清武英利さんが語った、幸運が尽きた後でも前向きな人たちの生きざま:『プライベートバンカー完結版』発売記念 清武英利トークショー 参加記

ノンフィクション作家の現在の肩書きより、 元讀賣巨人軍球団代表 清武英利さんの著書

会場は、ジュンク堂書店池袋本店 4階喫茶

告知されていたトークショーの内容は、当然、対象書籍及びその周辺といったところですが、

私的には「清武の乱」と称され、プロ野球界及びファンを震撼させた讀賣グループ総帥の渡辺恒雄さんをコンプライアンス違反で告発した

登壇される清武英利さん

「清武英利さんって、一体どんな人だろう・・」という興味から。

清武英利さんを突き動かすもの

期待に沿って、トークショーでは、清武英利さの価値観、生きざまといった事が存分に語られ、

讀賣巨人軍球団代表の職を退かれてから、ノンフィクション作家に転じられた中で、題材として取り上げるのは

・「後列の人」に絞って書いている(トップランナーは書かない。幸運が訪れた後も頑張っている人)

というところに始まり、

上記は具体的に、会社破綻、出世争いに敗れたり、パワハラ・セクハラ等の不遇の環境からでも、前向きに生きている人たちに関心があるとのこと。

トークショー中の一コマ(背中は聞き手の講談社 編集担当)

この辺りから、この場に足を運んだことの甲斐を実感出来た次第。

その他でも、

告発の後、讀賣グループを去ることとなり、

・自分に残されたものを考えてみた時、ノンフィクションしかなかった。

。讀賣グループを離れる時にお金に対する執着は捨てた。

・絶対に何とかなると強く思っていた。

・たった一人になっても、組織を良くしていこうと頑張ることは大事。組織の同調圧力は強いが、個を強く持つこと。

あくまで、お話しは富裕層の実態、金融の世界でのお話しがメインでしたが、

随所に語られた清武英利さんが交わった人間模様、人間ドラマに興味津々、ちょっとした刺激的なひと時を過ごしてくることが出来ました。

リアルな人間ドラマへの誘(いざな)い

質疑応答を含め、100分程度のトークショーを終え、サイン会へ。

「(サインように)何を買おうかな」と、本来は対象書籍の『プライベートバンカー完結版』なのでしょうが、

サイン会スペース脇に並んだ清武英利さんの著者の中から

イベント前は「(選べるなら)野球ものかなぁ」なんて思っていましたが、

お話しをうかがっているうち、清武英利さんが(取り上げる/)描く人物像への関心が高まり、

『石つぶて』にサインを頂戴した後、清武英利さんと

帯の「大宅壮一ノンフィクション賞」の文言に後押しされ、350ページを超える大作ですが、

選択を後押した帯に掲げられた文言.-

本の中で繰り広げられているであろうノンフィクションの世界、人間ドラマが今から楽しみです。


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