オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国家主権にまで及ぶ中国共産党の影響力

国家主権にまで及ぶ中国共産党の影響力

” ABCテレビの「Four Corners」と、シドニー・モーニング・ヘラルド紙を持つフェアファクス・メディアが5か月をかけて調査し、

オーストラリア国内の国防・情報コミュニティは、「中国の一党独裁政権の共産党が中国系オーストラリア人組織や企業などに様々な影響力や圧力を行使し、

オーストラリア国家の自由と主権に直接的な脅威になっている」と考えていることを伝えている。ABC放送(電子版)が伝えた。

両メディアが国内で調査した結果、中国共産党がオーストラリア国内の様々な現場で誘導や威嚇などの活動を行っていることを突き止めている。

特に活発なのは大学と中国語メディアで、前者では中国人学生団体に直接指示を与え、一方、オーストラリア国内の中国人反中国政府活動家に対しては威嚇や脅迫を行い、

学術調査に影響を与えようとし、また中国人コミュニティ団体を操縦し、中国語メディアには広告主への圧力などを使って批判の声を抑えつけようとしている。

6月5日放送の「Four Corners」では、中国政府ヒモ付きの政治献金でオーストラリア内政にアクセスしたり、影響力をふるおうとしていることが述べられる。

また、国内情報機関ASIO局長が連邦議会で証言したように、「海外機関のオーストラリア国内での諜報活動や影響力行使は未曾有の規模であり、わが国の主権、政治体制、国家安全保障、経済その他の国家利益にも深刻な害をもたらす可能性がある」ことを伝えている。

また、退任するデニス・リチャードソン国防省事務次官も、「中国はオーストラリア国内で盛んに諜報活動を行っており、また、中国系コミュニティの監視や威圧など無視できないレベルにある」と証言していることを取り上げている。

また、反政府活動をしているオーストラリア国内の中国人学生に対しては、中国に残っている家族に対する迫害をタネに脅しをかけていることが中国人学生の証言で明らかにされている。

また、2016年に南シナ海における中国の権益を支持する学生のデモが行われた時には、中国政府の宣伝機関になっているオーストラリア国内の中国語メディアが中国人学生団体を動員したことを突き止めている。

また、中国政府に同調しないオーストラリア国内の中国語メディアに対しては広告主を脅迫し、広告を撤退させたり、中国政府を支持する中国系コミュニティを使って中傷攻撃をさせるなどしていた。

一方にはオーストラリア国内の中国人が支持して続けられている中国系反中国政権メディアもある。”(出典:NICHIGO PRESS

前々回前回と ↓

<< 2017年6月6日投稿分:画像は投稿にリンク >> 中国の投資家がオーストラリアの不動産に惹かれる理由 ②

不動産市場に及ぶ中国の影響力について取り上げましたが、更にそれが国家レベルにまで浸透しているという内容。

世界各国の中でも、中国への依存度が

<< 2015年12月1日投稿分:画像は投稿にリンク >> 中国に依存している国ランキング(1位:オーストラリア)

最も大きいとされるオーストラリア、今後如何に自立性を保っていけるか、舵取りの大きな課題といえるでしょう。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

スクリーンショット 2015-12-30 22.46.27
Facebookページ:オーストラリア ライフスタイル&ビジネス 研究所(画像は記事にリンク)オーストラリアに関する情報を日々発信しております。是非、いいね!を宜しくお願い致します。
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の2017年6月7日掲載分の記事です。
オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。

 


Comments

comments