前々回、中間記⬇︎
<< 2021年11月16日投稿:画像は記事にリンク >> ハライチ 岩井勇気さんの引力強めの日常生活に引き込まれるエッセイ集:『どうやら僕の日常生活はまちがっている』中間記
をアップロードした、ハライチ 岩井勇気さんの『どうやら僕の日常生活』を読了。
誰でもありそうな日常をちょっと変わった角度から
その後、読み進めた中〜後半には
” 東京で一人暮らしを始めて4年半。30歳という遅さで実家を出て、墓場の隣のメゾネットタイプのアパートに住んでいたのだが、しばらく住んだこの家から引っ越すことにした。
このアパートに住んだきっかけは、部屋の内見に来た際、スピッツの『猫になりたい』という曲の歌詞の「広すぎる霊園のそばの このアパートは薄ぐもり」という部分が、この墓場の隣のアパートに重なったことだ。
子供の頃から一番好きなバンドがスピッツだった僕は、迷いなく契約したのだった。”(p135)
の一文に始まり
” 家探しの時に、変わった家ばかり見てしまう。普通に住みやすい家では満足できなくなってしまっているのかもしれない。”(p136)
との習性から転居した
” 低層マンションの屋上で1軒だけある平屋のような家なのだ。”(p136)
で始まった新生活の模様、 その中には・・
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ハライチ 岩井勇気さんの2冊目のエッセイとなる『どうやら僕の日常生活は間違っている』を読み始め初日で、半分程度のところ(〜p90)まできたので、そこまでのおさらい。
冒頭(「はじめに」)から
” 出版社に乗せられて、自分には文才があるんだ! などと勘違いした芸能人風情が、小説などを書きメディアに取り上げられ、蓋を開ければ最初しか話題になっていないのに本人は作家を気取っている痛々しい例を何度も見たことがある。”(p1)
に、
” というか出版社。「2冊目に向けた連載は〜」なんて言ってきてるけど、お前ら1冊目の初版6000冊しか刷ってなかったよな? 甘く見積もっていたくせに、如実に手のひらを返してきてやがる。”(p2)
といった毒づきと前のめりな感じにまず引き込まれ ^^
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お笑いトリオ四千頭身 後藤拓実さんの「小説現代」での連載をまとめた『これこそが後藤』を読了。
サイン本発売で注目を集めていた折、
出典:ブックファースト新宿店Twitter(画像はTweetにリンク)
上手くその波に乗っかれ、入手叶っていた経緯。
ちょっとずれる その感覚
本書は、エッセイ主体に特別対談で俳優のムロツヨシさんと作家の武田綾乃さんが登場。
四千頭身について
” ただトリオで漫才が面白い人と聞かれて、もちろんたくさんいるのですが、この人! と即答できる人は少ないと思います。だからそのジャンルですぐに思いつかれる人になりたい欲が強まったのです。”(p57)
と、広くはお笑い第7世代と称される括りに入るようですが、そこから一線を画されたかの立ち位置。
続きを読む 四千頭身 後藤拓実さんが綴ったゆるくもクスッとさせられる日常:『これこそが後藤』読了 →
スノーボードハーフパイプ男子で、2014年 ソチ & 2018年 平昌オリンピック銀メダル獲得、
そして先(2021年夏)の東京オリンピックではスケートボードでの出場を果たした平野歩夢選手のフォトエッセイ『Two-Sideways 二刀流』読了。
既述のソチオリンピックでの銀メダル獲得時からその名が頭に刻まれ、
出典:KADOKAWAライフスタイル編集部 Twitter(画像はTweetにリンク)
サイン本販売機会を捉え入手していた著書。
平野歩夢にしかできない表現への探求
一見、スノーボードとスケートボードで、競技の類似性も感じられそうなところ
続きを読む 平野歩夢選手が、スノーボードとスケートボードに賭けた自分にしかできない表現:『二刀流 Two-Sideways』読了 →
SEKAI NO OWARI の Saoriさんこと藤崎詩織さんのエッセイ集『ねじねじ録』を読了。
サイン本入荷情報をTwitterで見て、「買えるかな〜」と汗をかきながら電車に飛び乗り、
汗かきかき駆け込み入手叶ったサイン本
駆け込んだ書店で、最後2冊という状態で滑り込み入手していた経緯。
文に始まるセカオワデビュー
セカオワとの略称は頭に定着していたものの、そこまでの距離感であったところ
” 詩を書き、文章を書くことを生業にしている私たち “(p98)
というインパクト強いネーミングのSEKAI NO OWARIの世界観に、まず文章で触れることになった本書。
” 「あれ?どうして隣の家にいるの?」
驚くべきことに友人はこの瞬間までずっと隣の家を私の家だと思い込み、勝手に部屋を開け、そこで眠っている赤ちゃんとその家族を見ても「知り合いの人が泊まっているのかな」と思うだけで、全く気づかなかっただと言う。”(p39)
という衝撃(笑撃?)の日常もあれば
続きを読む 藤崎沙織さんのアーティストの感性で綴られた日常に惹き込まれた:『ねじねじ録』読了 →
小説家 万城目学さんの「週刊文春」誌上での連載がまとめられた『べらぼうくん』を読了。
(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催されていた万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと』刊行記念フェアで
サイン本の中から「どれにしようかな」と、直感的にしっくりきた2冊『べらぼうくん』『バベル九朔』を選択.-
入手していたうちの1冊。
タイトルの「べらぼうくん」とは
” べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。
「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。”(p196)
とのことから書籍化にあたり、連載時のタイトル「人生論ノート」から改題されたもの。
小説家が陽の目を見るまでの日々
本書は、
” 週刊誌でエッセイを連載してみませんか。”(p190)
とのオファーに当初は難色を示されたものの
続きを読む 万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了 →
先の三連休の中日、作家 岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読了。
先々週に読了した ↓
<< 2021年9月11日投稿:画像は記事にリンク >> 岸田奈美さんが綴った悲劇をだれかに笑ってもらいたくて書いた日記:『もうあかんわ日記』読了
『もうあかんわ日記』(2021年5月)と2冊セットで購入していた、もう一冊。なお、出版されたのは2020年9月で本書が先。
日常の見事なエンターテインメント化
『もうあかんわ日記』を読んでいた時に実感していたことですが、(悲劇を含む)日常を読み物に昇華させたり、エンターティンメント化したりすることが見事=達人の領域で、
特に印象的であったのは、
続きを読む 岸田奈美さんが綴った愛ある日常が心に沁みた:『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』読了 →
作家 岸田奈美さんの『もうあかんわ日記』を読了。
書店、SNS上などで本書が話題になっていたことは承知していた折、東武百貨店池袋店内の旭屋書店池袋店で
旭屋書店池袋店で確か3セット限定の2冊セット、ラスト1セットに遭遇
見覚えのあったTweet⬇︎
事前に本Tweetに見覚え有り・・ 出典:旭屋書店 池袋店 Twitter(画像はTweetにリンク)
の現物を見つけコレクター魂を刺激され・・購入していた経緯。
悲劇も人に語って笑わせれば
本書は、
続きを読む 岸田奈美さんが綴った悲劇をだれかに笑ってもらいたくて書いた日記:『もうあかんわ日記』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる