ロックバンド クリープハイプのVocal & Guitar 尾崎世界観さんの小説で第164回 芥川賞候補作『母影』を読了。
先月(2021年2月)、
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オンライン視聴したイベント⬆︎で入手していた著書。
カーテン向こう側の母
主人公の少女のお母さんが勤務する
“このお店はせまいから、探けんしてもつまらない。入ってすぐのところにテーブルと細長いイスがあって、その先にやわらかいカーテンにぐるっとかこまれたベッドが二つならんでる。
その向こうにはトイレがあって、その先の行き止まりはタオル置き場だった。
ちゃんとたたまれた新品のタオルは山になって、使って捨てたタオルはカゴの中で川になってた。
私はいつも手前のベッドにもぐりこんで、カーテンだけを見てる。
私が見てるカーテンはお母さんのベッドとつながってて、ときどきそこにお母さんの影が出るからだ。”(p3-4)
との情景描写で始まる本書は、
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各地で「March 4 Justice」
” オーストラリア国内社会では1週間に1人以上の女性や子供がパートナーや父親に殺害されるなど、ドメスティック・バイオレンスが長年問題になっており、
そればかりか前回の連邦選挙では政界に根強い女性蔑視の風土に抗議して与党自由党を脱党、政界を引退した議員も現れたが、選挙が終わると政界の女性蔑視問題はうやむやにされた。
最近になって連邦議事堂内での強姦事件の訴えや性的嫌がらせなどの訴えが再び高まっており、3月15日、国内全般の女性差別に抗議する集会と行進がオーストラリア国内各地で行われた。シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
キャンベラでは、1970年に女性解放グループ設立メンバーのビフ・ウォード氏が挨拶し、「今日のような日が来るとは予想していなかったのでこの何週間かうれし涙が止まらなかった。女性の怒りの波が国土を覆い尽くしている」と語った。
また、元自由党大臣職員で、在職中に同僚職員から大臣執務室で強姦されたと訴えているブリッタニー・ヒギンズ氏が演壇に立ち、「システム崩壊」を改革しなければならないと訴えた。
この日、国内42か所で女性に対する性暴行、差別、嫌がらせなどに抗議する集会と行進が開かれ、何千人もの人が集まった。
ヒギンズ氏は、「未だにこのような問題に抗議しなければならないというのは理解を超えている。私の訴えが新聞の一面記事になったのは、私の事件が連邦議事堂内で起きたからであって、このような事件はどこででも起きていることだ」と訴えた。
さらに、「連邦首相はメディアを通じて公式に私に謝罪したが、そのメディアも陰で私の大事にしている人々の信用をおとしめる行為に励んできた。
議会の質疑応答で私のかつての上司で、私がその下で職務に励んだリンダ・レイノルズ国防相が私の身に起きた事件を何事でもなかったかのように言いくるめるのを見た」と語った。
キャンベラの抗議行動には労働党はアンソニー・アルバネージ党首、タニア・プリバセク、ペニー・ウォン、クリスティナ・ケネリー各議員、自由党からはブリジット・アーチャー、ジェーン・ヒューム、セーラ・ヘンダーソン各議員が参加したが、モリソン連邦首相も、マリス・ペイン婦人問題相も参加しなかった。
全国的なこの行動と同じ日、自殺した女性から「強姦加害者」の訴えを受けていたクリスチャン・ポーター法務長官はABC放送と同放送所属のジャーナリストを名誉毀損で連邦裁に訴えた。(出典:NICHIGO PRESS)
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小説家 百田尚樹さんが、「時間」の本質に斬り込んだ『百田尚樹の新・相対性理論』を読了。
本書を読んだ方々から「もっと早くこの本に出会っていれば・・」といったレビューが百田尚樹さんのもとに寄せられていたとの状況から
物色していたサイン本を見つけ、購入.-
(2021年)2月初旬の購入時から楽しみにしていた著書。
伸び縮みする時間
本書は「週刊新潮」誌上での連載が、加筆修正などを経て書籍化されたもの。まず冒頭の「はじめに」で
” 人類は「長生き」のために、とんでもないことを考えました。それは医学や栄養学とは全く異なるアプローチの発想です。
このアプローチはまさに画期的なものでした。人類が他の人類を圧倒し、凄まじい発展を遂げることができたのは、実はこのおかげなのです。その発想とはどういうものか?
