ジェイ・エイブラハムが日本人に贈ったエール(人生論):『限界はあなたの頭の中にしかない』読了 後編

ジェイ・エイブラハム新刊『限界はあなたの頭の中にしかない』読了記の続き。

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中盤以降で、付箋箇所が目立った第3章 「あなたのいちばんの味方は、あなた自身」では・・

今を生きること、そして価値は「過程」にこそある

” 多くの人は考えすぎています。実際にやってみることへのおそれが、行動を抑えてしまっているのです。

今、あなたは明日のことや、昨日のことを考えすぎています。明日ではなく、昨日でもなく、今を考えてほしいのです。

明日のことは心配しなくていいのです。未知の明日を考えるより、今という「現在」に生き、この瞬間に力を注いで下さい。” (p68-69)

ジェイ・エイブラハムが「お金を充分すぎるほど稼ぎ、好きなモノは何でも手に入る。」になりながら、

落ち込み、毎日が苦しみと葛藤であったことを通じて・・

” 人生というのは結果ではなく、その結果に至るまでの過程そのものだからです。”

人生には保証がありません。明日の仕事がどうなるかすら保証はありません。哀しいことに健康にも保証はありません。

実際、本当は明日の人生がどうなるかも保証されてはいないのです。

唯一保証されているのは、あなたの行動によって得たこと、楽しんだこと、学んだこと、そのものなのです。” (p71)

なお、逆境等に直面して、意気消沈した際のマインドセットとしては・・

” 失敗や不幸は誰にでも起きるという認識を持ちます。そして大切なのは、自分は今置かれた環境に、

何らかの形で価値を与えることのできる優れた人間だと、あなた自身が認めることです。 ・・中略・・

重要なことは、あなたには人に価値を与える力があるという事実を理解することです。” (p74-75)

” 人生というのは、あなたのとる行動なのです。それがいかに社会に貢献し、いかに幸福感を与え、いかに充実感や満足感を、

社会や市場に付け加えることができるかということなのです。 ・・中略・・

あなたの信じるところのものがあなたの行動を変え、周りを変え、社会を変えていくのだと理解していないからです。

決して他人の心によるものではありません。あなたがあなたの心のオーナーです。” (p78)

” 怖れは時間の無駄です。心配事に時間を費やしたり、人の目を気にしたりしないことです。

このような無駄な時間、実にならない否定的な時間を、とにかく肯定的なもの、前進させてくれる何かに費やし、

自分の枠の外へと飛び出し、人と親交を結ぶのです。コネクトするのです。話を聴いてあげるのです。質問をするのです。貢献者となりなさい。” (p80)

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考え方、ものの見方を変えれば、自分を取り巻く世界が変わる

第6章は「ビジネスを突き動かす「基本原理」」と題され、

” 今の社会システムは、常に競争に勝ち抜くことばかりに焦点をあてすぎています。そのせいで皆が疲弊しています。

物事の考え方、見方を変えることです。ゲームチェンジに持ち込むのです。

あなた自身がアイデアの発信地となり、周りやお客様と絆を結び、手の内を変えるのです。

あなた自身が規則を作る側になるのです。あなたのビジネスに対する自覚をシフトさせるのです。

あなたはビジネスに費やした時間やお金から得た成果、達成したもの、繁栄、影響力、発明を謳歌すべきなのです。その資格があるのです。

いかにして競争相手を負かそうとか、顧客にいかに多く出させようという考え方を今日限りやめることです。” (p161-162)

という大局的なところから

” お客様は商品やサービスを買っているのではなく、「得られる結果」を買っているのです。

どんな結果が得られるのか、いきいきとビジュアライズさせる必要があります。

そのことを「フューチャーペイシング」といいます。あなたの商品やサービスを使ったときにどんな未来があるのか、

明るい未来について、立体的な絵を描かなければなりません。” (p130)

と、実践的なところまで。

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ジェイ・エイブラハムの本領を感じさせてくれるところも出来きますが、

全体的には、やはり「訳者あとがき」で(訳者の)島藤さんが触れられていた通り、

” 自分の弱点を乗り越えた過程をつぶさに語ることにより、日本の多くの人に生きる力を与えたいと願ってのこと” (p233)

とあったように、ビジネスに限定されないジェイ・エイブラハムの人生観が約230ページに及んで語られ、

そのジェイ・エイブラハムの心意気に、読み手の多くは読後、元気を得られるように仕上がっている(=オススメ)と思います。

 


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