんの『ゴッドファーザーの血』を読了。

先日、アップロードした中間記

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の後は、舞台が日本に移行・・

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マリオ・ルチアーノさんが背負った伝説のシチリア系マフィアの系譜:「ゴッドファーザーの血」中間記

マリオ・ルチアーノさんの著書『ゴッドファーザーの血』が

全部で6章まであるうちの第3章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

読もうと思ったのは、新聞の書評か、(売れている)話題の書として取り上げられていたせいと思いますが、

何より決め手は

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田村耕太郎さんに学ぶ、人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法:『頭に来てもアホとは戦うな!』読了

著者で元参議院議員 田村耕太郎さんが「アホ本」と称されている

出典:田村耕太郎さんTwitter(画像はアカウントにリンク)

『頭に来てもアホとは戦うな!』を読了。

書店で「この本、よく見るなぁ」と承知はしていたものの議員時代の印象が良くなかったことから素通りを続けていましたが、風向きが変わる展開となり、手に取った次第。

議員時代のことは特異な環境であったこともあり、随所に反省が記されており、事前に感じていた壁は早々に取り除かれました。

本を裏っ返して見れば・・

第1刷が2014年7月で、2018年4月に第23刷。そして直近の情報では販売部数37万部とな(!)

本を読み始めて、「こういうハウ・トゥ(How To)本、読むの久々だなぁ」と実感させられ、

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