それは「時間の概念を変える」ということです。
・・中略・・
私はこの発見を「新・相対性理論」と勝手に名付けました。
約百年前、アルバート・アインシュタインが「相対性理論」を発見し、「時間」が伸びたり縮んだりするものだと理論的に説明して、世界をあっと言わせました。
・・中略・・
さらに言えば時間は重力によっても進み方が変化します。それらは世紀の発見と言えるものでしたが、実は人類は何万年も昔から、時間が伸びたり縮んだりすることを知っていたのです。
そう、人類は「時間の概念を変える」ことで、「長生き」が可能だということに気付いたのです。”(p10)
と示され、
本書で斬り込まれる時間(帯、裏面)
本編で
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宇宙庁、日本と協力強化で協議。はやぶさ2帰還で「能力示せた」
” オーストラリア宇宙庁のパレルモ長官は16日、本部がある南部アデレードで一部記者団と会見し、
昨年12月に探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルの帰還に協力したことを受けて「一緒に取り組む能力を示すことができた」と表明し、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協力強化に向け協議していると明らかにした。
カプセルは豪州南部の砂漠地帯に着地した。帰還後の1月下旬に就任した長官は「政府機関としてカプセルの帰還と着地を支援できて非常に喜ばしい」と指摘。
「JAXAとどのように連携や協力を拡大するのか話し合っている」と語った。
豪宇宙庁は2月、有人の月面再着陸や火星探査を目指す米航空宇宙局(NASA)の計画で直接役割を果たそうと、関連技術開発のため1億5,000万豪ドル(約127億円)を投資する計画を発表した。
長官は「豪州が画期的なミッションの一部となる機会だ」と期待を込めた。”(出典:JIJI.COM via Yahoo! JAPAN)
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(2021年)1月末に積み上がっていた12冊 ⬇︎
<< 2021年1月31日投稿:画像は記事にリンク >> 定番のサイン本(きっかけ)に、知る人ぞ知る隠れた名著に、年末年始に積み上がりし 2021年最初の積読12冊
の最後の1冊 ⬇︎
<< 2021年3月16日投稿:画像は記事にリンク >> 近田春夫さんが振り返った、その痛快なる半生:『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』読了
を週初め読了させ、
続きを読む 桜の開花宣言の頃合いに揃いし 積読14冊 →
カンタス、コロナ陰性証明アプリを試験利用
” オーストラリアの航空大手カンタス航空が、10月31日からの国際線の運航再開を前に、搭乗者が新型コロナウイルスに感染していないことを証明できるスマホアプリ「コモンパス(CommonPass)」の試験利用を進めている。オーストラリアンが報じた。
同アプリは新型コロナの検査施設に接続されており、航空便の利用者は新型コロナの陰性証明として、最近受けた検査の結果をアプリ上で示すことができる。
カンタスでは先月、国際線で働く乗務員の間でコモンパスの試験利用を実施し、乗務員を対象とする試験が成功したことから、現在、すべての利用者にコモンパスの利用を促している状況だ。
同社のタリー最高顧客責任者(CCO)は、今後多くの国で、航空便を利用する際に新型コロナの検査結果やワクチンの接種証明が必要になる可能性が高いとし、
「利用者の健康状態を証明できるこうしたデジタルパスは、世界中の航空会社や政府が国境再開の際に安全に国際線を運航する上で役に立つ」と期待感を示した。
同CCOは、現時点で搭乗者に対してコモンパスの利用を義務付けていないものの、長期的には同社が提供する既存のカンタスアプリとコモンパスを統合したい考えを示している。”(出典:NNA ASIA)
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先週、読み始め記 ⬇︎
<< 2021年3月11日投稿:画像は記事にリンク >> 近田春夫さんが振り返った、その痛快なる半生:『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』読み始め
をアップロードした近田春夫さんの『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』を読了。
気づかず接していた近田春夫作品の数々
その(読み始め記)後、読み進めた中、後半には
” 翌81年の元日には、俺が作詞作曲を手がけたザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」(作詞・作曲/近田春夫)がリリースされ、80万枚の大ヒットを記録した。
・・・と同時に、盗作をめぐる騒動でも世間を賑わせることになった。”(p144)
という「あの曲そう(=近田春夫さんの曲)だったのかぁ」という大昔からあった近田春夫さんとの接点に、
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トヨタ自動車ヴェルブリッツ、マイケル・フーパー&キアラン・リード初の先発揃い踏みで開幕4連勝
” 1試合が行われ、トヨタ自動車は宗像サニックスに61―29と大勝し、開幕4連勝とした。
19年W杯でともに主将を務めたニュージーランド代表のNo・8キアラン・リード(35)とオーストラリア代表のフランカーのマイケル・フーパー(29)が初めてそろって先発出場。
攻撃のリズムをつくりチームの今季最多9トライを生む原動力になった。東芝―サントリーとNEC―日野の2試合は雷のため中止となった。
世界のラグビー史に名を刻む両ビッグネーム。リードとフーパーが絡んだトライが、42―12の前半36分に生まれた。
自陣22メートル付近からの攻撃でCTBサウが中央を抜ける。その横を、フーパーがバックス並みの走力で並走しパスをもらって右サイドをさらに突破した。
1メートル93、110キロの35歳リードは、体格も年齢も感じさせない動きで仲間を追った。
フーパーからWTB岡田に渡ったボールをもらい、WTBヘンリーにラストパス。
80メートルを5人でつなぐ芸術的なトライが完成した。アウェーの福岡の地に、称賛の拍手が起こった。
強烈なアタックと好守でマン・オブ・ザ・マッチを獲得した新加入のフーパーは、初の先発共演を「ダイナミックにゲームを始められた。
強みを生かしながらプレーができて、前半は満足している」と喜んだ。
リードは既に代表引退を表明しているが、宿敵同士の代表では感情むき出しのバトルを繰り広げてきた。
2人が中心になったモールでは、宗像サニックスをズタズタにした。リードはモールの最後尾で前半20分に2年目で来日初トライを挙げた。
リードとともに共同主将を務めるSH茂野は「リードは的確なことを言ってくれる。
フーパーのジャッカルは、僕が一番間近で見ているけど、ビックリするほど速い」と称えた。
ロック秋山は「2人とも気さくに全員に話し掛ける。1対1の関係を大切にしている」とリーダーシップに舌を巻く。
キャプテンシーの塊の両雄が初の頂点を目指すチームの原動力になる。”(出典:Sponichi Annex via Yahoo! JAPAN)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる