「Rock’n Roll」カテゴリーアーカイブ

伊藤政則さんが振り返った2021年ロックの現在地と、これから:「伊藤政則の『遺言』オンライン・スペシャル3」視聴記

「今年(2021年)はないなぁ」と感じ始めていた折、告知があり、2020年末以来7ヶ月ぶりでの開催となった

2020年末以来の開催 << 2020年12月27日投稿:画像は記事にリンク >> 伊藤政則さんが振り返ったVAN HALEN初来日1978年の衝撃:伊藤政則の『遺言』オンライン・スペシャル 2 〜今のうちに語っておきたいロックの歴史がある〜 視聴記

音楽評論家 伊藤政則さんのシリーズ化しているトークイベント『遺言』の「伊藤政則の『遺言』オンライン・スペシャル3」を週の締め括りに(アーカイブ)視聴。

配信ライヴの限界、アルバム制作にシフト

冒頭、進行の広瀬和生 BURRN!編集長から上半期の総括を問われ、伊藤政則さんは

続きを読む 伊藤政則さんが振り返った2021年ロックの現在地と、これから:「伊藤政則の『遺言』オンライン・スペシャル3」視聴記

John Sykes、New Video ‘ Out Alive ‘ をリリース

月初(2021年7月)、突如といった感じでJohn Sykes公式Facebookページが更新され、

出典:John Sykes 公式Facebookページ

Out Aliveが、New Videoとして公開されると。

長く準公式?といった形で同曲を視聴出来る状態となっていましたが、「さて、どのような仕上げになるのか・・」と注視。

John Sykes 2021

(日本時間)日曜朝、予告通りアップロードされ、

続きを読む John Sykes、New Video ‘ Out Alive ‘ をリリース

高見澤俊彦さんが描いた70年代にプロデビューを目指した若者たちの苦悩と脚光:『音叉』読了

THE ALFEEを率いる高見澤俊彦さんの小説デビュー作『音叉』を読了。

文庫版発売後、瞬く間に売場から消えて(売れて)いったサイン本に、「これは無理でしょう、、」と白旗を上げていた状況、

昼食前に何気なく立ち寄った書店で

まさかのサイン本発見 >> 即購入の決断

一冊だけ残されていた?!巡り合わせから購入。

実話交じりの

帯に

> 音楽と恋で奏でる青春群像

とあり、

” 圧巻は一九七一年の七月に来日した後楽園球場でのグランド・ファンク・レイルロード公演。雷鳴が轟く、豪雨の中でのライブに俺達は大興奮だった。”(p20)

に、

” 何があったんだ?考えるだけでイライラする毎日。俺はそれを振り切るために、ギターにのめり込んだ。

さらに恋の痛みとその愁傷が俺の中で楽曲創作という扉を開けさせた。”(p30)

と具体的、リアリティ感じさせられる記述の数々に「これって、小説仕立てのアルフィーの回顧録?」と思えば、

続きを読む 高見澤俊彦さんが描いた70年代にプロデビューを目指した若者たちの苦悩と脚光:『音叉』読了

Akira Takasaki and Evolution公演で、念願のBuddha Rockを存分に体感してきた

LOUDNESSをご存知の方、一般的に二井原実さんのVocalで、Crazy DoctorCrazy Nightといった代表曲をイメージされるのが多勢でしょうが、

特に1994年〜2000年頃、従来とまったく異なるアプローチをしている時期があり、

LOUDNESS 1994-1999(画像はAkira Takasaki and FriendsのTweetにリンク)

リアルタイムでは脱落していた私でしたが、2000年頃、何かのきっかけで GHETTO MACHINE(1997年)を聴き、

「最近のLOUDNESSこんな風になってたんだ!」と少なからず驚かされ、その衝撃以降、私自身インド・シリーズと称していた

GHETTO MACHINEDRAGON(1998年)、ENGINE(1999年)ばかりをカーステレオでヘビーローテーションさせていた時期は約20年前の懐かしき思い出。

どハマりしたは良いが、その時点、第4期と称されるメンバーはそれぞれの道を歩み始めてしまっており、(LOUDNESSは)オリジナルメンバーが結集しようかという時期。

「凄い良かったのに、(生で聴く)時期を逸したなぁ、、」なんて長く叶わぬ夢と思っていましたが、

先月(2021年5月)、突如、高崎晃さんが

インド・シリーズ、正式名称 Buddha Rock !? 出典:Akira Takasaki Twitter(画像はTweetにリンク)

同時期の公演を示唆するTweetを。

心して発表を待てば・・

続きを読む Akira Takasaki and Evolution公演で、念願のBuddha Rockを存分に体感してきた

先週(2021/5/31〜6/6)ちょっとびっくりさせられたこと:David Lee Roth – Live In House of Blues, West Hollywood ’94

まことしやかにその存在が指摘されていた映像が、

出典:amass(画像は記事にリンク)

突如、実に40年の時を経て日の目を見ることになったというVAN HALENファンにとって歴史的な1日の前週末、

少なからず驚かされたことがあって、このところジュークボックス代わりに重宝させているAIスピーカー(amazon echo)に

「アレクサ、David Lee Rothの曲かけて」と依頼すれば、ど頭に選曲されたのが、

David Lee Roth – Giddy-Up

数日前にリリースされたばかりのGiddy-Up!

