哲学者 マルクス・ガブリエルの『アートの力 美的実在論』を読了。
Twitterで遭遇したサイン本販売情報↓
に反応して入手叶った著書。
購入に至った背景には注目を集めている哲学者としてマルクス・ガブリエルの名を承知していたことがあり、
中身をぱらっとしてみた感じ「大丈夫かなぁ」なんて前向きに受け止めていましたが、実際読み始めてみると・・
哲学者 マルクス・ガブリエルの『アートの力 美的実在論』を読了。
Twitterで遭遇したサイン本販売情報↓
に反応して入手叶った著書。
購入に至った背景には注目を集めている哲学者としてマルクス・ガブリエルの名を承知していたことがあり、
中身をぱらっとしてみた感じ「大丈夫かなぁ」なんて前向きに受け止めていましたが、実際読み始めてみると・・
大阪市立大学大学院経済学研究科准教授斎藤幸平さんの編著
『未来への大分岐』を読了。
本書は、斎藤幸平さんが、
” シンギュラリティの時代がもたらすのは、普遍的人権や自由・平等が否定される「人間の終焉」かもしれないのである。
最悪の事態を避けるためには、資本主義そのものに挑まなければならない危機的段階にきているのではないか。それが本書の問題提起である。”(p4〜5)
という時代認識、条件づけのもと、左派に論陣を張り世界的に名を博す
マイケル・ハート(政治学者・デューク大学教授)
マルクス・ガブリエル(哲学・ボン大学教授)
ポール・メイソン(経済ジャーナリスト)
との対談を通じて、議論を深め光を見出していこうと試みられているもの。
馴染みのない用語等々「難しかったなぁ」と感じたのは、自分自身及び身近なところに考えが及んでも、
本書で論じられている社会の在りようまで思いを巡らせていなかったこともあろうと思いますが、
各議論で印象に残ったところを抜粋すると・・
続きを読む 斎藤幸平さんが、マイケル・ハート、マルクス・ガブリエル、ポール・メイソンと論じた現代と近未来:『未来への大分岐』読了
先週、読了記👇をアップロードした
哲学者國分功一郎さんと互盛央さんの共著『いつもそばには本があった。』刊行記念トーク&サイン会に参加。
もともと本書を購入したのは、本イベントへの参加目的がありましたが、
(本書を)読み終えた段階になると「読むより聞いた方が分かり良いかなぁ」といった期待感も。
お二人は、國分功一郎さんの無名時代からお付き合いで、年長の互盛央さんは「國分くん」と声がけする間柄のようで、
哲学者 國分功一郎さんと、言語論、思想史などについて本を出されている互盛央さんのお二人が
” 「本」に関する本を二人で書く “(p7)
というアイディアのもと、上梓された『いつもそばには本が合った。』を読了。
開いてみた本の構成は・・ 國分功一郎さんと互盛央さんが「本」について7ページ程度の文をリレー形式で展開。
実際、読み始めてみると
「『〈自由〉の条件』刊行記念 大澤真幸さん×國分功一郎さん トークイベント」に参加。
哲学者 國分功一郎さんが登壇されることで興味を持ったイベントですが、
「大澤真幸さんのお名前も見覚えあるなぁ」なんて調べたら
で、解説を書かれており、一連の流れに乗って「面白そうだなぁ」と。
ただ、開催直前「これかぁ」と対象書籍の『<自由>の条件』を書店でさ〜っとめくってみれば
続きを読む 社会学者 大澤真幸さんと 哲学者 國分功一郎さんが交わした自由を巡る議論:『〈自由〉の条件』刊行記念 大澤真幸さん× 國分功一郎さんトークイベント 参加記
筒井康隆さんの『誰にもわかるハイデガー』を読了.-
ポイント2倍デーに「もう一冊何かないかなぁ」と探している最中に「これだ!」となった一冊。
” ご存知のとおり、二十世紀最大の思想家と言われる人です。そのハイデガーが三十七歳のときに、一九二七年ですけれども、書いたのがこの『存在と時間』です。
二十世紀最大の哲学書と言われている難解な本で、これが中央公論社版の「世界の名著シリーズ」のハイデガー篇、これ一冊まるまる『存在と時間』なんですね。
二段に分かれてぎっしりと難しいことが書かれているんです。”(p10)
と、難解なことで定着している古典的名著を
” 本書は、普通の意味での解説を必要とはしない本である。「文学部唯野教授」の講義は、わかりやすく、タイトルにある通り「誰にもわかる」からである。
ハイデガーの主著『存在と時間』をこれ以上わかりやすく解説することは不可能だ。”(p95)
本書で「解説」を担当されている社会学者 大澤真幸さんに言わしめたもの。
本書が刊行された経緯は 👇
” 新調カセット・講演 筒井康隆『誰にもわかるハイデガー』(一九九〇年一〇月刊/一九九〇五月一四日池袋西武スタジオ200において収録)として発売された内容をもとに書籍として再構成された。”(本書にある記載を引用)
筒井康隆さんが、『存在と時間』に触れたのは
” じつは私、一昨年、ちょっと天皇陛下が下血なさったのと時を同じくして下血しまして、・・中略・・
一ヶ月間入院しろということで、これはそこの胃腸科の科長さんの好意なんですけれども、作家だから仕事をするだろうということで、個室をあてがわれました。
ただ個室のある病棟といいますか、その階は当然ながら重症の患者さんがたくさんおられるわけです。
ときどき突然女の人のわっと泣く声が聞こえたりするんです。ご主人が亡くなられたんですね。
つまり日常的に死というものが身近にあるんです。
私自身は自分でべつだん死ぬほどの病気ではないとわかっているんですけれども、やっぱりなんとなく死というものを考えてしまう。
何か死という現象について知りたいと思い始めたんです。で、やっぱりそれは哲学じゃないかと思いました。”(p11-12)
という経緯から。
どのようなことが書かれてあるかというと(抜粋出来る範囲で)・・