オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:小売売上高(2016年3月)

小売売上高(2016年3月)

” 豪政府統計局(ABS)は5日、3月の小売売上高(季節調整値)が前月比0.4%増の249億4,590万豪ドル(約2兆20億円)だったと発表した。

前月の同0.1%増(修正値)から回復し、単月としては豪ドル建てで過去最高水準となった。

衣服や食品がけん引し、家庭用品も増加した。非資源州を中心に販売好調が続き、連邦政府の新年度(2016/17年度)予算案での減税期待などが背景にあるようだ。

項目別では、

  • 衣服・靴・アクセサリー:19億6,500万豪ドル(1.1%増)
  • 食品:101億910万豪ドル(0.6%増)
  • そのほか:34億1,380万豪ドル(0.4%増)
  • 家庭用品:44億2,970万豪ドル(0.1%増)――

と増加した一方、カフェ・レストラン・持ち帰り食品サービスは横ばいの34億3,740万豪ドル、デパートは0.5%減の15億9,090万豪ドルと減少した。

地域別では、

  • 西オーストラリア州:28億1,620万豪ドル(0.7%増)

  • ビクトリア州:62億9,030万豪ドル(0.5%増)

  • ニューサウスウェールズ州:80億1,300万豪ドル(0.4%増)

  • クイーンズランド州:50億豪ドル(0.2%増)

  • 南オーストラリア州:16億1,890万豪ドル(0.2%増)

  • タスマニア州:4億9,350万豪ドル(0.6%増)――

と増加した一方、北部準州は0.2%減の2億5,830万豪ドル、首都圏特別区(ACT)は0.6%減の4億5,580万豪ドルと減少した。

キャピタル・エコノミクスは、小売売上高の回復と貿易赤字の縮小で、実質国内総生産(GDP)成長率が昨年第4四半期(10~12月)の前期比0.6%から今年第1四半期(1~3月)は同約0.8%に押し上げられるとの予想を示した。”(出典:NNA.ASIA)

人口が増加している国で、日本と異なり競合環境が緩やかで価格競争に見舞われていないことから

生活必需品など、総じて好調をうかがわせる数値が並ぶのかと思いきや・・

全体的には1%に届かない幅での微増が目立つものの、横ばいもあれば減少もあるという結果です。

日本の百貨店とはちょっと違うという印象ですが、高額品を扱う百貨店(David Jones, Myer)の売上が手堅く推移していくと、

消費者(国民)が景気を好意的に捉えているという見方を出来るものと思います。

なお、結果に関しては、一時点ではなく、ある程度のまとまった期間で捉える必要はあると思います。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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