オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:財務省、失業率4.5%で賃金水準上昇を予測

財務省、失業率4.5%で賃金水準上昇を予測

” オーストラリアで賃金水準が上昇し始め、連邦政府が財政の修復に乗り出すには、失業率が4.5%まで下がる必要がある――。

財務省のスティーブン・ケネディー秘書官が上院審問で見解を明らかにした。25日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

オーストラリアでは新型コロナウイルスの影響で昨年に失業率が7.4%まで上昇したが、今年2月には5.8%に低下し、政府の予想をはるかに上回る速度で回復を見せている。

同秘書官は、今月末に政府の給与補助制度「ジョブキーパー」が終了した後、10万~15万人が職を失う可能性があるとした上で、失業率が大幅に上昇することはないと予測。

「労働市場を歪曲しないためにも、給与補助制度を終了する必要がある」と述べた。

ただ、同秘書官は、労働市場が予想以上に急回復している一方で、インフレ圧力が高まるには失業率が4.5~5%に下がる必要があり、この水準は以前に想定していた5%から低下したと説明。

政府が支出と負債の削減に取り掛かるのも、失業率がこの水準に低下してからになるとの見方を示した。

オーストラリア連邦準備銀(RBA)のロウ総裁も今月初めに、賃金上昇率が3%を超えてRBAが利上げに転じるには、失業率が約4%に低下する必要があるとの見解を示していた。”(出典:NNA ASIA

コロナ禍前でも4.0%台は記憶にありませんから、実質、賃金上昇は困難との見通しを示した、ということになるのでしょうかな・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年3月26日分の掲載記事です。

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