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百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:文庫版『カエルの楽園2020』読了

作家 百田尚樹さんの『カエルの楽園2020』を読了。

文庫化に先立って公開されたウェブ掲載版⬇︎

<< 2020年5月11日投稿:画像は記事にリンク >> 百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:『カエルの楽園2020』読了

を読んでいたのが、(2020年)5月中旬。

3ヶ月程度の期間の短さの割りには既読感のようなものを覚えず、百田尚樹さんのツイートで

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はtweetにリンク)

相応に書き換えも行われたことも影響してのことでしょうが、読みどころは

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泉麻人さんが綴った懐かしさ誘(いざな)われる短編集:『夏の迷い子』読了

泉麻人さんの短編集『夏の迷い子』を読了。

泉麻人さんご自身による本書告知ツイート  出典:泉麻人さんTwitter(画像はツイートにリンク)

本書は、

 アイドルを探せ

 バス運転士

 バブルの頃

 テレビ男

 聖火

 ステイン・アライブ

 夏の迷い子

の六篇(「夏の迷い子」のみ書き下ろし)の短編を収録。全体で189ページにつき、1篇当たり30ページ程度。

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村上春樹さんが紡いだ亡き父への想い:『猫を棄てる 父親について語るとき』読了

村上春樹さんの最新刊『猫を棄てる  父親について語るとき』を読了。

先月(2020年5月)、久方ぶりに遠出した際、ふらっと立ち寄った書店で

最後の一冊で手元に引き寄せたタイトル

サイン本に遭遇し、入手していた経緯。

亡き父への想い

よって、内容について一切承知しておらず、目に入っていた『猫を棄てる』だけ読むと、「けしからん」だとか「重いなぁ」といった心情にさせられますが、

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百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:『カエルの楽園2020』読了

(2020年の)いわゆるゴールデンウィーク期間中の一部で限定公開された小説家 百田尚樹さんの

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はツイートにリンク)

『カエルの楽園2020』を読了。

オリジナル  << 2017年1月8日投稿:画像は記事にリンク >> 百田尚樹さんが寓話を通じて問うた、日本が置かれている現状、日本が迎え得る未来:『カエルの楽園』読了

感染症拡大防止に見え隠れした危うさ

舞台は再び、平和であった頃のツチガエルが棲まうナパージュをアマガエルのソクラテスとロベルトが訪れ、

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新海誠監督が描いた「もう一度あの人に会いたい」の思いに突き動かされた少女の大冒険:『小説 星を追う子ども』読了

新海誠監督原作、ストーリーテラー あきさかあさひさん著『小説 星を追う子ども』を読了。

新海誠監督作品に当たるシリーズで、

<< 2020年2月15日投稿:画像は記事にリンク >> 新海誠監督が描いた孤悲ものがたりの行方:『小説 言の葉の庭』読了

前回、2020年2月の『小説 言の葉の庭』⬆︎以来、四作目。

抑え切れぬ思い胸に、未知の世界へ

とある日、高台で遭遇した別世界(アガルタ)から来訪していた少年と遭遇。

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新海誠監督が描いた孤悲ものがたりの行方:『小説 言の葉の庭』読了

新海誠監督の2013年の監督作『言の葉の庭』(アニメーション映画)を公開後、小説化した『小説 言の葉の庭』を読了。

書店で本作を見つけレジに持っていく際、文庫版ながら約400ページに及ぶ厚みに腰が引け気味でしたが、

目次に目をやると、第一話〜第十話+エピローグと小分け?に。

「まぁ、大丈夫なんだろう」なんて思いながら会計を済ませましたが、一旦、読み始めて見ると

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ポール・オースターの名を一躍世に知らしめたニューヨーク三部作の一作目『ガラスの街』読了

アメリカ文学を代表する作家の一人、Paul Auster:ポール・オースターのニューヨーク三部作の一作目を飾る作品にして出世作『ガラスの街』を読了。

(2019年)夏、翻訳者 柴田元幸さんのイベント⬇︎に参加直前、

<< 2019年8月24日投稿:画像は記事にリンク >> 『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』刊行記念トークイベント 佐藤良明 × 柴田元幸 参加記

「何か、サインして頂くのに丁度良いのあるかなぁ」と、書店で物色していた際、あらすじ、文庫の厚さなどから手にしていた作品。

裏表紙からあらすじを引用すると

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新海誠監督が綴った、少年から大人になるまでの三つの恋物語の行方:『小説 秒速5センチメートル』読了

新海誠監督の『小説  秒速5センチメートル』を読了。

(二〇一九年)夏、映画『天気の子』鑑賞後、

<< 2019年9月1日投稿:画像は記事にリンク >> 新海誠監督が描いた、天気を味方にしたものたちが全力で駆け抜けた夏:映画『天気の子』鑑賞記

漠然と『君の名は。』以外の作品について関心を持っていたため書店に立ち寄った際、購入していた経緯。

少年から大人、それそれでの・・

目次に

 第一話「桜花抄」

 第二話「コスモナウト」

 第三話「秒速5センチメートル」

とあり、

最初、短編集かと思いきや、第二話「コスモナウト」ではアングルが女性に切り替えられているものの

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