出典:amass(画像は記事にリンク)

タイムリー(スピーディー)な選曲に「凄ぇな」なんて、改めてDavid Lee Rothの収録状況をiPhone(この時点、amazonとappleを混同)で確認すれば、

同じく昨(2020年)秋にリリースされた

出典:iTunes Store

Somewhere Over the Rainbow Bar and Grill を確認出来たり、

出典:amass(画像は記事にリンク)

ここからが今回の記事の本筋で

続きを読む 先週(2021/5/31〜6/6)ちょっとびっくりさせられたこと:David Lee Roth – Live In House of Blues, West Hollywood ’94

mammoth WVH、新曲 Feel 及び Don’t Back Down 相次いでデビューアルバムに先行して公開

(2021年)1月に一度

<< 2021年1月16日投稿:画像は記事にリンク >> WOLFGANG VAN HALENことMAMMOTH WVHのDISTANCEに心に沁みた

記事にしていたmammoth WVH、6月11日のリリースが迫り、

出典:mammoth WVH official shop(画像はサイトにリンク)

志向される音楽性も次第に明らかになってきました。

直近は、

 Mammoth WVH:Feel(Official Lyric Video)

Feelと名付けられた、線細めのVocalに疾走感がクロスされてというチューン♪

続きを読む mammoth WVH、新曲 Feel 及び Don’t Back Down 相次いでデビューアルバムに先行して公開

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんが対峙してきた苦悩と激る思い:『他がままに生かされて』読了

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんのフォトエッセイ『他がままに生かされて』を読了。

Twitter内のただならぬ熱気に、「サイン本を買えたら・・」と思っていたところ・・

Tweetから30分以内で売場に辿り着き、入手叶った著書.-

綱渡りの状況を経て入手叶った一冊。

突き動かされてきた声

プロフィールによると1991年生まれ。現在に至るまでの半生記となっていて、

” 僕の心にはいつも誰かの声がある。僕はその声とずっと戦ってきた。なんでそんなに人の声が気になるのか。

なんでそんなに誰かの声に一喜一憂してしまうのか。今でもわからない。ただ、一つだけわかったことがある。

心無いあいつの悪口のおがけでここまで死ぬ気でやってこれた。優しいあの人の言葉のおかげでここまで踏ん張れた。

・・中略・・

誰かの言葉に流されるな。誰かの声は自分の為に生かせ。他がままに。我がままに。”(p015/p016)

と、冒頭の「はじめに」に記されており、ただならぬ思いが伝わってくるところから

 第1章 汚れた感情の向こう側

 第2章 絆の音色

 第3章 他者という名のフィルター

 第4章 未来をつくる輪廻

と章立てされた本編では

続きを読む THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんが対峙してきた苦悩と激る思い:『他がままに生かされて』読了

尾崎世界観さんが描いた、少女がカーテン越しに寄せた母への思ひ:『母影』読了

ロックバンド クリープハイプのVocal & Guitar 尾崎世界観さんの小説で第164回 芥川賞候補作『母影』を読了。

先月(2021年2月)、

<< 2021年2月16日投稿:画像は記事にリンク >> 尾崎世界観 X 西川美和「世界のまなざし、言葉と言葉以前の何か」『母影』刊行&『すばらしき世界』公開記念 視聴記

オンライン視聴したイベント⬆︎で入手していた著書。

カーテン向こう側の母

主人公の少女のお母さんが勤務する

“このお店はせまいから、探けんしてもつまらない。入ってすぐのところにテーブルと細長いイスがあって、その先にやわらかいカーテンにぐるっとかこまれたベッドが二つならんでる。

その向こうにはトイレがあって、その先の行き止まりはタオル置き場だった。

ちゃんとたたまれた新品のタオルは山になって、使って捨てたタオルはカゴの中で川になってた。

私はいつも手前のベッドにもぐりこんで、カーテンだけを見てる。

私が見てるカーテンはお母さんのベッドとつながってて、ときどきそこにお母さんの影が出るからだ。”(p3-4)

との情景描写で始まる本書は、

続きを読む 尾崎世界観さんが描いた、少女がカーテン越しに寄せた母への思ひ:『母影』読了