藤村正憲さんの経験談から紐解く世界一住みたい国マレーシアの魅力:『「世界一住みたい国」で幸せに暮らす計画を立ててみよう!』読了

藤村正憲さんの『さあ、あなたも「世界一住みたい国」で幸せに暮らす計画を立ててみよう!』を読了。

先週読了した『国際自由人』に続いての海外投資コンサルタント藤村さんの著作。

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<< 2015年8月12日投稿:画像は記事にリンク >> 藤村正憲さんに学ぶ、世界に出て人生を自由にデザインして自己実現する『国際自由人』という生き方:『国際自由人』読了

本書は『国際自由人』で語られていた海外から、対象を(当時)藤村さんが居住されていたマレーシア(現在はオランダに移住された模様)に絞った内容を中心に構成。

住みたい国ナンバーワンの魅力

マレーシアは、一般財団法人ロングステイ財団の調査で、7年連続「ロングステイしたい国」ナンバーワンを獲得。

急成長を遂げているアジア経済を牽引する立場はシンガポールとなりますが、マレーシアは・・

” マレーシアの物価は、ものによって違いますが、およそ日本の2分の1から3分の1。

ところがシンガポールは、日本とほぼ同じか、日本以上に高いものも少なくありません。

特にシンガポールは、国土が東京23区に匹敵するくらいの狭さのため、住居費は東京並みか、それ以上に高いのです。”(p30)

気候、環境面では・・

” マレーシアに移住した多くの方と話をすると、まず「アジアは暑い」というイメージが覆されたと、よく聞きます。

マレーシアの日中の平均気温は27〜33℃。赤道直下で気候が安定しているため、

近年の日本のように、真夏の気温が体温を超える、38度以上になり、外出するのが恐ろしいということはまずありません。

・・中略・・

また移住した理由の一つに、東日本大震災を経験、地震や台風などの自然災害の怖さを実感し、活断層と火山がなく、

地震がほとんど発生しない、という理由でマレーシアを選んだという人も少なくありません。

またマレーシア付近では台風は発生せず、雨期でも極端な大雨は降らないため、洪水などの心配もありません。”(p30-31)

その他、政情面での安定さであったり、親日国としての横顔であったり。

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更に英語で受けられる教育の費用対効果の高さが指摘されていて

” マレーシアの公立大学の学費は、年間約3,000米ドル。私立の場合は年間約6,000米ドル。

これは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、そしてシンガポールと比べても公立で5分の1から6分の1になります。

また、マレーシアでの年間の生活費は、贅沢をしなければ、5,000米ドルもあれば十分。

これも欧米やシンガポールと比べ、半分から3分の1に抑えることができるのです。” (p36-37)

様々なメリットを統合して、住民の立場であった著者の藤村さんは

” 「やるべきこと」ではない「やりたいこと」が見つかる、それが、皆がマレーシア暮らしに引きつけられる理由の一つのなのでしょう。”(p40)

と評価。それらを平たくマレーシア生活の恩恵を例えると

” プール付きの邸宅に住み、お手伝いさんを頼んで家事はお願いする。週末は自然に触れて気分転換し、月に1回は海外旅行。

そんな夢のような生活が、マレーシアなら、大卒の初任給で叶えられるということを、あなたは知っていましたか? ” (p48)

とイメージ膨らむ形で表現。

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ジョホール・バルとシンガポールの位置関係

狙いはジョホール・バル

マレーシアというと一般的には首都のクアラルンプールをイメージしがちですが、

藤村さんが薦めておられるのは、アジアの高水準シンガポールと陸続きのジョホール・バル。そこは・・

” シンガポールのチャンギ空港や、メインストリートのオーチャード通りから車で40分。

隣の街にいく感覚で国境が越えられ、実際、毎日13万人以上が、この国境を往来しています。

ジョホール・バルは、日本以上に生活費の高いシンガポールと違い、物価は3分の1から2分の1。

生活コストを抑えながら、シンガポールのメリットを享受することができます。

またアジアの発展を牽引するであろう、シンガポールに隣接しているということは、

その成長の恩恵にあずかるチャンスが大きいいということ。

シンガポールの着実な発展に伴い、ジョホール・バルも成長していくと予想できます。” (p63-64)

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海外生活という選択肢を持つための・・

というような具合で、他にも金利面の魅力、ビザ、海外(マレーシア)で働くということなど

様々、ジョホール・バルを中心に、その魅力が語られています。

マレーシア、ジョホール・バルの評価については、個人で合う合わないなどの個人差は当然あるものと、

それこそお試し(よく言われるのは2週間程度)などを実施される際に、本書をガイドブック的に使うことも出来ると思います。

私を含め広く海外生活に選択肢を持ちたいという人にとっては、仮にマレーシアへの感度低い場合でも、

経験者の立場から「海外に出る」ということに一冊の分量が割かれ、興味深く読み進められる内容と思います。

 


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