THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんが対峙してきた苦悩と激る思い:『他がままに生かされて』読了

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんのフォトエッセイ『他がままに生かされて』を読了。

Twitter内のただならぬ熱気に、「サイン本を買えたら・・」と思っていたところ・・

Tweetから30分以内で売場に辿り着き、入手叶った著書.-

綱渡りの状況を経て入手叶った一冊。

突き動かされてきた声

プロフィールによると1991年生まれ。現在に至るまでの半生記となっていて、

” 僕の心にはいつも誰かの声がある。僕はその声とずっと戦ってきた。なんでそんなに人の声が気になるのか。

なんでそんなに誰かの声に一喜一憂してしまうのか。今でもわからない。ただ、一つだけわかったことがある。

心無いあいつの悪口のおがけでここまで死ぬ気でやってこれた。優しいあの人の言葉のおかげでここまで踏ん張れた。

・・中略・・

誰かの言葉に流されるな。誰かの声は自分の為に生かせ。他がままに。我がままに。”(p015/p016)

と、冒頭の「はじめに」に記されており、ただならぬ思いが伝わってくるところから

 第1章 汚れた感情の向こう側

 第2章 絆の音色

 第3章 他者という名のフィルター

 第4章 未来をつくる輪廻

と章立てされた本編では

”  当時奈良で流行っていたのはパンクロック。言いすぎだと思われるかもしれないが、パンクロック以外は音楽じゃない、というような雰囲気がいたるところに流れていた。

・・中略・・

ー 絶対に認めさせてやる。

そう思った僕たちは、オーラルの前身バンド『Higher Ground』で勝負することに決めたのだ。今までこだわってきた音をとにかく研ぎ澄まそうと『Red Hot Chili Peppers』のような激しさを前面に出したバンドで僕たちはまた歩みを加速させた。

その場所の主流に流されず、自分たちの音楽を突き詰めるしかないと思った。”(p071-072)

とブレイクスルーに至るまでの葛藤に、

購入本に書かれていたサイン

バンド仲間の先輩たちが音楽業界の人から声がけされるも、ことごとくその後の情報が途絶えてしまう状況に

” 僕たちは業界の大人に頼らない形を考えはじめた。僕らを利用しようとする大人からしか声がかからないのなら、いっそのこと自主レーベルを立ち上げればいい。

そして、僕たちは誰にも頼らずにやっていこうという意思をまわりに示すために、ZIG-ZAG RECORDSを設立することになった。”(p087)

という直感 ▶︎ 行動力に、苦悩と激る思いが存分に伝わってくる内容から、音への思いを存分に掻き立てられました。

転機となった 5150

その取っ掛かりは、VAN HALENファンとして下記の一文に

“『5150』という曲に辛い気持ちを込めたとき、今まで乗り越えられなかった壁をやっと越えられたという実感がある。”(p137)

「おっ!」とさせられた

THE ORAL CIGARETTES「5150」Music Video

から ♪


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