オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:侍ジャパンと連戦、オーストラリア代表の見どころ

侍JAPANと連戦、オーストラリア代表の見どころ

” 今や恒例!? 春の強化試合

今や開幕前の恒例行事となりつつある侍ジャパンの強化試合。今回は3月3日にナゴヤドーム、同4日に京セラドーム大阪でオーストラリア代表と対戦する。

チーム・オーストラリアはすでに、25日に来日して試合に備えている。

28人のメンバーのうち、昨年独立リーグのルートインBCリーグでノーヒットノーランを達成したジョシュ・トルス(元新潟)がフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだこともあり、

直前で出場を辞退したが、国内ウィンターリーグが終了したところとあって、選手たちの調整は完ぺきと言っていいだろう。

今回の稲葉ジャパンの最終目標は、2年後に迫った東京オリンピック。メンバーの選定は2年後も見据え、若手を積極的に招集するなど、悲願の金メダルを目指したチーム作りを意識したものになっている。

親善試合的な要素が強いものの、あくまで強化試合。特にオーストラリア側は、いまだ夏のシーズンの所属先が決まっていない“就活中”の選手も多いため、ジャパン相手にアピールしようとモチベーションも高い。

また、国と国とのプライドもあり、より“ガチンコ”に近い本気度でこの2連戦に臨むだろう。

豪州リリーフ陣の中心に注目

今回、オーストラリアのブルペンの中心なるのがライアン・サールだ。今回というより、彼はここ数年、オーストラリアのリリーフ陣の中で中心的な役割を担っている。

昨年のWBCでも、日本戦の5番手で登板。1イニングを2安打無失点で切り抜けた。その名はあまり知られていないが、彼は日本の独立リーグでもプレーしていた。

2008年にシカゴ・カブスと契約を結び、高校卒業後に渡米。ルーキー級のアリゾナリーグでプロデビューを飾ると、そのシーズンのうちにA級に昇格した。

2012年には3Aのアイオワで2試合にリリーフ登板し、1勝を挙げたものの、2Aでも防御率4.07ではそれ以上の昇格は難しかった。

2013年は故障もあり、ルーキー級とA級で過ごすと、その翌年には2A級のテネシーからリリースされ、残りのシーズンを独立リーグで過ごすことに。この時、25歳。

この年齢でメジャーに上がれない者は、アメリカでは多くの場合、見切りをつけられる。

仮にメジャー球団とのマイナー契約を勝ち取っても、それは、3Aや2Aの頭数あわせであることがほとんどで、とくにビザの割り当てによる制限がある外国人選手は、残りの野球人生をジャーニーマンとして過ごすことになる。

そこで彼は、目標を“アメリカンドリーム”から“ジャパニーズドリーム”に切り替えた。

日本での挑戦を経て

2015年、BCリーグの石川ミリオンスターズと契約を結ぶと、先発投手として8勝7敗、防御率1.99。

それに奪三振王のおまけつきという格違いの成績を残したが、日本のプロ球団との契約は叶わなかった。

それでも、台湾の強豪Lamigoモンキーズが彼のピッチングに目をつけ、2016年シーズンは台湾でプレー。

しかし、そこでは4勝6敗と負け越し。防御率6.38はいくら打高投低の傾向が強い台湾とは言え、助っ人としての合格点はもらえなかった。

台湾ではシーズン途中のリリースなど日常茶飯事。サールの進路はさらに西へ、このシーズンの終わりはイタリアの名門フォルティテュード・ボローニャへと渡り、1勝を挙げている。

これまで、アメリカ、日本、台湾、イタリアの4カ国でプレー、ウィンターリーグでも2010年のオーストラリアンベースボールリーグ発足とともにブリスベン・バンディッツの一員として参加すると、これまでの8シーズンで通算22勝20敗36セーブを挙げている。

特にクローザーに転向した2015-16年シーズンは、56試合のレギュラーシーズンで実に31試合に登板。

5勝2敗17セーブ、防御率0.40というオーストラリア野球史上に残る成績を残し、代表チームのブルペンの中心的な存在となった。

また、2016-17年シーズンは、メジャーリーガーも多数参加するベネズエラン・リーグでもプレーするなど、これまでの10年のプロ生活で、実に6カ国11チームのユニフォームに袖を通し、通算65勝66敗38セーブを積み上げている。

究極のジャーニーマンと言っていい彼だが、昨年の夏は所属するチームがなかった。

ただ、まだ28歳。活躍の場を求めている彼にとっては、今回の侍ジャパンとの試合は、自らの力を試す絶好の機会だ。実は、こういう選手が一番怖い。

注目は侍戦士だけではない。オーストラリアが誇る“秘密兵器”サールの投球に注目だ。”(出典:BASEBALL KING

 #2020OurJourney – Day 2 Recap

時期的なこともあり、特にオーストラリアからの「取材ID申請ゼロ」といった文言(記事)も目にしましたが、

出典:zakzak(画像は記事にリンク)

切磋琢磨、交流に、先日の記事↓でも言及されていた通り

<< 2018年2月18日投稿分:画像は記事にリンク >> オーストラリアン・ベースボールリーグ ABL シーズン閉幕(後編)

オーストラリアのメンバーには就活といった要素も滲み出て、勝敗とは別途、さまざま意義が浮かび上がる連戦と感じられます。

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上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の2018年3月3日掲載分の記事です。

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